Underground / Thelonious Monk (1968)
Columbia(コロンビア)から1968年に発表されたセロニアス・モンク(Thelonious Monk)のアルバム「Underground」のリマスター盤CD。ボーナス・トラックが3曲追加されている。何といってもこのジャケが最高。ナチの将校を縛り上げて悠々とピアノを弾くモンク。肩には銃が掛かっているし、壁に”Vive la France”とあるのでフランスのパルチザンか何かの設定だろうか。このジャケット、アナログ盤でも欲しいなァ。プロデュースがテオ・マセロ(Teo Macero)だとは知らなかった。68年というとマイルス(MIles Davis)の「In A Silent Way」の直前といったタイミング。
モンクのピアノは流麗とか正確無比とかのタイプではなく、タイトルに自分の名前を冠した01「Thelonious」から始まるアルバムはタッチも粗いし音も外すけれど、何とも言えずいい雰囲気。ピアノじゃなくて打楽器のよう、なんて言う人も居るがなるほどよく分かる気がする。曲調は様々だが全体的にポップで、演奏途中には呻き声も入っていたりしてライヴのような生々しさも感じられていい感じ。マイルスのアルバムでは切ったり貼ったりの編集でアルバムを構築したテオだけれど、ここではどんな録音方法だったんだろう。モンクはこのすぐ後、70年代半ばまでには健康上の理由で表舞台から姿を消し、その後82年に亡くなるまでの10年間には録音もライヴもほとんど出来なかったのだとか。
ネット・ショップにて購入(¥880)
- Label : Sony
- ASIN : B0000AVHBO
- Disc : 1