Legal Bootleg Series: 14 Sept 2002 Metro, Chicago (2010)
ロンドン・パンク~ポスト・パンクのバンドの中で、現役時代に近い形で息の長いバンドといえばワイヤー(Wire)。最近でも活動は精力的で、毎年のようにオリジナル・アルバムを発表している。活動歴ももう45年にもなるんだ。初めて「The Roxy London WC2 (Jan-Apr 77)」というオムニバス・ライヴ盤で聴いたのが80年代の後半だったか。それからずっと欠かさずとは言えないが、アルバムを買っては聴いている。こちらは”Legal Bootleg Series”と称する公認のブートレグのひとつ。ワイヤーは以前から自身のサイト「Pinkflag.com」でCDやダウンロード販売で過去のライヴを発表しているが、自分はフィジカルを伴わないダウンロード購入に乗り気でない昭和人なので、ネットで中古盤を見付けて飛びついた。そんな品なので上はネット販売用の写真で、本来はジャケットは付いていない(はず)。
2002年というと再始動した頃。アルバムでいうと「Send」の頃になるのかな。不穏なドローン音(持続音)から始まり、コリン・ニューマン(Colin Newman)の特徴的なヴォーカルが加わると、すぐにワイヤーの世界に。あれだけのキャリアがありながら、この時点で全然懐古的でないのがカッコイイ。加齢しているのに、このアングリーな感じはどうだ。ポスト・パンクのバンドとして語られることの多いワイヤー。パンクはスタイルでなくアティチュードだと言われるが、それならこのオッサン達は間違いなくパンク。
ネットにて購入(¥800)