ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

パリ・ブレスト (2) @岐阜県関市

2021年08月31日 | 岐阜県(中濃)

時々利用している岐阜県関市のケーキ屋「パリ・ブレスト」。見ての通り地味な外観なのでいつも通り過ぎてしまう。前の道路は広く交通量は多い。店前に車を停めて中へ。移転前の店の頃から居るお姉さんの姿が見えなかったが、奥にいらっしゃるのかな。この日購入した生ケーキは「かぼちゃのケーキ」「りんごのタルト」「コルネ」の3種類。その他に妻の好物の焼菓子をいくつか。「くるみと黒糖のサブレ」「ココナッツ」だったかな。

家に帰ってから妻といただく。まずは「かぼちゃのケーキ」。主人の修業先だという「プレリュード」さながらのシンプルな姿のケーキ。上には生クリーム、真ん中の層はチーズケーキのような風味でババロアのような食感。派手さはないが、旨いなァ。「りんごのタルト」はすっきりとした酸味。タルトの生地が旨い。コルネはたぶん注文してから詰めてくれたもの。サクサクの皮にこってりとしたカスタード・クリーム。これも地味だが旨い。コーヒーを濃いめに淹れて次々といただいた。そういえば店内に「アイス最中」が売っていた。次はそれを買ってみようかな。(勘定は¥2,100程)

以前の記事はこちら

 

フランス菓子 パリ・ブレスト

岐阜県関市巾3-34

 

( 関 せき パリブレスト 洋菓子店 洋菓子 ケーキ シュークリーム プレリュード paris brest )

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むらせ (2) @岐阜県岐阜市

2021年08月30日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに旧岐阜市役所南庁舎横にひっそりと佇む田楽の「むらせ」へ。市役所の移転でこの界隈は変わっていくのかな。表に自転車を停めて暖簾をくぐると女将さんは新聞を広げて休憩中だったよう。「よろしいですか?」と尋ねると「どうぞどうぞ。」と迎え入れてくれた。虫籠のような形のランプシェードがぶら下がったカウンター席に腰かける。こちら品書きは無いが、昼は「田楽定食」か「野菜の五点盛り定食」の2択(正式な品名知らず)。未食の五点盛りにしようか迷ったが、久しぶりに田楽が食べたかったので「田楽定食」でお願いした。品の良い女将さんから「お時間は大丈夫ですか?」と訊かれ「大丈夫です」と答える。ゆっくりと鋳物コンロで女将さんの調理が始まった。前は気付かなかったが、置かれた箸袋には「公園店」の名前も入っていた。もちろん岐阜公園内にある同名のでんがく処のことだ(先日寄ってみたら閉まっていたけれど大丈夫かな…)。

しばらくして「お待たせいたしました。」と運ばれた「田楽定食」は、田楽箱に並べられた豆腐田楽が6本。大きめの飯碗に盛られた菜飯、作り立ての豆腐とわかめの味噌汁、そしてごぼうと人参の煮物、茄子の煮物、菜っ葉の煮物、たらこと糸こんにゃくの和え物、白菜漬け、という見るからに体に優しい品々が並ぶ。”野菜の五点盛り”はこういう煮物が並ぶのかな。豆腐田楽は細身で、濃厚な味噌だれと粉山椒が最初からかかっている。串を手に取って口に運ぶとぷるんとした食感と味噌のいい香りが鼻に抜ける。煮物はどれも割合しっかりとした味付けだがほっとする味。旨い。それぞれをつまみながら菜飯を食べているとあっという間に菜飯が無くなってしまう。残しておいた田楽の最後の1本を口に入れ、お茶を飲んでご馳走様。次に来てもやっぱり田楽を頼んじゃうかもな。(勘定は¥680)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 以前にも観察したことのある旧岐阜市役所庁舎北にある住宅(建築詳細不明)。立派な建物の玄関横にはタイル壁の洋間が造ってある。玄関の千鳥破風の上には虎の姿も。

 

 


 

菜めし・木の芽でんがく処 むらせ

岐阜県岐阜市神田町2-11

 

( 岐阜 ぎふ 村瀬 菜飯 田楽 なめし でんがく 豆腐田楽 岐阜公園 近代建築 洋館 洋間 ちどりはふ )

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Freedom Jazz Dance (The Bootleg Series Vol. 5) / Miles Davis Quintet

2021年08月29日 | ジャズ

Freedom Jazz Dance (The Bootleg Series Vol. 5) / Miles Davis Quintet (2016)

もうどれだけ発売されているのか分からなくなるくらいの物量がリリースされているマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のブートレグ・シリーズ。いつも満足した試しは無いのに、値段によってはつい手を出してしまう悪い癖。今回購入したのは1966年から1968年までの録音のアウトテイク。アルバムでいくと「Miles Smiles」「Sorcerer」「Nefertiti」「Water Babies」「Miles In The Sky」といった辺り。クインテット第2期で、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock, p)、ロン・カーター(Ron Carter, b)、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter, t.sax)、トニー・ウイリアムス(Tony Williams, drs)という、いわゆる黄金期と呼ばれる面々だ。自分はエレクトリック・マイルスから入ったので、このメンバーに強い思い入れは無いのだが、聴いてみたくないかと問われれば「否」というのは嘘になる。

演奏の間に入るマイルスのハスキーで独特の声が興味深い。実際に何を指摘しているのかは発声のクセが強過ぎて分からないのだが(日本盤は翻訳とか付いているのかな)、そりゃあもうマイルスだもの、みんな緊張してピリピリしていたに違いない。こうしてややもすれば同じ曲の演奏の繰り返しで冗漫にもなりかねないスタジオ・セッションを流し聴きしていると、いつもこの中から切り取ってアルバムにまとめ上げたプロデューサー、テオ・マセロ(Teo Macero)のセンスとその力量に驚く。実際の編集作業をマイルスと一緒に進めたのか、ポンと任されたのか、どっちなんだろう? やはりライヴと違ってセッションのボックス・セットの常でこれを何回も聴こうとは思わないが、ディープに聴く人にとっては堪らない素材なんだろうな。

オークションにて購入(¥1,410)

  • Label‏ : ‎ Sony Legacy
  • ASIN ‏ : ‎ B01KKYZQP4
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Charlie Watts (1941-2021)

2021年08月28日 | クラシック・ロック

 

チャーリー・ワッツ(Charlie Watts)が亡くなった。先日発表されたツアーへの不参加が表明されていた以前から既に具合は悪かったのだろう(死因はまだ発表されていない)。もう80歳だったし仕方がないことは分かっているが、どうにもやり切れない。ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の不動のドラマーとしてミック(Mick Jagger)とキース(Keith Richards)という、どちらも最高峰のロック・アイコンといえるド派手なフロントマン2人を支え、いつも我関せずと飄々とプレイする姿が印象的だった。どんな時でも自分の才能をひけらかすことはなかったし、インタビューでも自分のドラマーとしての技量の足りなさを嘆く発言ばかりが目立った。「ロックなんて好きじゃないね。」と公言し、自分はミックとキースの為にプレイしているのだと。でもストーンズを、ロックを聴き込んでいる人なら分かる。ストーンズのようなバンドのバックでプレイするのがどれほど大変な事で、どれほど技術を擁することかを。

ストーンズはリズムの取り方も独特。過去のインタビュー記事などによるとそれはバンドが通常のようにドラムやベースを軸にするのではなく、キースの演奏を軸にしているからだという。ご存じの通りキースはいわゆる正確なタイミングで弾くギタリストではないし、リズムの取り方は自由奔放なので、おのずとバンドの演奏も普通のロックとはちょっと違うものになる。そもそもチャーリーもスネアを打つ時にハイハットを抜くクセがあるし。ストーンズのコピーバンドを聴いても全然面白くなく、カラオケなどでストーンズを歌っても誰も”キマらない”、一流バンドでさえライヴでストーンズのカヴァーを演ると”何だか違う…”のはこのバンドの独特なグルーヴがあるからだと思う。

 

知らない人もあるかもしれないが、チャーリーはバンドのアート・ディレクター的な役割も担っていた。映像でもステージ・セットやらアート・ワークをミックとチャーリーが担当者から説明を受けている場面が時折出てくる。当然ミック1人がやっているだろうイメージがあったので、Licksの頃だったかチャーリーも参加しているのを知った時には自分も驚いたものだ。イメージといえば、バンド内のドラッグ禍とは無縁でクリーンに見えたが、実際には随分遅れて80年代に入ってから、つまり結構な年齢になってから依存症になったのだそうだ。その為かその頃のアルバムでは実は演奏していない曲もあると聞いたことがある。

あぁ、これでストーンズはもう元のバンドには戻れなくなってしまった。ビル・ワイマン(Bill Wyman)が抜けた時にもそう思ったが、あの頃はバンドに流入したテクノロジーが既にバンド・サウンドを変えていたので、音楽的にはともかく世間的にあまり大きなダメージにはならずバンドを存続させることが出来ていた(自分には「Stripped」をビル・ワイマンと演っていたら…という妄想が残ったが)。しかし、チャーリーが抜けたというと、これは流石に…。彼らのことだからツアーはきっと実施されるだろうが、後釜のスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan)の跳ねるようなスネアはやっぱりストーンズとは違う。

中学生の時に初めてストーンズを聴いてから、ずっと聴き続けてきた。ほんの短い一時期(初来日の頃)を除いて軸はずっとそこにあった。幸いその間にメンバーが亡くなることは無かったが、彼らの歩んできた激動の道程や、現在の年齢を考えるとそれは奇跡的なことだったと言える。ついにこういう時期が来てしまったのか。我々ファンのみならず、同じミュージシャンからも愛されるキャラクターで、エレガントだったチャーリー。ストーンズ以外でロック・ドラムは叩かない。世界一のロックンロール・バンドのドラマーが実はジャズ・ドラマーだなんて素敵じゃないか。武道館でのメンバー紹介で、限を尽くして思いっきり名前を叫んだヨ。寂しいな。R.I.P.

 

      Charlie Watts  (1941-2021)

 

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森本工房 (取り寄せ) @岐阜県揖斐郡揖斐川町

2021年08月28日 | 岐阜県(西濃)

一度寄ってみたいと思いつつ、今まで機会が無かった岐阜県揖斐川町の手造りハムの「森本工房」。本場ドイツ仕込みというハム、ソーセージの店。店にはまだ行けていないが、ついでがあったので自家用に商品を取り寄せてみた。ネットから注文したのは「森のハム・ソーセージ・6点セット」というもの(写真下・HPから拝借)。

 

洒落た箱に梱包されているのは「美濃いびフランクフルト(×2本)」「ポークソーセージ(×4本)」「森のハーブソーセージ(×5本)」「森のほうじ茶フランク(×2本)」「森の黒こしょうモモハム(170g)」「森のベーコン(140g)」という内容。こういうのを手にするとバーッと次々開けて食べてしまう性質なので、また一つ一つの写真は撮り忘れた(苦笑)。商品の案内に食べ方が載っているのだが、いくつかあるうち”一番おいしい方法”として「電子レンジで2分(※)加熱してフライパンで焼き目を付けて焼く」(※注・読み間違いです)とあったので指示に従ってみた。

ワインを用意して、まずは「ポークソーセージ」から。細かいワット数まで指摘が無かったので500Wで2分加熱してみたが、明らかに加熱し過ぎで水分と肉汁がずいぶんと出てしまった。もったいない…。実は”20秒”と書いてあったのを2分と読み違えていたのだった(老眼の弊害か…涙)。2本だけでヨカッタ。次からは慎重に加熱。フライパンに移して焼き目を付ける。妻とそのまま食べてみた。うん、旨い。肉の味がしっかりとして風味が良い。スパイスの使い方は派手過ぎないのもいい感じ。マスタードや粒マスタードを付けたりもして、あっという間になくなった。次は「美濃いびフランクフルト」。たぶん中身は同じだが太い分、口に入った時の存在感が違う。パンパンに膨張したフランクから溢れる脂。脂が旨いナー。次は太い「ほうじ茶フランク」。ほうじ茶って分かるのかなと思ったが、しっかりとほうじ茶の風味がして、これはこれでいい。「黒こしょうモモハム」は全体が黒胡椒を砕いた粒で覆われている。包丁でカットしてそのままで。歯応えも味わいも充分。他所で買ってきたバゲットをカットして、間につまんで口をリセットしたり、タプナード・ソースをちょこんとやったり、なんて2人でやっているとあっという間にベーコン以外は食べ切ってしまい、ワインは1本空になってしまった…。次は是非店に行って、食べていない種類のハム、ソーセージを買って帰ろう。(勘定は¥6,500程・送料込)

森本工房

岐阜県揖斐郡揖斐川町北方1405-3

 

( 岐阜 ぎふ いびがわ町 もりもとこうぼう ハム ソーセージ 取り寄せ 本場ドイツ仕込み 手作りハム )

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岐阜市役所大食堂 @岐阜県岐阜市

2021年08月27日 | 岐阜県(岐阜)

話題の「岐阜市役所大食堂」に初めて入ってみた。5月に開庁した新庁舎の2階にある食堂。役所の食堂でありながら、運営は今をときめく南インド料理の「エリックサウス」で有名な「円相フードサービス」が行うという新機軸。しかも中休み無しで夜まで営業、年中無休という使い易さ。これに当初は酒類提供ありの予定だったというから”役所めし”のイメージを覆す快挙だ。事前にネット上でメニューを見ていたが「自然薯とろろ」「宇和島鯛めし」「細打ちうどん」「南インド風~」「マラバール風~」「ゴア風~」の各カレーという”円相オールスターズ”と呼んでいいようなバラエティに富んだラインナップ。これに岐阜市では外せない「冷やしたぬき」や、名古屋名物でこの地域にも根付いている「あんかけパスタ」が加わるというから楽しみにいていた。仕掛人の稲田俊輔氏が監修しているのかは知らないが、もしそうだとしたら著作やツイッターなどで言及している「ドリア」(⇔氏が注目されるきっかけとなった「サイゼリア」)、「カツカレー」(⇔著書・氏は嫌いだそう・笑)「あんかけパスタ」(⇔惜しくも閉店した「あさの」にも言及)なんかをどう仕上げてきたのか気になるところ。

階段を昇って食堂に到着。大食堂とあったのでかなり広いイメージをしていたがまあまあの広さ。席間が広く取ってあるのは昨今の事情だろう。でもこれだと時分どきはかなり混雑しそう。まず外のメニューを確認すると、食べてみようと思っていた「あんかけパスタ」が無い。”Coming Soon”となっていたはずなので中止になっちゃったかな。「エリックサウス」のカレーは少し前にいただいたばかりだったので、結局気分で「屋台風魯肉飯(ルーロー飯)」にしてみることに。券売機はタッチパネル式。これが少々分かり辛くて自分の希望の「魯肉飯」がどこのあるのか分からない。結局横に立っていた係の人の助けを求めると(恥ずかしい)指でスクロールさせる必要があった。でもこういう券売機の大きな画面を指でスクロールって思い付かない…。これ、みんな戸惑うんじゃないかな。

券売機で購入すると後は番号が呼ばれるのを待つのみ。最初はテラス席に行ってみたが、あまりの暑さに屋内に戻って窓向きのカウンター席に腰を下ろす。呼ばれて取って来た「屋台風魯肉飯」は盆の上のちょっとクラシカルな花柄の皿に盛られていた。ご飯が紡錘形にこんもりと盛り上がっている。細かく刻まれている豚肉は上からかけてあるのではなくカレーのように分かれてかけてある。他には人参のドレッシングのかかったミニサラダと味噌汁(笑)。豚肉は五香粉の風味で煮込んである。でも控えめでマイルドな味わい。軟らかくご飯とマッチしている。硬茹での茹で玉子は少し色付いているが肉と一緒に茹でてあるのかな。付け合わせは人参と青菜の漬物的なもの。自分は日本でしか食べたことが無いので”屋台風”かどうかは分からないが旨い。味噌汁は全然合わないと思うが(笑)。しかしこんなエスニックなメニューが役所の食堂に常在しているというのは面白いし、他のメニューも気になるものばかり。これで酒の販売があれば…。次は何を食べようかな。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら (2)(3

 


 

↓ 耐震に問題があるとかでフェンスで囲まれたままの「旧・岐阜県庁舎」(大正13年・1924・建造)。改修したりする気配も見当たらないが何か計画はあるのかな。耐震の問題だと見学ツアーも難しいだろうな。

 

 

↓ 後日、新市役所庁舎の展望フロアーから見た建物の全景

 


 

岐阜市役所大食堂

岐阜県岐阜市司町40-1 岐阜市役所 2F

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜市役所 新庁舎 市役所大食堂 ルーロー飯 エスニック 役所メシ 円相グループ イナダシュンスケ あんかけスパゲッティ 近代建築 )

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古時計 @名古屋市守山区・小幡

2021年08月26日 | 名古屋(千種区・守山区)

用事があって早朝から出掛けた際に、朝食代わりにと寄ってみた小幡駅近くにある喫茶店「古時計」。店は商業テナントに入っている。裏の駐車場にバイクを停めて(裏にも入口があるが)表に回りドアを開けた。店に入ると中には壁中に振り子時計が飾ってあり、カチコチと音を立てている(でも時間はバラバラ・笑)。その他にも古いオルガンや壁掛電話があって、さながらアンティーク・ショップのよう。その中に様々な形のテーブル席があるのだが年配の客で満席。仕方がないので一旦店を出て駐車場で待機。すぐに先客が出てきたので改めて店に入る。誰も応対に出てこないのは主人が1人でやっているから。まだ飲物が出ていない客も居るようなので、テーブル席のひとつの籐の椅子に腰掛けて待っていた。しばらくして調理場から出てきた主人がこちらに気付いた。

 主人「順番にやりますんで。コーヒーで?」

 自分「ハイ、ホットコーヒーを」

 主人「モーニングでよろしいですか?」

 自分「ハイ」

 主人「いつもの人やね?」(←それは違う・苦笑)。

大きめの音で流れているジャズ(外看板はソニー・ロリンズだ)に耳を傾けていると、洒落たカップとソーサーでホットコーヒーが出され、後からモーニング・サービスの厚切りトースト(半分)、小さいハムサンド、柿ピー、ビスケット(VERMEIREN)が出された。コーヒーは朝向けのすっきりとした味わい。香りもいい。サービスも朝ちょっとだけ腹に入れるにはちょうどいい量。これだけの食べ物があっても長居出来ないタチなので、パッと食べて飲んで、あっという間に帰り支度をしてしまう自分…。でもこれだけの席数で客の回転が悪くなるモーニング・サービスって、続けてやっていくのは大変だろうナ。(勘定は¥400)

 

 

コーヒーの店 古時計

愛知県名古屋市守山区中新10-10

 

( 名古屋 なごや 小幡 おばた ふるどけい 喫茶 純喫茶 モーニング・サービス 珈琲 アンティーク 古道具 ジャズ JAZZ ジャズ喫茶 )

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The Social Network / Trent Reznor and Atticus Ross

2021年08月25日 | サウンドトラック

The Social Network / Trent Reznor and Atticus Ross (2010)

トレント・レズナー(Trent Reznor)と近年のコラボレイター、アッティカス・ロス(Atticus Ross)によるデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督の同名映画のサウンドトラック。実は映画は観ていないし、この音源も当時確か一部がフリー・ダウンロード出来て、すでに聴いた気になっていた。改めてCDラックを探していた時に持っていない事に気が付いて買ってみようかと手に入れた次第。90~00年代にはどっぷりナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)にハマっていて、CDシングルからレアVTRまでしっかり収集していたけれど、トレントがサントラやインスト・アルバムを手掛けるようになってだんだん興味が失せてしまっている(何しろ物量はあれど、どれも同じに聴こえてしまうんだもの…)。

この作品はトレントが最初期に手掛けたサントラだが、当時アカデミー賞を始めとするいくつもの高名な賞を受賞しており、トレントの作品が一般的にも評価され始めた重要な作品。でもアッティカス・ロスと組み始めた2008年発表の「Ghosts I-IV」や、How To Destroy Angels、後出の「The Girl with the Dragon Tattoo」を先に聴いてしまっていたので、ダウンロードしたサンプラーを聞いてもピンと来なかったのが本音。ただ改めて聴いてみると、相変わらず”静謐”や”狂気”を連想させる雰囲気の曲が大半でありながら、一部にはポップ(?)な感じの曲もあったりしてちょっとホッとした(笑)。ま、サントラで全てインストだし、実際に前述の「Ghost」から派生している曲も含まれているようなので、その辺りは仕方がない。映画観てない奴が語ってもしょうがないか(笑)。にしてもこのコラボはまだ続いているから、余程アッティカス・ロスとの相性がイイんだろうなァ。

ネットにて購入(¥298)

  • Label ‏ : ‎ Null
  • ASIN ‏ : ‎ B0043ISH6O
  • Disc ‏ : ‎ 1
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三河亭 @岐阜県岐阜市

2021年08月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の旧市役所近くの洋食屋「三河亭」が8年もの沈黙を破って再開したと聞いて行ってみた。こちら創業明治27年(1894)という岐阜市内で最も古いと言われる洋食屋。自分はちょうどその8年前、絶滅危惧メニュー「ミヤビヤ」を食べ歩いていた時に寄った事があったのだが、店の前まで来た時に運悪く仕事の電話が入り、仕方なく次の機会にしようと店を離れたところ、そのすぐ後に休業状態になってしまったという苦い経験がある。何度も寄ったがシャッターはずっと閉まったまま。もう完全に廃業したと諦めていた。店の再開は娘さんの希望によってのものらしい。名前だけの復活ではなく、主人もちゃんと厨房に入っているようだ。

訪れたのは再開してまだ確か2日目くらいだったので混雑を予想していたが、ほぼ満席ではあったもののカウンター席に空きがあった。店内は明るくリフォームされている。給仕を務めるのがその娘さんだろう。L字のカウンター席に腰掛け「高等ライス」を注文した。とある新聞の記事で「高等ライス」の名前の由来は、当時カレーが高級料理だったからそう呼ばれたと記述されていたが、どちらかというと玉子が貴重だったからじゃないのかな。玉子抜きだったら普通のカレーライスな訳だし。開店記念のサービスとしてドリンクが付くというのでアイスコーヒーでお願いした。

しばらくして蓋付きで銘入りの小振りな丼で「高等ライス」がミニサラダとカップスープ付きで供された。「高等ライス」にはガラス瓶に入った特製ソースが添えられている。蓋を開けると一面のカレーの上にいい具合に黄身の軟らかい目玉焼がのっている。さっそくスプーンでひと口。もったりとした口当たりのカレーは辛味抑えめで味わいもマイルド。ガラス瓶の蓋を取り、ソースを垂らしてまたひと口。お勧めの食べ方とあってソースの酸味が加わっていい感じに。次は目玉を潰し黄身を流してひと口。そして次は多めにソースを垂らして玉子部分を混ぜこんで、と順番に楽しんだ。サラダにはコブサラダのようなドレッシング、スープはパセリが浮いたコンソメ・スープ。

メニューは「高等ライス」と「カレーライス」「カツカレー」のみと絞ってあるため”老舗洋食屋”の復活とまでは言えないかもしれないが、歴史ある店の名物がまた食べられるようになったのはめでたいこと。店には主人を知る客らが厨房に向かって声をかけていく姿が何度も見られた。以前のように「チキンミヤビヤ」「メンチボール」「オムライス」なんかも復活させてくれないかな。(勘定は¥900)

この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5

 

 

欧風料理 三河亭

岐阜県岐阜市八ツ寺町1-2

 

( 岐阜 ぎふ みかわてい 洋食 洋食屋 高等ライス ミヤビヤ ミヤベヤ 老舗 カレーライス カツカレー 復活 ) 

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尾藤家 (2) @岐阜県関市

2021年08月23日 | 岐阜県(中濃)

土砂降りの中、久しぶりに岐阜県関市の人気店「尾藤家」へ。昼しか営業していないが、いつものように沢山の車が停まっている。濡れながら暖簾をくぐって店内に入ると、仕事のグループ、サラリーマン、家族連れ、ご高齢の方、と老若男女でほぼ埋まっている盛況ぶり。給仕は4人も動き回っている。土間の大きな長テーブルに腰を下ろした。通常の品書きの他に”夏のおすすめメニュー”という1枚物の品書きがあり、その中から年間を通じてお勧めという「冷しタヌキそば」(※「たぬき」と平仮名の表記もあり)にすることに。”是非めん大盛でどうぞ!”と書いてあったので、つい「大盛で」と。ちなみに店のHPのURLから「びとうけ」だと思っていた店名は、そこに「びとうや」とふりがながあった。

しばらくして大きな鉢に盛られた「冷しタヌキそば・大盛」が登場。つゆは徳利に入っている。そばの上には三角形に切られた揚げが5枚、刻みネギ、揚げ玉が盛られていて、ねりわさびが鉢の端にのせてある。濃いつゆを最初は少しづつかけていたが、そばの下に落ちてなかなか味がのってこないので、最終的には徳利からどばっとかけ回した。そばはもちろん趣味蕎麦とは違うタイプではあるが張りを残している。大きめでサクサクの揚げ玉がつゆを吸っていい感じ。混ぜながらするすると啜っていった(揚げ玉を吸いこんでむせたが)。やっぱり暑い夏にはこののど越しがイイんだよなァ。あっという間に食べ切ってご馳走様。次は壁に”超おいしい”とあった「上冷麦」か、「冷麦味噌ころ」にしてみようかな。(勘定は¥800)

以前の記事は (1

この後の記事はこちら (3)(4

 

尾藤家

岐阜県関市肥田瀬2734

 

( 関 せき びとうや びとうけ 蕎麦 うどん 信州そば ひやしたぬき 冷やしたぬき 麺類食堂 )

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