ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Cracked Actor (Live Los Angeles '74) / David Bowie

2020年07月31日 | クラシック・ロック

Cracked Actor  (Live Los Angeles '74) / David Bowie (2017)

ボウイ(David Bowie)が亡くなってからもう4年以上が経つが、以前だったらもっと騒がれてもおかしくない貴重な音源の発売が続いている。今回購入したのは3年程前に発売された1974年ロサンジェルスでのライヴ「Cracked Actor  (Live Los Angeles '74)」。元はレコード・ストア・デイにアナログ限定で発売されたんだっけか。こちらはかの有名なライヴ会場、Universal Amphitheatreでのライヴで、アナログ時代から「Strange Fascination」等のタイトルで海賊盤(ブートレグ)の定番だった音源。自分はそちらで所有していたので今まで購入していなかった。でもやっぱり正規盤は聴かないとナと通常盤CDを購入した次第。プロデュースとミックスは盟友トニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)が担当している。

1974年のライヴといえばファースト・レグのフィラデルフィア公演が「David Live」としてRCAから正規発売されていて(ジャケ下左)、のちにはRykoからCDも発売され(ジャケ下右)、2005年にはリマスター盤が発売)。3種とも所有しているが、なんだかジャケ写真から陰隠滅滅としていて演奏も覇気がなく感じられ、どうにも愛聴とまではいかなかったのは自分だけではなかったようだ(今聴くとそこまで悪くないけれど…)。この”ダイヤモンド・ドッグス・ツアー”は規模が大きくなり過ぎて頓挫しただの、ボウイが麻薬中毒でいまひとつだっただの、ネガティヴな情報が断片的にあるだけで、ツアーの全貌は調べても全然分からなかった覚えがある(インターネットとか無かったしネ)。

 

代わってこちらのライヴは上記公演から2ヵ月立ったセカンド・レグの公演。2ヵ月の間にバッキング・メンバーも増強され、のちにバンマスといってもいい立場にまでなるカルロス・アロマー(Carlos Alomar)が参加しているのが重要ポイント。演奏も、ボウイの歌唱も贔屓目なのかこちらの方が断然いい。こうも違うものか。というか最初からこちらの音源が発売されていたらこの時期のボウイの評価はもっともっと上がったんじゃないだろうか。

コンサート冒頭の不穏な感じのSEは、ブートレグでは実際通り延々10分程も収録されていて、それはそれで趣があったが、こちらでは残念ながら2分弱にばっさりカット。あの”焦らし”があるからいい気もするんだけれど…。新旧の曲を織り交ぜながら、グッとアメリカの黒人音楽(ソウル・ミュージック)に寄っていくボウイ。デイビッド・サンボーン(David Sanborn)のサックスや、ジャジーなピアノ、大所帯のコーラスがそんな雰囲気をより強調している。ジギー期からの脱却を図っていたボウイの真なる姿。ますます以ってこの音源がボウイ存命時に発表されなかったことが惜しい。ボウイとバンドはこの後、よりソウル色を強めたツアーを続け、ボウイ自ら”プラスチック・ソウル”と称したアルバム「Young Americans」を発表することになる。そういえば個人的にはそのアルバムもあまり好きだったとは言えなかったが、それはまた別の話。

amazonにて購入(¥1,633)

  • CD (2017/6/16)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import, Limited
  • Label : 
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とい山 @岐阜県大垣市

2020年07月30日 | 岐阜県(西濃)

久しぶりに岐阜県大垣市内を自転車で散策。随分と走り回った後に立ち寄ったのは大垣共立銀行本店の裏手にあるお好み焼きの「とい山」。以前数度入ろうと思ったが閉まっていて叶わなかった店にようやくの訪問。大垣のお好み焼き屋では、この店のすぐ近くにあった「スズキ」、何度も通った「飯田」も閉店廃業してしまい、この先が心配なところ。暖簾をくぐって中に入るとL字のカウンターに小テーブルが2つ程。とても丁寧な口調のご高齢の主人と、焼きを担当する女将さんの2人でやっていらっしゃる。カウンター席に腰掛け、壁に貼られた品書きから「お好み焼き・いか玉子・並」をお願いした。その壁には”アルコール提供中止”の貼紙も見えるので、店で酒と一緒に食べることは出来ないようだ。

カウンターの奥にどて鍋が湯気を立てていた。覗き込むと漆黒の味噌たれの中に串に刺さった「どて(ホルモン)」が浸かっている。「2本いただきます。」と告げて自分で皿にのせた。しっかりと煮詰まったどては旨いが、これを酒無しでというのは自分には酷な話だ…。どういう需要があるのかな。

鉄板の上では女将さんがじっくりと「お好み焼き」を焼いている。蓋をして蒸し焼きにしている時間が結構長い。完成した「お好み焼き」はコテで8つにカットされ、丁寧に湯通しして温められた平皿に盛られて完成。あまりとろみの強くない感じのソースが塗られ「足りなければ使って下さい。」と卓上のソースも勧められる。チューブのままのマヨネーズも添えられた。さっそくつまんでいく。箸で掴むだけで生地の軟らかさが分かる。それでも崩れている訳ではなく、口に入れてみるとフワフワ。これは旨い。中には刻んだイカが沢山。キャベツの刻みはさほど細かくないのにこの口当たりの良さは、やはり蓋をして蒸しているからだろうか。結局エクストラ調味料は何も使わず、ペロッと食べてしまった。別の品を追加したいところだったが、次から次へと電話注文が入って忙しそうなので諦める。それでもお茶が足りているかと気を遣って下さるご両人。次は焼きそばも食べてみよう。きっと旨いに違いない。(勘定は¥600)

この後の記事はこちら

 

 


 

↓ 大垣市内には教会が多い気がする。こちらは本今町の「在日大韓キリスト教会大垣教会」(建築詳細不明)。古い建物かどうかは分からないが、住宅地にひっそりと佇む姿はなかなか素敵。

 

 

↓ 船町の「五明酒類醸造株式会社」(建築詳細不明)。すでに廃業している江戸後期創業の酒造だが通り沿いの風情ある虫籠窓(むしこまど)のある建物は何とか健在。ただ裏に回ってみると…、醸造場は朽ちるがままにしてあるようで瓦の屋根には穴が開き、壁は崩れ、屋上のクレーンは錆びて虚しく空を見上げていた。

 

 

 

 

 


 

 

とい山

岐阜県大垣市郭町3-55

 

( 大垣 おおがき といやま おこのみやき お好み焼 やきそば 焼きそば 近代建築 廃墟 教会 酒造所 醸造所 )

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万里母(MARIMO) @名古屋市中村区・中村公園

2020年07月29日 | 名古屋(中村区・西区)

中村公園前の大鳥居のある参道の喫茶店「ミヤ」へ向かうも、何とシャッタ―が閉まっている。どうも閉店してしまったようだ。あれほど混み合う人気の喫茶店でも辞めてしまうのは主人らの年齢なのか、はたまたコロナ禍によるものなのか…(→コロナ禍以前の閉店のようです)。すでに”喫茶メシ”の口になっていたので太閤通まで出て、行き先を「万里母(マリモ)」に変更した。店先に自転車を停めて中へ。店内は思ったよりもこじんまりとしていてカウンター席とテーブル席が4つほど。ダークウッドを基調とした素敵な意匠で、壁にはかつてコーヒーに様々な漢字を当てて読んだ”かうひい熟字一覧”というのが掲げてある(”古鬪比為”、”架菲”etc...)。面白い。カウンターの中には年配の主人が1人。ちょうどランチの時間帯になったので卓上の”万里母オススメ軽食メニュー”から「オムライス」をお願いした。8種類もあるソースは”デミソース”を選択。

主人がカタンカタンとフライパンを振る音が聞こえ、しばらくして「オムライス」が完成。こんもりと綺麗な紡錘形をした薄焼き玉子巻きのクラシック・タイプ。サラッとした口当たりのデミソースがかけられている。中はハム、マッシュルーム、玉ねぎ、細切りのピーマンが入ったケチャップライス。味付けは濃くないのでデミソースの邪魔はしない。旨いなァ。他のメニューにデミソースを使ったものは見当たらないので、これ専用に作っているんだろうか。それでこの値段って信じられない。皿に残ったデミソースも綺麗にすくい上げ、ご馳走様。次は同じ中村区に本社がある「ダフネコーヒー」が豆を卸しているという「コーヒー」をいただきに来ようっと。(勘定は¥550)

 

 


 

↓ 店のすぐ近くにあった元・純喫茶の空き物件(建築詳細不明)。純喫茶と書かれたカーテン付きのガラスドアには蹴とばしの金属板が貼られ、斜めに取付けられているのが素敵。最近はかつての純喫茶の雰囲気を真似てレトロを装ったと思しきカフェがいくつもオープンしているが、最初からこういう物件を使えばかっこいいのにナ…(←無理か)。

 

 


 

 

COFFEE 万里母 (MARIMO)

愛知県名古屋市中村区太閤7-23

 

( 名古屋 なごや 中村公園 なかむらこうえん まりも 喫茶 純喫茶 軽食 ランチ 珈琲 ダフネコーヒー 喫茶ミヤ 鉄板スパ 閉店 廃業 )

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艸花庵 養老軒 (2) @岐阜県各務原市

2020年07月28日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

嫁が「養老軒のわらび餅が食べたい」と店を特定して呟くので(苦笑)、これは買いに行けというお告げに違いないと店へ。もう夕方だったが犬山方面から名鉄の新鵜沼駅の裏手(東口)を通り住宅街を抜けて店へ。車を停めて店に入ると先客が1組。応対しているのは主人。待っている間にカウンター奥に目をやると”不老園分店”の文字が見える。そうかここは「不老園」の系統だったのか。先客が買い終わり、「わらび餅下さい。」と言うと、主人の動きが止まった。一旦奥に消えた主人が戻って「すいません、今のお客様で売り切れまして…、通常の量でなくとも良ければ残っている分だけお分けしますが…。」とのこと。無いよりいいのでそれでお願いする。もう一つ購入したのは「初かつを」。姿が鰹のサク(切身)に似ているから名付けられた季節の菓子。この辺りでは「美濃忠」のものが有名だ。どちらも自家用なので袋に入れてもらい持ち帰った。

まずは「わらび餅」。簡易パックに入った量は「通常の半分以上は入っています」と告げられていた。蜜は別の容器に入っている。ただきな粉の量は明らかに少なめ。やや苦味を感じるくらいの濃い蜜をたっぷりかけていただいた。もちろんバランスが悪いので次はもう少し早く店に着いてちゃんとした量をいただかないと。「初かつを」は透き通った薄桃色をしている。包丁などではくっついて上手く切り分けることが出来ないからだろう撚った糸が添えてあり、これで切っていただくのだとか。なるほどとても軟らかく、手では持つことが出来ないほど。鰹の切り身のように断面に縞模様があるのかなと思っていたが、わずかな並模様が見られる程度。鰹の身と言うよりはキハダマグロかビンチョウマグロといった感じ(笑)。ほのかで上品な甘さで仕上げてあり、もちっとした食感で旨かった。(勘定は¥900程

※「わらび餅」は通常の値段ではありません

以前の記事はこちら

 

艸花庵 養老軒 (そうかあん・ようろうけん)

岐阜県各務原市桜木町1-8

 

( 各務原市 各務原 かかみがはら かがみがはら かがみはら 鵜沼 うぬま ようろうけん そうかあんようろうけん 和菓子 養老軒 ういろ ういろう 外郎 ようかん )

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Original Album Series / Echo & The Bunnymen

2020年07月27日 | エイティーズ

Original Album Series / Echo & The Bunnymen (2010)

怒涛のように買い漁っている「Original Album」シリーズ。今回購入したのは80年代にイギリスで存在感を放ったエコー&ザ・バニーメン(Echo & The Bunnymen)。もちろん当時洋楽を聴いていた人なら幾度となく耳にしたバンドだろうが、自分は今までほとんど聴いたことが無かった。当時よく比較されたU2が後々世界的なビッグ・バンドになったのに対して、こちらエコバニはそうはいかず…。収録されているアルバムは以下の通り。

 ・「Crocodiles」(1980)
 ・「Heven Up Here」(1981)
 ・「Porcupine」(1983)
 ・「Ocean Rain」(1984)
 ・「Echo & The Bunnymen」(1987)

どれも印象的なアルバム・ジャケットで、自分はそのイメージが強い。調べてみるとこの5枚、アメリカでこそ苦戦したものの、本国イギリスではデビュー盤を除いて全部チャートで10位以内に入るなど80年代を通して人気が高かったのが分かる。

ヴォーカルのイアン・マッカロク(Ian McCulloch)は、その容姿に似合わず太い声の持ち主で、特にシャウトした時などは奇しくもU2のボノ(Bono)ととてもよく似ている(そりゃ、比較されるわ)。若さ溢れるファーストがイイ。当時ネオサイケと称されたという(覚えていないけれど)彼らのサウンドは、アコースティックな曲がある訳でもないのにそんな雰囲気をさせる曲が多く独自の世界を持っていて、音的には同時代のバンド、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)やキュアー(The Cure)を彷彿とさせる。前者ほど暗くはなく、後者ほどトリッキーでもない。惜しむらくはコレ、という誰もが知る有名曲っていうのが出なかったこと。そういうのがあれば各アルバムももう少しメリハリが出ただろうに。イアンの書く歌詞がもう少し理解出来れば印象が違うんだろうなァ。何度も聴いているとだんだん良くなってきたので、もう少し丁寧に聴きこんでみよう。

オークションにて購入(¥925)

  • CD (2010/2/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, CD, Import
  • Label : Warner Music
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洋食つばき @岐阜県岐阜市

2020年07月26日 | 岐阜県(岐阜)

以前から行ってみたいと思っていた岐阜市打越(うちこし)にある「洋食つばき」。経営は「雪月花」グループ(「田中屋フードサービス」)だそう。調べてみると1人で店に入れそうな雰囲気ではなかったので、腰の重い嫁を誘って訪れてみることに。前日に電話で予約をしておいた。人気があるようで告げられた時間は昼を過ぎたやや遅めの時間。駐車場に車を停めると緑に囲まれた歩道があり(写真下最後)、立派な門構え。わざと自然のままの雰囲気にしているだろう熊笹の生い茂っているアプローチを進むと建物がある。靴を脱いで案内されたテーブル席へ。やはり満席のようでどのテーブルも埋まっている。女性客が多く、見た感じ1人客は居なさそうなのでやっぱり2人で来てヨカッタ…。先に歩かせていた嫁は係が案内するがまま奥に座ったが、広い庭が見える掃き出しのガラス窓を背にしていたので、これは庭が見える方の席に女性を案内した方がいいんじゃないかな(代わろうかと嫁に言うと「別にいいよ」と)。予約時にランチの「楓コース」というのをお願いしてある。嫁が運転するのでアルコール有り(嬉しい)。瓶ビールが売り切れ?だそうなので生ビールをお願いした。

最初に出てきたのはピュアホワイトという品種を使ったコーンの冷製スープ。ひんやりとした甘いスープが喉を通る快感。他に何も加えていないらしいが甘い、このコーン。旨いなァ。次は前菜のローストビーフ。A5和牛を使用しているそう。マスタードとワインソースでいただく。ほんの2切れだが、口いっぱいにローストビーフを頬張る幸せ…。甘いソース(蜂蜜・ヨーグルト)を添えたゴーヤが付いている。酒のお代わりは「山崎」をロックで。グラタンが出てきた。海老とアボカドが使ってある。グラタンといってもゆるいのでスープ的な感じ。生野菜のサラダを挟んでメインで頼んだ「メンチカツ」が登場(嫁も同じこれを頼んだ)。こちらもA5和牛使用とのこと(旨いかどうかであってA5というランクそのものに価値を見いだしている訳ではないが)。デミグラスソースでいただく。ソースはしっかりと煮詰まったコクの強いタイプ。カツは薄衣で最初自分は気付かなかったが、嫁曰く1枚キャベツで巻いてあるみたい。メンチの下味は控えめでシンプルな肉の味がしっかり。旨い。メインと一緒に出てくるご飯は金額をプラスするとカレーライスに代えられるというので自分だけそうしてみた。らっきょが添えてあり、カレーは恭しくグレービーボートに入って出てきた。辛さ控えめのビーフカレー。もちろん旨い。

最後にはカスタードプリンとコーヒー。訊かれなかったのでたぶん飲み物の選択肢はコーヒーのみ。コーヒーはちゃんと香り良く、硬めの食感のプリンと一緒にいただくのも良かった(←コーヒーと一緒にプリンを食べるのが好きなので)。店内は思ったよりもざっくばらんな雰囲気で、そのせいか隣の席の中年女性2人組は食事が終わった後も、まるで喫茶店感覚で延々と賑やかに喋り続けてかまびすしい…。でも早喰いの自分達でも皿の出てくるテンポが良かったし、綺麗な緑の景色を見ながらいただくランチには満足。次は夜に来てみようかな。(勘定は¥8,800)

この後の記事はこちら

 

 

 

洋食つばき

岐阜県岐阜市打越59-2

 

( 岐阜 ぎふ つばき ようしょくつばき 雪月花 せつげっか 洋食 レストラン 田中覚 ランチ )

コメント (2)
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喜代雀 @名古屋市北区・味鋺

2020年07月25日 | 名古屋(東区・北区)

愛知県を中心に何故かこの地方だけで愛される生ケーキがある。「パリジャン」「ファンシー」「ピレーネ」「アントルメ」「マロン」「ポワロン」等、様々な名称で呼ばれているが、元を辿ると同じ菓子職人に行き着くのだとか(※)。

※かつて一宮にあった「ボンボヌール」の工場長が開発したケーキで、独立して蟹江町「パリジャン」を開店し、現在東海地方に散らばる弟子筋等の店で様々な商品名で受け継がれているとの事です。

そんな愛知特有の菓子を売る店が北区・味鋺(あじま)にもある。真夏のように日差しが強く暑いある日に寄ったのは「喜代雀」(喜の表記は七三つ)。地図アプリでは「喜代雀西店」と表記されたので以前は他にも店があったのかな。店名から和菓子のみと思いきや、表の壁には”パティスリー”ともあって洋菓子も扱っている。隣の駐車場に車を停めて中へ。ガラスショーケースの中には様々な和菓子、洋菓子が並んでいる。件の洋菓子はこちらでは「ボン」と呼ばれている。この日はクーラーボックスを車に載せるのを忘れたが、まだ用事があるので自宅までの持ち帰りは出来なさそう。なので自分の分だけの「ボン」ひとつと、少し保ちそうな「レモンケーキ」をひとつ買って店を後にした。

近くのコンビニに寄って、アイスコーヒーを購入。自分は普段あまりコンビニに立ち寄らないので(各地のスーパーにはよく立ち寄る)、店頭で淹れるアイスコーヒーもあまり買ったことが無いのだが、その場で機械が挽いて淹れるアイスコーヒー、旨いんだねェ。これ飲んだら缶コーヒーは飲めないし、その辺の喫茶店は勝てないナ(町の喫茶店ではアイスコーヒーは普通に業務用パックを使う店が多く、その場で淹れて冷やす店は多くない)。感心。それはさておき、車に戻って「ボン」の封を開ける。寝そべったピエロが玉を操るイラストが素敵。下手に持つと指が刺さってしまいそうなくらいフワッフワのスポンジ生地の四隅が内側に畳まれ、たっぷりの生クリームが包まれている。生クリームが軽めなのも他の店と変わらず。もちろんブラインドで並べられたら絶対店名を当てられない自信があるくらいどれもそっくり(分かるのはボンボンの「マロン」くらいか)。旨かった。(勘定は¥280)

 

御菓子司 㐂代雀 (喜代雀)

愛知県名古屋市北区西味鋺3-123-2

 

( 名古屋 なごや 味鋺 あじま きよすずめ パティスリー 喜代雀西店 洋菓子 ケーキ 和菓子 パリジャン )

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緑 @岐阜県大垣市

2020年07月24日 | 岐阜県(西濃)

最近はかき氷で有名な岐阜県大垣市の喫茶店「緑」。よくこちらのかき氷が取り上げられるので新しめの店かと思いきや、到着してみると昔ながらのロードサイドの喫茶店。40年以上の歴史があるのだとか。駐車場に車を停め、中に入ると朝からなかなかの賑わい。少々雑多な感じの店内で空いているテーブル席に腰掛けると、給仕の年配男性が水を持って来てくれたが、メニューは手にしていない。これはこの地方の朝の喫茶店でよくあることで、客のほとんどがモーニング・サービスを利用するので、客が声を出すのは「ホット。」か「アイス。」くらいで、モーニング・サービスを付けるのは当然なので訊く必要もないのだ(なので逆に「モーニングは要りません」と言わないと一式出てきてしまうことも)。見ていると客のほとんどはやはりモーニング・サービス享受中。トーストとゆで玉子、それに小鉢に入った麺類を啜っている(何かは不明)。自分はその時に特に食べたい物でなければモーニング・サービスはほとんど利用しないのでメニューを持って来てもらった。朝食代わりのサンドイッチを食べたかったので「オムレツサンドセット」と「コーヒー」をお願いした。

しばらくすると「オムレツサンドセット」が登場。平皿には4つの三角形にカットされた分厚いオムレツを挟んだサンドイッチ。脇には和風ドレッシングのかかった生野菜サラダが添えられている。中心部の一番太いところでは3㎝ほどの厚さがあるだろうか。中のオムレツは出来たての熱々。マヨネーズ味が結構するのでパンにマヨネーズが塗ってあるのかな。とろっとした感じの残るオムレツで口がいっぱいになる。旨い。濃いめに淹れたコーヒーで追いかける。自分にはちょっとマヨネーズが多めだが、4つとサラダを食べ切るとお腹も満足。後からも客が続くのでサッサと勘定してもらい、店を出た。かき氷は待ちも出るそうなので、次はランチで寄ってみようかな。(勘定は¥880)

 

喫茶 緑

 岐阜県大垣市東前1-19-3

 

( 大垣 おおがき みどり 喫茶店 喫茶 Coffee & Foods midori Coffee Soulfood コーヒー 珈琲 モーニング かき氷 )

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Original Album Classics / The Byrds

2020年07月23日 | クラシック・ロック

Original Album Classics / The Byrds (2013)

最初は批判的だったのに堰を切ったように集め始めてしまった簡易紙ジャケCD5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはザ・バーズ(The Byrds)。自分は彼らのオリジナル・アルバムは1枚も持っておらず、数多のコンピレーション盤に収録された有名曲とベスト盤を1枚持っているだけ。やはり初期フォーク・ロック期のディラン(Bob Dylan)のカヴァー曲のイメージが強く、それらの良さがあまり分からなかったので縁が無かったが、中期のサイケデリック・ロック期、後期のカントリー・ロック期の曲がだんだん引っ掛かるようになってきた。そこで便利なこの5枚組。収録されているアルバムは、

・「Mr. Tambourine Man」(1965)
・「Turn! Turn! Turn!」(1965)
・「Fifth Dimension」(1966)
・「Younger Than Yesterday」(1967)
・「The Notorious Byrd Brothers」(1968)

の5枚。オリジナル・アルバム収録曲に加えて、各アルバムにボーナス・トラックが収録されていて、それらだけで30曲にもなるヴォリューム。後期カントリー・ロック期以前のアルバム群ということになる。ギターのロジャー・マッギン (Roger McGuinn)の12弦ギターの音色と流麗なコーラス・ワークが特徴的だが、初期の朴訥とした感じから中期の混沌とした感じに移行していく変遷が興味深い。サイケデリック期には(まだディランのカヴァーはやっているが)ドラッグに影響を受けたかのような、あるいは当時の流行りと言えるインド的な雰囲気も強く出てきて煌びやかに。個人的にはやはりパティ・スミス(Patti Smith)やトム・ペティ(Tom Petty)がカヴァーした「So You Want to Be a Rock 'n' Roll Star」が収録されている4枚目あたりが好み。ちょっと苦手意識は消えたかな。この後バンドはグラム・パーソンズ(Gram Parsons)を加えてカントリー・ロックに移行していき、その後はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)、フライング・ブリトー・ブラザーズ(Flying Burrito Brothers)へと繋がっていくことになる。

オークションにて購入(¥1,487)

  • CD (2013/8/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, Import
  • Label : Sony Legacy
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つけ麺丸和 各務原分店 @岐阜県各務原市

2020年07月22日 | 岐阜県(岐阜)

嫁が久しぶりにラーメンかつけ麺を食べたいと言うので各務原方面へ車を走らせる。どこにするかはまだ決めていなかったが、最初に寄った店がコロナ禍だからか夜営業を止めていたので(訪問6月)、同じ通り沿いにあるこちら「つけ麺丸和各務原分店」へ。この店が出来てからもう7年にもなるのだとか。ラーメンの食べ歩きをしていた頃はわざわざ春田の本店に通っていたので、この店が出来てとても重宝して開店当初からよく通った。ひと通りの品と周年の限定品は大体食べているが、随分と久しぶりの訪問。店に到着すると、駐車場こそすぐに停められたが並びが出来ていた(写真は別日のもの)。以前あった店先の風除けのスペースは台風で飛ばされてしまったらしい。3組ぐらい待って店の中へ。券売機で、自分は「嘉六つけ麺・中盛+味玉」、嫁が「ハーフつけ麺・並盛・味玉」を注文しカウンターに座る。カウンターにはビニールシートが貼られ、席も間引いてあるようだし、離席後の清掃消毒も念入り。店も大変だなァ。

しばらくして「嘉六つけ麺」が出来上がった。久しぶりに中盛なんか頼んでしまったのでどうかなと思ったが、「嘉六」は麺線も細いし問題なさそう(というか歳をとってきているのに食欲が落ちない自分がヤバイ)。もう10年以上も前に春田の本店でこちらの麺を初めて味わった時は麺の旨さに瞠目して流石に自家製麺する店は凄いナと思ったものだが、その後この地方のラーメン屋で出される麺も(製麺所製品含めて)どんどん質が良くなった。それでもやっぱりここの麺は旨いナと再認識。「嘉六」のつけ汁は酸味と甘さがあるいわゆるクラシックな組み立てのつけ麺の汁。ガツンとくる肉由来の強さはないけれど、それでも十分に強いつけ汁だ。熱々に熱せられた石鍋の中にはチャーシュー、薄切り肉、メンマ、刻みネギ。本店が目白の「丸長」の系譜ということもあってか、こちらには本店同様に「チャーシューやさいつけそば」由来の「肉野菜つけ麺」があり、ここ最近はそればかり食べていたが、久しぶりの嘉六も旨かった。卓上の昆布酢を少しだけたらしたりして綺麗に平らげた。(勘定知らず)

つけ麺丸和 各務原分店

岐阜県各務原市那加石山町1-130

 

( 各務原 かかみがはら かがみはら 丸和 まるわ 〇和 丸和分店 丸和本店 つけめん ラーメン 中華そば かろく 自家製麺  )

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