論文のことを考えながら歩いていたら、信号のない交差点で右折してきた自動車にひかれそうになった。
思わず声をあげてしまったほどで、治りかけた左膝で踏ん張って、また痛めてしまった。
車にひかれそうになったことは、それはそれで危なく、夜道は気をつけて歩かねばならないのだが、それよりもおどろいたのは、それまで考えていたことすべて忘れてしまったこと。
こういうのは、ぼんやりしている時におきることなので、そのときなにを考えていたのか、なんて覚えていないのだろうと思っていたのだが、仕事のことを真面目に考えていてもおこるというか。命に関わるようなことがおこると、脳の意識すべてが、防御のために動員されるようだ。
とりとめの無いこと、大切だと思っていること、結局は、内容のいかんにかかわらず、そのことに気が取られる、いわば集中する、という状況はどのようなときにも起こり得ることで、これは周囲に対して無防備で危険な状態であるということか。
しばらくの間、自分の意識を意識しながら生活して、自分を観察しようと思っているのだが、死ぬ目にあっては元も子もないので、程々にしよう。
思わず声をあげてしまったほどで、治りかけた左膝で踏ん張って、また痛めてしまった。
車にひかれそうになったことは、それはそれで危なく、夜道は気をつけて歩かねばならないのだが、それよりもおどろいたのは、それまで考えていたことすべて忘れてしまったこと。
こういうのは、ぼんやりしている時におきることなので、そのときなにを考えていたのか、なんて覚えていないのだろうと思っていたのだが、仕事のことを真面目に考えていてもおこるというか。命に関わるようなことがおこると、脳の意識すべてが、防御のために動員されるようだ。
とりとめの無いこと、大切だと思っていること、結局は、内容のいかんにかかわらず、そのことに気が取られる、いわば集中する、という状況はどのようなときにも起こり得ることで、これは周囲に対して無防備で危険な状態であるということか。
しばらくの間、自分の意識を意識しながら生活して、自分を観察しようと思っているのだが、死ぬ目にあっては元も子もないので、程々にしよう。