こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

病理医の仕事

2011年03月14日 | 自然災害・事故・感染症
 鎌倉市は停電が予定されているということで早起きしたが、横須賀線はもちろん、東海道線も動いていないということで、万事休す。欠勤願いをメールで上司に送った直後、近所の方が都内へ向かうタクシーが確保できたということで、便乗させていただいた。会社の手前でおろしてもらい、あとは電車で病院に。
平素からのご近所付き合いの大切さをひしひしと感じた。ありがとうございました。

 都内は以外と平穏で、普通の出勤風景だったが、ターミナル駅はさすがに、いつもと違う経路を取る人が多いせいだろう、ずいぶんとごった返していた。

 途中、私と同い年の石灯籠が気の毒にも無惨な姿になっていた。


 病院に向かう途中、公園のプールに向かって歩く人と一緒になった。
プールの前に来て、「今日は中止」のお知らせ。警備員に聞くと、東電から中止の依頼があったそうだ。
 非常に残念そうな、悔しそうな表情だった。しばらくは我慢してはいかがだろう。
 それでも、一部の遊戯施設は開店しているらしい。気晴らしも必要とは思うが・・・複雑な気持ちになる。

 さて、勤務先のある地区も停電が予定されていた。
 停電になっても、のんびり標本がみれると思っていたらおお間違い、電源が無いと顕微鏡が使えない。なんでこんな当たり前のことに気がついていなかったのだろう。
 計画停電の予定時刻にさしかかり、PCとともに電源を落とす。明日のカンファレンスの標本出しをして、時間の経過を待つが、真っ暗にはならず、結局、この地区は停電にはならなかった模様。
 入院中の患者さんのことを考えると、よかった。

 病理医である私は、目の前の患者さんのために、粛々と自分たちの仕事を行うことしかできない。
これまで通り、一つ一つの命のために。

 被災地の方々、そしてそこで懸命の救助活動をしておられる自衛隊、警察、消防そして医療関係者の皆様方がさらなる事故や災害がおこらないことをお祈り申し上げます。

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