ある人のことを考えるとき、その人のいいところを10個、挙げることができるか。
試しに妻のいいところを挙げてみたら、幸い(?)にも早々に10個挙がり、15個あたりでやめた。子供たちもなんとか10までは挙げることができる。
仲の良い友人や尊敬する人だとこれが7つか8つぐらいで止まってしまう。バラエティにも欠け、似たような表現が並んでしまう。
それでも、自分が好きな人、自分が恃みとしている人だと、その人のいいと思うところの2つや3つすぐに思いつく。
ところがこれが、自分が嫌いな人、関わりたくない人のいいところとなると、なかなかいいところが出てこない。ふと何か思いついても、よくよく考えればそれもたいしたことないと否定して、却下してしまい、いつまでたっても1つも挙げることができない。結局、思い出すのも嫌になってやめてしまう。
これは、その人に対する嫌悪感がバイアスとなってしまうためだろう。
1つでもいいところがあればそれほど嫌いではないはずなのだと思うのだが、難しい。
本来ならば、人に対して好き嫌いがあること自体あまりよろしくない。
嫌いな人、関わりたくない人にもいいところはたくさんあるはずで、そういう人に対して食わず嫌いというか、深く知ろうともせずに人のことの決めつけをしないよう、気をつけたい。
いいところが一つでもあれば