自分なりには、結構頑張っていると思うが、それは自分視点でのことだから。大変なのは病理医だけじゃない、なんて思うことがあった。
友人の臨床医が、「休日診で患者さんがたくさん来て、その多くはインフルエンザだったんだけど、そういう時に、そうじゃない病気がかくれていることに注意しなくちゃいけないんだよね」と、しみじみ言われたことがあった。臨床医はもちろんだし、放射線科医も検査医もみんな医者というのはそれぞれが大きな責任を持って日々過ごしている。腕一本で頑張っている人もいれば、管理者としてやっている人もいる、立場は違ってもそれぞれの責任はやっぱり大きい。
昨日と今日は第113回医師国家試験、2日あわせて20時間近くの長丁場の試験を9000人近くの医学生が受験する。そして、春には8000人前後の新しい医師が誕生する。国家試験に合格するということは、やっとスタート台に立ったところだ。そして、いよいよそこから長い医師としての道が始まる。スタート台に登るだけでも大変だっただろうけど、国家試験に合格し、医師免許を取得したらいよいよ大きな責任を負うことになる。
受験生には是非、これまでに勉強してきたことを十分発揮して国家試験に挑んでほしい。そして、合格した暁にはよき医師として一人でも多くの病と闘う人を救ってほしい。
責任を持つということ