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こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

さて来年の今頃はどうなっているだろう

2020年12月09日 | 自然災害・事故・感染症
昨晩は代休を今日に合わせたという息子が誕生日のお祝いにと来てくれ、妻と三人で楽しく過ごすことができた。残念ながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の関係でシフトがずれて急遽当直になった嫁は来られなかった。最前線にいる人を間近にみると、危機が目前に迫っているということがひしひしと感じられる。
私の部署でも、技師の方々が頑張っている。新規のPCR機器が導入され、その使い方を習得する。そして、新規の機器を使っての検査はもっと増える。最近、みんなの顔に滲み出てきた疲労の色を見ると、胸がいっぱいになる。医療者が当たり前のように持っている使命感が失われてしまうのも仕方ないかもしれない。廊下ですれ違うコメディカルの人へ心の中でエールを送る。

イギリスではいよいよワクチン接種が開始された。これで、集団免疫を獲得できることとなったら、ひょっとしてこのコロナ禍も終息に向かうかもしれない。来年の今頃はそうなっている、そんな希望を持って日々戦っていきたい。昨日の日本での新型コロナによる死亡者は47人で過去最高だったそうだ、そして、今日の東京の新規感染者数は572人。だが、そんなこと関係なく、街には年末ムードが漂っていて、都心の乗換駅にはこれから宴会、という感じの人が集まっている。残念ながら圧倒的に若者が多い。

「ダメだこりゃ」

と思うものの、いたしかたない。病院と自宅の往復だけで頑張っている若い医療従事者がいる一方で、こういう若者もいるのが現実。私だってどうだったかわかりはしない。
でも、少なくとも今の私はこういう人たちを避けて生きるしかない。”こういう人たち”との分断化は感染症拡大防止のために必要なことだ。
ただ、”こういう人たち”と医療従事者が同じハイリスクグループとみられてしまうことはとても残念だ。

ブログを書くようになって、毎年の様子がわかるようになった。中には思い出したくない年もあるが、さて、来年の今頃はどうなっているだろう。
忘年会できるかな?

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