今朝の空にはルネ・マグリット風のポコポコした雲がたくさん浮かび、その間からは青空ものぞけた。
天気予報では朝から雨のはずだったがこれなら普段自転車で駅まで通っている娘も心配ないねと、声をかけたら、ほんの10分か15分後に雨が降り出した。
私は少し遅く出るので、駅まで車で送った。
鎌倉駅あたりでは土砂降りとなったが、家に帰り着く頃には小雨となっていて、私が妻に送ってもらった時にはすっかり止んでいた。
車で送ってもらって娘はタイミングが良かったというべきなのか、間が悪かったというべきか。
こんなこと、どうでもいいと言えばどうでもいいことだが、人生には間の良し悪しというのがある。
今、間が悪い政治家といえば岸田総理を措いて他にいないのではないか。
最たるものは、安倍元首相の国葬で、そのほかのこともなんだか今ひとつだが、彼自身ばかりが悪いわけでは無い。
でも、今度のこれはどうだろう。
岸田総理が、息子を秘書官に起用したということだ(岸田首相、長男を秘書官起用へ 時事 2022年10月04日00時09分)。
長男氏は弱冠31歳、社会経験もろくにないまま世襲政治家への道まっしぐらということだが、この時期にそれへの布石を打つ岸田総理の間の悪さを感じたし、とてもガッカリした。
岸田政権が誕生して以来1年。
経済政策がダメでも、「聞く力」が思っていたほど大したことなくても、長年培ってきた外交手腕もそれほどではなかったけれど、開成出身だから地頭はまあまあいいだろうからと、期待して応援してきたが、支持率と不支持率がこんなことになっている状況下でこんな人事を平然とやるのはさすがにダメなんじゃないだろうか(内閣支持率続落45%、不支持46%で初の逆転…読売世論調査 2022/10/02 22:02 )。
名門中高一貫進学校によくいるKY人間に過ぎなかったのではないかと思い始めている。
丁寧、説明という言葉が政治家によって空疎化された時代で、岸田総理の「聞く力」にはとても期待しているし、「新しい資本主義」からも多くを発信してほしいのだが、実は違ったのだろうか(岸田内閣の新しい資本主義と来年度予算概算要求 2022年09月01日 )。
以前にも『政治家や官僚が使う”丁寧”の意味とは』で書いたが、モリカケサクラ問題の頃にあらゆる不祥事に蓋をしてきたのがまずいと思って、政治家たちはこんどはのらりくらりと本当ではないけれど嘘でもないことを、”丁寧に説明を尽くし話し続け”て、世論がおさまるまでやりすごす。
岸田総理にはそんな悪循環を勇気をもって断ち切って欲しかったがどうもそうではないし、今回の縁故人事を見るとこの政権でもまたモリカケサクラ問題が起きてしまうのではないかと不安になる。
こういったことが、やっぱり単に間が悪いだけなのか、岸田総理が引きつけているものなのか、それは神のみぞ知ることだが、彼の双肩には私たち1億2千万人の運命がかかっているということを自覚し、奮起して旧弊・悪弊を打破してほしい。
まだ、期待している
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