ベランダに出ると、寝起きのままでもいられるようなまだすこしの暖かさを残す、からっとした東風が吹いていた。
天気予報だと過ごしやすい1日となるそうだが、残念ながら今日から出勤。
出勤だなんだといっても、昨日も一昨日も病院から連絡があって、病理検体の扱いとか、処理についてとかの問い合わせに対応していた。
私の病理医生活の中、休みが完全にフリーだったのは、当番制があった大学病院にいた頃だけで、あとはずっと病院に縛られていて、おそらくこれは定年まで続く。
緩やかながらでも拘束され続けるのは臨床医だけの話ではない。
今年も年休はだいぶ残っているが、あと2ヶ月半で去年からの繰越分を使い切るのは難しそうだ。

先週末、箱根には多くの人が観光に訪れていた。
昨日の鎌倉も大雨後にもかかわらず多くの観光客で賑わっていた。
感染対策に関する感覚としては、コロナ禍前の7、8割程度の感覚に戻っているのではないだろうか。
あとは景気が良くなったらもう少し人が動き回ることができるだろうということか、全国旅行支援が始まるそうだ。
GoToトラベルの時は、ちょうど息子の結婚式に合わせて軽井沢行に利用したが、今回はどうしよう。
旅行支援は買い物支援に比べると”どうしてもしなくてはならないもの”ではない。
ただ、”支援”というだけあって、コロナ禍でダメージを受けた人のためだし、観光業は地域経済にとって結構な産業なので、行った先の地域の支援にもつながると考えると、あながち自分達の遊びのための消費だと決めつけるわけにはいかない。

今日からは、新型コロナウイルス対策としての入国制限が大幅に緩和され、外国人の個人旅行客の入国を解禁し、1日5万人という入国者数上限も撤廃するそうだ。
実質3〜4割引になっている猛烈な円安を利用した外国人観光客によるインバウンド増加には多くの観光業関連業者が期待をしているだろう。
安全で安心で清潔で古来からの独自の優れた文化を持つ国日本は世界中から観光客を集める力がある。
この先、観光立国としてやっていくことは可能だろうと思うが、気がかりなのはこのところミサイルの発射実験を繰り返す北朝鮮。
昨日、このことに関する多くの写真を発表したらしいが、真の目的はよくわからないし、キム総書記の姿は後ろ姿がほとんどで本人かどうかもよくわからなかった。
大義も無いのでさすがに攻め込んでくることはないと思うが、喉の奥に刺さった魚の小骨のようでいつまでも嫌な感じがしてしまう。
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