こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

病院の廊下でする立ち話

2011年08月23日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
 医療ドラマで、医者が廊下をひそひそ話しながら歩いているシーンがよくある。
 話の内容は、患者のことか、人事異動のことか、給料のことか、飲み会のことか、女のことか、そんなところだと思うが、当事者ではないので、本当のところはわからない。

 さて、例によって病理医がこういう話に登場することはまずない。最近ではみんなが、美男美女の法医学者だ(最近のドラマを見ていると、病理医の20倍くらい法医学者がいるような気がしてきた・・・)。
 病理医は臨床医と共有できる話題が少ないので、廊下ですれ違っても会釈だけ。一方、病理医が複数いても、せいぜい2、3人止まりなので、話は鏡検室で済んでしまう。
 わざわざ、廊下で話すことは無い。まあ、私だけの話かもしれないが・・・
だが、病理医にもちょっとだけ、人目につくところで話す機会がある。
 医局前の廊下をふらふら歩いていると、めざとい臨床医なんかは、よく
「コロ健先生、あの、一昨日出した○○さん、結果、でました?」
 などと”親しみを込めて”聞いてくる。そんなとき病理医=検査ボックスだと思われているのではないかと感じる。
 臨床的に面倒な、わかりにくい症例は、組織像も複雑なことが多い。

 でも、それだけに切り出しの段階から印象深くてよく覚えている。
 でもわからない・・・

 そう簡単にわかるわけ、ねーだろ

 などという悪態は、心の奥にしまい込んで、しばしの沈黙した後、「ちょっと、難しいから、まあ、もう少し待って。今週中には、いや、連休があるから、来週の月曜日にはある程度のこと話せると思うから」とかなんとか、時間を稼いでやり過ごす。


「コロ健先生、あのー、今度○○学会があって、そのときに使いたい写真があるんですが・・・。」

と、突撃依頼。人の顔を見ると写真写真。論文を書くからと言ってくることも多い。ま、自分の発表に組織の写真を出そうというだけ、えらいといえばえらいのだが。

で、「お名前は○○さんで、○○の症例です。」
と言われても、半年前の患者さんの組織像なんて。
とても珍しい症例は、こちらも覚えているけど。

「薮から棒に言われても困るので、メールで出して下さい。立ち話じゃ、忘れちゃうし。」
 けっこう、忘れちゃったりする。


 あーあ、話しかけられるのは、仕事のことばかり。
 声をかけられて、振り返って、

「コロ健先生、今度いっぱいどうですか?」

 なーんてことがあれば、元気も出るのだが・・・

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
では、別の手立てを… (colocolokenta)
2011-08-27 00:05:08
プログラムが出たら、またぼちぼち考えてみますね。
でも、秋の病理学会の時にオフ会をというのが、目標なので、どうしましょうかね?
まあ、いずれにせよ別の手立てを考えてみます。
コメントはしばらくフリーに入力、掲示されるようにしておきます。

まあ、そのうちいっぱいやりましょう!!
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それは困りましたね。? (ろどりぃ)
2011-08-26 14:15:26
お疲れ様です。そうか!コロ&ナイトがヒントか!と一瞬、心をときめかしましたが、コンパニオンmeetingって、よくよく考えると同時並行じゃあないですかネ?!。これって偶然に出会う確率も低いし、外病院で細々と頑張っている?(つもり・・・、基本的にはお酒か?)ロドリィとしては、コンパニオンmeetingに出ている時間を確保できないかもしれないです。ちょっと困ってます。
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まあ、しばらくは・・・ (colocolokenta)
2011-08-26 13:25:31
コメントを承認制にするとかあるのですが、まだしばらくの間は一応謎にしておきましょう。なんだ、こいつか。とがっかりされてもなんですし・・・
ただ、来年の病理学会で某研究会のコンパニオンミーティングで話しをさせていただくことになったので、探してみて下さい。
スライドに、コロとナイトを忍ばせておきます。
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一杯いかがですか(笑)。 (ろどりぃ)
2011-08-26 08:16:23
お疲れ様です。このブログの読者のロドリィです。”コロ健先生、今度いっぱいどうですか?”と言いたいのですが、先生とは面識がないので困ってます。こういう場合、どうすれないいんですかね?良い知恵がありまりたらば御教授宜しくお願いを致します。それとも、こっそりと来年、夏の講習会に参加するとか・・(笑)。
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