自分以外の人はみんな敵、というわけはないけど、自分に手を差し伸べてくれない人は、薄情だなんて身勝手なことを考えていたら、そうともなりかねないので気をつけなくてはいけない。ほとんどの人は自分(私自身)のこと、要するに他人のことなどそれほど考えていないから、そんな風に考えてしまっても仕方ない。自分以外の人はたとえ妻子親友であろうとも、他人だ。人間生まれた途端に一人で、死ぬときはもちろん一人だ。
人間は常に一人だから、自分のことをいつも考えているのは自分だけしかいない。たとえ自分に対して無関心を装ったとしても、肉体的精神的な全ての要素を含んだ総体としての自分に対して関心を持っていることは否定できない。そういう観点からみたら、自分は自分の敵ではない。自分は自分の敵になることができないとすれば、自分は自分の味方となる。
敵味方でいう味方とは自分のことをいつも応援し、鼓舞してくれる存在だ。そして、時々は自分を批判的な目で見る。でもそれは自己嫌悪とか自己否定につながるものではない。
自分は自分の味方だということを忘れてはいけないのだ。
自分を悪くいわない