こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

日本の病理医の器用貧乏と日米格差

2023年04月29日 | 電脳化社会
大型連休が始まった。
この土日は完全オフ、このところの忙しさと気温の変動で疲れ切っていた体を休めるにはちょうどいい。
庭の花木の手入れと掃除、アイロンがけなどしてゆったり過ごした。

先日の日本病理学会総会でのある講演で、ある大学の病理の教授が、

 日本の病理医はどんな臓器の診断もこなすことができて優秀ですが、それは病理医の数が少なくて仕方なくやっていることなんです。

 米国では、病理医の数は豊富で、いずれかの臓器の専門家として(スペシャリティーをもって)診断しています。

と話していた。
そう、日本では病理医の数が少なくて、ほとんどの病理医が”何でも屋”となっている。
それぞれの病理医の力量はそこそこ高いものの、専門的に何かの臓器に特化し、深化することはできない。
その教授は、IT技術を使って、病理医をオールジャパンとして、コンサルタントスペシャリストを養成していくようなことはできないかということを言っていた。

私もそれには賛成で、遠隔病理診断システムを活用して、”ちょっとわからないこと”が相談できるようになったらいいと思う。
ChatGPTは今後の外来診療を大きく変えていくだろうが、医療の世界はIT技術をどう利用していくかでまだまだ大きく発展していくだろうし、その使いようがますます大事になる。
ナントカとハサミは使いよう

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