久しぶりの濃霧。
やがて小雨がパラつき始め、今日は雨になるという予報。
ウクライナを訪れていた岸田首相は今朝無事帰国したそうで、まずはよかった。
そして、大谷翔平の八面六臂の大活躍により、WBCで優勝した侍ジャパンの面々も帰ってきた。
日本が優勝したからこそ言えることだが、野球というスポーツの楽しさが際立った大会だった。
大谷の、ドラマだったらクサくてたまらないほどの大活躍には目を見張るものがあった。
エースで、打って、ヘルメットを脱ぎ捨てながら全力疾走して、雄叫びをあげる。
巨人の星も、ドカベンも、アストロ球団も、侍ジャイアンツも、ましてやタッチも、どんな野球漫画も描くことのできなかった究極のスーパーヒーローを、内外問わずたくさんの人が目の当たりにすることができた。
さらに選出されたどの選手もフォア・ザ・チームを念頭にそれぞれの立場で活躍し、一生懸命に野球というスポーツに取り組み、さらには楽しんでいた。
あのダルビッシュに象徴されるとおり、どの選手も、野球に対してとても真面目だった。
これほどまとまったチームというものも、これまでに描かれたことのないものだっただろう。
栗山監督に至っては、これ以上の指揮官はいないと言っていいだろう。
結果があるから言えることだが、当然のごとく大谷を二刀流で起用したこと、ヌートバーを1番に据えたこと、村上を最後までクリーンアップから外さなかったこと、吉田を代表として引っ張り出してきたこと、佐々木を3月11日に登板させたこと、最後の最後まで周東をとっておいたこと、その他もろもろのことが、当たった。
それは指揮官としてすべて選手の力を最大限に引き出したことで、選手の潜在能力をさら引き出すことになったように思う。
観客も野球というスポーツを大いに楽しんだ。
私は、野球の面白さはあのダグアウトという他のスポーツにはない空間にあると思っていて。
すぐ横に仲間がいて、あちこちウロウロしながら共に応援して、共に喜ぶ。
そして何より選手は若者だが、それに引き比べると監督コーチはおっさんばかりだということ。
野村監督みたいなおっさんが苦虫を噛みつぶしたような顔で横にいるちょっとだけ若そうなコーチとヒソヒソ話するのを見るのが好きだ。
観客は日本代表の活躍を通じて通じて、人間の成長までをも見ることができたといってもいいだろう。
これほどの大会を経てのレギュラーシーズンに突入するわけで、代表選手は色々な意味で大変だろうが、一回り大きくなった姿で活躍してほしい。
水島新司もみたかったろうに
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