こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

岸田首相のウクライナ訪問で考えた日本の立ち位置

2023年03月22日 | 日本のこと、世界のこと
早朝に東逗子で人身事故があったせいで、横須賀線のダイヤがずいぶん乱れた。
朝一番に病理解剖の予約が入っていたので心配だったが、昨日、連絡を受けた時点で、念のため開始時間を遅めにしておいたので、臨床医との約束の時間には間に合った。

昨日、岸田首相がウクライナのキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領との会談をもった。
安部元首相だったら半年は早く行っていたんじゃないかと、ちょっと遅きに失したような気もするが、わが身の危険を顧みず、紛争地に乗り込んだことは勇気のいることだっただろう、前向きに考えよう。
日本なりの支援を行うことを伝えたということだが、私はそれでいいと思う。
NATO加盟国などが軍事物資の支援をしているのに、日本は非殺傷の防衛装備の供与などのままでいいのかという意見があるかもしれないが、日本には日本にできることがある。
日本はウクライナの味方であって、ロシアのプーチン大統領による軍事侵攻は認められないということを示すことこそが大切だ。

いっぽう、同じ日に中国の習近平国家主席がプーチン大統領とモスクワで首脳会談をもった。
私の眼には、その映像がなんとも寂しそうな光景に見えた。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻というものが、対話を無視した侵略戦争であるという認識を中国は持つことができないのだろうか。

アメリカがイラクのフセイン政権を倒してから20年になるという。
アメリカだって、というわけではないが、イラクにはアメリカのために犠牲を払わされた人は少なくないだろう(「サダム時代の方がよかった」腐敗や混乱に絶望する市民 イラク戦争から20年     東京新聞 2023年3月20日)。
9.11を経験したアメリカの感情を否定はできないが、戦争をするだけの十分な検証があったのかは疑問だ。

人間は愚かな生き物で、過ちを繰り返す。
そのことがわかっているから、自らを律することを考え、たくさんのルールを作るが、金、権力を握ったものによりそれらは簡単に反故にされる。

曲がりなりにもというか、日本的民主主義が維持されているこの国は、それなりによくやっているのではないかと思うし、岸田首相の今回のウクライナへの”電撃”訪問で、それをなんとか維持することができたのではないだろうか。
あとは少子化対策を

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