昨日、最高裁はトランスジェンダーの職員が、職場の女性用トイレの使用制限を認めた国の対応は違法だという判決を出した。
性的マイノリティーの人の職場環境に関する訴訟で、最高裁が判断を示したのは初めてだということで、今後色々な方面へと影響が出てくる可能性があるらしい。
性的マイノリティーとはどんな人のことを指すのか、言葉だけが一人歩きしていて、一般の人が理解できる定義というのは一体なんなのだろう。
私は性自認というか、そのようなものには男女問わずグラデーションがあると思っている(男が女であっても女が男であってもどうでもいい 2022年05月26日)。
肉体的表現型として、オチンチンのあるのが男で、そうでないのが女性であり、これは遺伝子の発現によって制御されている(LGBTQと男女比 2020年03月28日)。
しかしながら表現型と性自認というのは必ずしも一致するものなのかは疑問だ。
性自認が未熟な幼児にとって、なぜおちんちんがあるのかないのかは理由がわからない。
すでに性自認が固定観念化している周囲の大人が、男性女性の区別を教え込むことによって、幼児はやがて子供となって小学校に上がる頃には男女の意識がはっきりするようになるのではないか。
もちろん、おちんちんのあるなしだけでなく、性ホルモンの作用によって、肉体的な様々な変化が追い打ちをかけるようにおきるが、それもこれも身体表現の範疇だ。
すなわち、性自認の確立には社会的要因というか要請が強く影響しているのではないかと考える。
力が強ければそれなりの役割を、子供を持つことができる器官があればその役割をということになる。
どの動物の世界に男性用、女性用という場所があるだろうか。
性的マイノリティーというのは、その社会的要請というか強制力に従うことのできなかっただけで、その人たちの性自認についてとやかく言う権利など誰にもない。
人類の歴史の中で、肉体的男性が肉体的女性を支配下に置くという図式が確立されてたために今の社会がある。
それがどの程度の歴史なのかはわからないが、少なくとも生物の歴史の中ではほんの一瞬のことなのではないだろうか。
そして、今後、AIをはじめとする各種技術の発達によって、男女間の能力差というのは減少していくのではないだろうか。
まだまだ先の話かもしれないだろうが、そういう時代が来た時に男性と女性はどのような役回りを演ずることになるだろう。
それともそうなる前に、男性とか女性という社会的区別がなくなっているかもしれない。
男の既得権益を手放すことに
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