目が覚め、窓から東の方をみると、窓の灯りが点々とみえる真っ黒なスカイラインの上の薄橙色に明るくなりはじめた空にくっきりとした輪郭の三日月が浮かんでいた。
これなら一つのアングルに収まると、手ぶれに気をつけながら撮った写真を見直すと、月はとても小さく、形すらあやふやだった。
顕微鏡を通して見る組織と同じで、人間の脳は必要な情報、大切な情報を抽出する能力に優れている。
それなら望遠レンズで月の写真を撮ったらいいかというとそうではなく、視野全体に広がる風景の中の三日月であることが重要で、こんなことができることこそが人間の脳の処理能力のすごさで、そのおかげで無力な生物である人間の今の繁栄につながったといえる。
昨日の病院機能評価は無事終了。
講評ではサーベイヤーが病理と検査科のことを取り上げてくれてた。
検査部門は患者さんと直接接することが少ないため、患者さんはもとより、臨床医、コメディカルからも院内で話題にのぼることの少ないので、いいアピールとなった。
コメントしてくれたサーベイヤーは臨床医だったが、病院の中での病理・検査部門の重要性をわかってくれていてありがたかった。
ホッとしたせいか、気合を入れ過ぎてきたからかよくわからないが、ちょっと気がたかぶっていて、晩酌が過ぎてしまった。
今週は減量のため禁酒をなどと言っていたはずなのに、却って酒量が増えている。
今日こそはと思うどころか、来週からにしようなどと意志の弱さを実感する。
何はともあれ、心理的にも時間的にもちょっと時間ができたので今月締め切りの原稿にケリをつけようと思う。
あれもこれも同時進行で片付けられたらいいのだが、集中して取り組むことができるのは、一つの期間中、一つしかない。
月を見るときと同じで、何かの仕事に取り組む時もクローズアップすることが最も効率がいいように思う。
そこに集中する
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