病理医が主人公のコミック『フラジャイル』は、毎週水曜午後10時からフジテレビで放映中のテレビドラマ『フラジャイル』の原作。主人公の病理医を演じ る、長瀬智也、新人病理医を演じる武井咲の熱演もあって、毎回面白く観ている。コミックは5巻まで出ているようだけど、続刊を読むかどうしようか。いつの間にか、コミックというそのものが読めない体になっていた。若い頃はあきれるほど読んでいたのに・・・人間変われば変わるものだ。
『モナドの領域』は、筒井康隆「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長編」だそうだ。「おそらく」とあるので、「予想を覆して」もあるのだろうが、おそらくこれで最後だろうと思って読んだ。感想は読書メーターの感想欄、255文字以内におさめようとしたのだが、ちょっと足りなかった。
繰り返される悲惨な紛争、難民・人口問題、食料問題、エネルギー問題からはては大臣の汚職疑惑、芸能人の不倫騒動まで。世の中にはこれでもかというほどいろいろなことが起きている。そんな、私たちの世界、創造主はなにを考え、私たちを生かしているのだろう。
でも、創造主はきっと、私たちのこと、私たちを含めたすべての事象を愛している。人間がこの先どれだけ生き延びることができるのかはわからないけれど、創造主は、私たちのいるこの世界を愛しく美しいものと思っている。私たちが、そのことに気がつけば、お互いもう少し優しく、譲り合って生きていけると思うのだけど。
2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:613ページ
ナイス数:146ナイス
モナドの領域の感想
いかなる文章も書いた者の究極の目的は、それを読む者との意思疎通。筒井康隆はこの作品でそれをやってみせた。この作品を読めば、誰もがこの計算し尽くされた世界に取り込まれ、筒井にとっての真の存在となり、美しく愛すべき存在と昇華される。そりゃ、読者なんだから当たり前だ、と虚しく言い返したくなるのもまた計算のうちか。初っ端から筒井ワールド炸裂だけど、読者の期待を裏切りながらウラのウラのそのまたウラまで続く身悶えしそうな”小説”世界は楽しく心地よい。さようなら、筒井サン、これまでありがとう。私たちは幸せです。「ひひ」
読了日:1月22日 著者:筒井康隆
フラジャイル(3) (アフタヌーンKC)の感想
薬屋さんが絡んでくるのは、ハリソンフォード版『逃亡者』と同じ。病理の世界だけでも、興味深い話はたくさんあるのだけど、それでは漫画として売れないのかな。1巻は病理医が主人公ということで、2、3巻は長瀬智也主演でテレビドラマになるというので読んでみたけど、もういいか。
読了日:1月12日 著者:恵三朗
フラジャイル(2) (アフタヌーンKC)の感想
コミックを読むのは(1)以来。病理医を世に知らしめてくれ、たいへん嬉しい作品です。岸先生のような考えの方もおられるでしょうね。
読了日:1月7日 著者:恵三朗
読書メーター
あまり読めなかった