医局のデスク前の窓越しから遠くに富士山が見える。
天候は穏やかそうだが、今日はずいぶん冷えるみたいだ。
昨日は気温が高めで少々薄着で出てきたが、今日は暖かくして過ごさないといけないようだが、そうもいかない。
というのも昨晩は当直だったので、着替えがそれほどない。
セーターを着て出なかった分、タートルネックセーターを持ってきたが、これで対応できるかどうか。
当直と言っても、管理当直という院長代行業務で、緊急事態が起きたときの管理者としての仕事をするので、ERとかICUでの寝ずの番という様なことではない。
医長級以上の役職者が勤めるのだが、臨床の当直者が医長・部長の場合はそのままでいいが、そういう人がいないときには”その他”の科の役職者が入ることになる。
病理医は関係ないと思っていたら、少し前に事務から指名されて、引き受けることに。
翌日、朝からからの弁当箱を持って動くのはなんだか間抜けなので、当直の日は弁当は作ってもらわない。
そうなると、昼も夜も外食となる。
外食といっても、病院から外には出られないので、院内にあるものとなる。
レストラン、コーヒーショップは患者さんでいっぱいだし、職員食堂は味付けが私の好みではない。
そんなわけで昼夜ともに今日はコンビニ弁当。
昼はパスタとサラダ。
夜はカツ重と豚汁。
どれも美味しくできているが、こういう生活、体にいいわけがない。
当然のことながら朝食もコンビニのお世話になって、グリーンスムージーとあんぱんサンドウィッチにコーヒー(これは自分で淹れた)。
病理医である私は現場の医師として当直業務をしたことはなかったが、管理職としてこういうことが巡ってくるとは思っておらずちょっと面食らっている。
医局にいると若手の医師が電子カルテの前でせっせと仕事をしているのが見える。
ああいう若手医師たちは一体どんな生活をしているのだろうか。
横目で見ながらずいぶん過酷な仕事だと感じる。
やっぱり医師はブルーカラーだ。
時間外労働のことがとやかく言われているが、ではその労働時間をどう手当するのか。
私も当直業務にもそのうち馴れるだろうが、年齢的にいつまでできるかの不安はある。
そろそろのんびりしたい
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当直がないからと内科外科に進まない人は多いですからね。
医師の働き方改革が議論されていますが、目の前に困っている人がいても放って置けるか。また、コメディカルの方に診てもらうのを患者さんはどこまで許容できるのかなど解決しなくてはならないことは沢山あります。
健康とか命って人それぞれ違うものですからね。
私は仕事柄大学病院や比較的大きな病院の臨床の先生方に接してきたのですが、いつも、大変な仕事だなと思っていました。
ブルーカラーと書かれていますが、少なくとも労働時間は他の職業に比べてダントツに長いですよね。
特に外科系の先生は長時間のオペを終わってまた外来とか、あるいは、朝一で飲みに行くとか、そういう場面にも遭遇して、本当に大変な仕事だなとずーっと思っています。