こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

仕事納めの日に寄せて

2022年12月28日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
朝は少し曇りがちだったが、そのおかげでそう冷え込まずに済んだようだ。
昨日、根を詰めて仕事をして、溜まっていたものがずいぶん片付いた。
ずいぶんといっても、件数にしたら大したことはなかったが、最大の難題だった査読を片付けたは自分にとっての朗報だった。
ナントカ詰まりではないが、これでスッキリして次の仕事に着手できそうで、あとは年内に原稿を仕上げてしまい、年明けにはいよいよ著書の改訂版に着手したい。

私は今日が仕事納め。
世間的には暗い話題しか思いつくことのない一年だったが、仕事上は弱音を吐くこともあったが、なんとか一年やってくることができた。
一人病理医でスタートしたが、七月に病理医志望の若手医師が加わった。
初めのうちは、医師として歩んできた道が異なったということもあって、分かり合えず、辛い思いをさせたこともあったが、最近、少しずつ歯車が噛み合ってゆっくりだが回り始めたような気がする。
他の病院からも、専門病院であるここで少し勉強したいと若手の医師が月に二、三度顔を出して標本を見たり、ディスカッションしたりに来るようになった。
知らないことは知らない、と開き直ってここまでやってきたが、彼らの前でも知ったかぶりをしないで必要に応じて一緒に勉強するのがかえっていいのかもしれない。

とはいえ病理医としての全責任は依然として私にあり、相変わらず日々緊張している。
専門病院であるが故に、私自身も個々の症例は経験することが少なく、そんな症例が出てくるとその都度診断に苦労している。
とはいえ、がんゲノム医療連携病院の病理部門の病理医としてはしっかりしなくてはいけない。
せっかく、分子病理専門医という資格もとったわけで、定年まではもう一踏ん張り。

検査科としては今年ISO15189の認定取得に向けて整備してきて、認定まであと一息というところまできた。
専門病院のそう大きくない規模の検査科でこの認定をとることは、当初は大変そうだったが、職員一同よく頑張った。
さらには検査技師のトップである技師長が大変立派な人物で、彼に引っ張られてここまでやってくることができたと、感謝の念に堪えない。

アラを探せばいくらでも出てくるが、考えようによってはどれも塞翁が馬で、結局のところ自分にとって無駄なことはない。
何かとズッコケの多い人生だが、今年は人に恵まれていると実感できたという意味では良い一年になったと言える。
通勤は辛かった

ブログランキング・にほんブログ村へ

応援よろしくお願いします

 PVアクセスランキング にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。