こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

こういう時だと、人間がよく見える

2014年12月22日 | 生き方について考える

朝、起きたらとても電車に乗れるような状況ではない。病院には少し遅れることを伝え、妻に頼んで、病院まで車で送ってもらった。往復のガソリン代、高速代はもちろん自腹になってしまうが、今日は私の当番日、休むわけにはいかない。

必要最低限の仕事だけしようと思っていたのだが、切り出しが大量にあった。いつもよりよほど多い。『今日に限って・・・』そう、心の中でつぶやきながらも、黙々とこなす。補助の技師さんが体調を気遣ってくれるが、片付けるまではどうしようもない。

カンファレンスにも顔を出し、最後は職員対象の医療安全の研修会。超満員で、半分以上は立ち見だったのだが、前の方に空席を見つけ、座って聞くことができた。

妻には東京ー鎌倉を二往復してもらった。

先日、読み終えた松下幸之助の『道をひらく』という本の中に、「病を味わう」という一節があった。

自分自身の体調を感じ取り、味わいもしたが、周囲の人も、体調の悪い私にどう接するかずいぶん違う。

心から心配してくれる人、上辺だけ心配している人。こういう時だから失敗するのを待っているような人までいる。

そのいっぽうで、いつもと同じく優しい人、いつもは淡々としているけど、こういう時だから親切にしてくれる人。

 

体が弱っている時ほど、人の心というのはよく見えてくる。

 

何も食べていないせいもあるか
ナイト にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ←いつも応援のクリック、ありがとうございます→   コロ