通常国会182日 共闘の力と共産党⑫ 命を守る 国民軽視の政権と対峙
西日本を中心とする豪雨災害への対応よりも、9月の自民党総裁選での3選に向けての対策に血道を上げていた安倍晋三首相らの実態まで明らかになりました。200万人以上に避難指示や避難勧告が出ていた災害の深刻な実態が明らかになっていた7月6日夜、菅義偉官房長官が同党の無派閥議員を首相公邸に集めて「極秘会合」をとりもっていたことが日本テレビに暴露されたのです。
防災より軍拡か
地震や台風などの自然災害が多い日本で、防災対策よりも米軍新基地建設やイージス・アショア(陸上イージス)の配備などを優先しているのが安倍政権です。
昨年12月、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)周辺の保育園や小学校に米軍ヘリの部品や重さ約8キロの窓がそれぞれ落下する事故が続発。県議会や野党の厳重な抗議と飛行中止要求にもかかわらず、政府は「学校の上空の飛行を最大限可能な限り避ける」との「再発防止策」を米側と確認しただけ。窓落下事故の6日後には米軍ヘリが飛行再開を強行しました。その後も学校、保育園上空を米軍機が飛び回る事態が続いています。
日本共産党の志位和夫委員長は1月25日の衆院本会議での代表質問で、事故直後の飛行再開の強行と日本政府による容認は「許しがたい」と批判。安倍首相に「これで主権国家の政府と言えますか」追及し、普天間基地無条件撤去、辺野古新基地建設中止などを要求しました。
「それで何人死んだんだ」―。その志位氏に自民党席から信じられないやじが飛びます。記者席でやじを耳にした本紙記者に「僕の発言だ」と認めたのは松本文明内閣府副大臣でした。
沖縄・北方担当副大臣まで務めた松本氏の県民の命を軽視するやじは、3日後の名護市長選告示に備える政権を震憾(しんかん)させます。問題のやじの記事が本紙に掲載された翌26日、松本氏は副大臣を辞任。新基地建設への影響を懸念する安倍政権による事実上の更迭です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2f/ccbcbad5a4ef3cd2c58816f524b395f0.jpg)
窓落下事故直後の米軍ヘリ飛行再開を厳しく批判する志位和夫委員(右端)。後方は、笑い顔をみせる(左へ)安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相=1月25日、衆院本会議
「赤坂自民亭」も
7月5日夜の安倍首相や閣僚、自民党議員らの飲み会「赤坂自民亭」でも明らかになったように、災害でも基地問題でも国民の命への危険を軽視する安倍政権の姿勢と、その政権と厳しく対峙(たいじ)し、現場で、国会で国民の命を守る活動に取り組む日本共産党との違いが鮮明になった通常国会でした。
(おわり)(この連載は、国会取材団が担当しました)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年8月4日付掲載
豪雨災害のさなかに、国会議員を集めて飲み会をやり、事もあろうに安倍首相も参加する。また、総裁選対策の極秘会合も。
その感覚が分かりませんね。
西日本を中心とする豪雨災害への対応よりも、9月の自民党総裁選での3選に向けての対策に血道を上げていた安倍晋三首相らの実態まで明らかになりました。200万人以上に避難指示や避難勧告が出ていた災害の深刻な実態が明らかになっていた7月6日夜、菅義偉官房長官が同党の無派閥議員を首相公邸に集めて「極秘会合」をとりもっていたことが日本テレビに暴露されたのです。
防災より軍拡か
地震や台風などの自然災害が多い日本で、防災対策よりも米軍新基地建設やイージス・アショア(陸上イージス)の配備などを優先しているのが安倍政権です。
昨年12月、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)周辺の保育園や小学校に米軍ヘリの部品や重さ約8キロの窓がそれぞれ落下する事故が続発。県議会や野党の厳重な抗議と飛行中止要求にもかかわらず、政府は「学校の上空の飛行を最大限可能な限り避ける」との「再発防止策」を米側と確認しただけ。窓落下事故の6日後には米軍ヘリが飛行再開を強行しました。その後も学校、保育園上空を米軍機が飛び回る事態が続いています。
日本共産党の志位和夫委員長は1月25日の衆院本会議での代表質問で、事故直後の飛行再開の強行と日本政府による容認は「許しがたい」と批判。安倍首相に「これで主権国家の政府と言えますか」追及し、普天間基地無条件撤去、辺野古新基地建設中止などを要求しました。
「それで何人死んだんだ」―。その志位氏に自民党席から信じられないやじが飛びます。記者席でやじを耳にした本紙記者に「僕の発言だ」と認めたのは松本文明内閣府副大臣でした。
沖縄・北方担当副大臣まで務めた松本氏の県民の命を軽視するやじは、3日後の名護市長選告示に備える政権を震憾(しんかん)させます。問題のやじの記事が本紙に掲載された翌26日、松本氏は副大臣を辞任。新基地建設への影響を懸念する安倍政権による事実上の更迭です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2f/ccbcbad5a4ef3cd2c58816f524b395f0.jpg)
窓落下事故直後の米軍ヘリ飛行再開を厳しく批判する志位和夫委員(右端)。後方は、笑い顔をみせる(左へ)安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相=1月25日、衆院本会議
「赤坂自民亭」も
7月5日夜の安倍首相や閣僚、自民党議員らの飲み会「赤坂自民亭」でも明らかになったように、災害でも基地問題でも国民の命への危険を軽視する安倍政権の姿勢と、その政権と厳しく対峙(たいじ)し、現場で、国会で国民の命を守る活動に取り組む日本共産党との違いが鮮明になった通常国会でした。
(おわり)(この連載は、国会取材団が担当しました)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年8月4日付掲載
豪雨災害のさなかに、国会議員を集めて飲み会をやり、事もあろうに安倍首相も参加する。また、総裁選対策の極秘会合も。
その感覚が分かりませんね。