goo blog サービス終了のお知らせ 

Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

後ろへのスピード(6/1日本対モンテネグロ)

2007-06-01 22:59:35 | ワールドサッカー
千葉時代のオシム監督のサッカーを見ていると、確かに「走る千葉」という動きが売り物でしたが、サッカーは点が入らなければ勝てないスポーツですから、前に走ることはどのチームでもやると思います。オシムサッカーの真髄は、後ろにも走れるサッカーらしいというのが、私の印象です。

当時の千葉は、たまにはミスもあるチームでした。しかし、ミスは起こりうるものという意識が全員に浸透していて、誰かがカバーしているため、相手チームはチャンスの数の割には点にならないという状態になります。そんな、オシムイズムを実行する選手は、浦和サポの私には見慣れているはずの選手でした。

それは、鈴木啓太です。今更、鈴木啓太の新たな良さに気付くとは、私の目は節穴かと疑われそうですが、後ろに走っていって、DFラインからパスを引き出すセンスの良さで、日本のボール回しのリズムを作りました。課題のロングパスも、この日はいいボールを出していました。

鈴木啓太は、自分が前に行くより、DFがオーバーラップした裏を正確に埋めていることが多い選手です。おそらく、緊急時には最終ラインでプレーできるだけの守備力はあるでしょう。意外とヘディングも強いです。

また、国際試合では相手を見るという私の見方にのっとって、モンテネグロの感想にも触れます。かつて旧ユーゴは「欧州のブラジル」と言われた個人技が売り物のチームでした。そこから分かれてできたチームですから、華麗な個人技をと期待しましたが、実際は長身の1トップに、サイドからクロスを送ってヘディングを狙わせる、北欧型サッカーのチームでした。

また、モンテネグロは代表チームを結成してわずか2試合目のチームですから、一人一人の技術はあっても、チームとしてのまとまりはまだ未完成です。特に左SBのポジショニングは悪く、再三駒野の突破を許しました。高原の2点目の場面でも、左SBはなぜか内側に絞っていて、駒野に簡単にクロスを上げられてしまいました。

モンテネグロは長旅の疲れもあってか、後半は足が止まりかけて、カウンターの打ち合いのような格好になりました。そこで追加点を入れられなかったのは、今後のオシムジャパンの課題になるでしょう。コロンビアは、おそらくもっと強いはずですから、その相手を攻略できれば自信になるでしょうが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする