Kobby loves 埼玉&レッズ

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W杯4強への道(クロアチア代表)

2009-07-26 13:52:30 | ワールドサッカー
一見、岡田監督が立てている「W杯4強」は、ドイツW杯を見る限り、主力選手のほとんどが欧州トップレベルのチームのレギュラーでないと厳しいように思えます。しかし、そうでない国が4強に入ったケースはあります。今回はその例として1998年フランスW杯のクロアチア代表を取り上げます。

当時のクロアチア代表は、欧州トップレベルのチームにいたのは、右アウトサイドのスタニッチ(パルマ[イタリア])、ゲームメーカーのボバン(ACミラン[イタリア])、FWのスーケル(Rマドリード[スペイン])くらいで、あとのメンバーは国内組や、欧州でも下位チームに所属していました。

そういうチームの4強は、当時は驚きをもって迎えられました。クロアチア代表は、W杯の前年にキリンカップで来日して、ベストメンバーではなかったですが日本に4-3で敗れていた理由もあります。当時は自分の分析力が未熟で、自分の言葉で当時のクロアチアを語れないのが残念ですが、サッカー専門誌の評論では「カウンター主体のチームがあそこまで残るのは珍しい」と言われていました。

ただ、のちに日本代表にオシム監督が就任したことでようやく話題になりましたが、当時のクロアチア代表には1990年イタリアW杯で「欧州のブラジル」と呼ばれて8強に残ったときの旧ユーゴのメンバーが一部残っていました。

そのメンバーが挑もうとした1992年の欧州選手権は、優勝候補とも言われたほどでしたが、ユーゴ紛争の影響で出場自体が取り消され、オシム監督も辞任して、この地域の代表が復活するのは1998年を待たないといけませんでした。

そんなチームの流れをくむチームですから、唯一記憶に残っている日本戦の印象では、試合巧者というものでした。あの試合はアルゼンチン戦とは違って、日本にもチャンスがありましたが、クロアチアは一瞬のチャンスに賭ける集中力がありました。

暑さの中の試合だったこともあって、当時のボランチのアサノビッチは、中田英寿からボールを取ってカウンターというプランだったと、大会終了後に語っていました。

ただ、W杯4強に入るためには、本当の勝負は8強です。クロアチアは8強でドイツに勝ち、夢の4強をつかんでいます。相手に退場者が出た幸運もありますが、たぶん日本戦でも見せたここぞの集中力で勝ったのではと思います。
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ジョシュア・ケネディの印象

2009-07-26 11:01:51 | 他チーム
実は、レッズサポでありながら、昨日は名古屋の豪州代表、ジョシュア・ケネディ選手のプレーを楽しみにしていました。豪州代表でおなじみの名前ですが、名古屋の立場では実用的な補強で、ドイツのブンデスリーガ(カールスルーエ)で昨シーズンまでプレーしていてコンディション的にも問題ないことを確認しての補強です。

ただ、ケネディは豪州代表ではカタール戦で相手GKにヘディングで競り勝つようなスーパープレーも見せていましたが、所属のカールスルーエでは13試合ノーゴールの不振でスタメンを外されるなど、昨シーズンは彼にとってはベストの出来ではありませんでした。カールスルーエが2部に落ちたこともあり、このまま欧州に残ったら1部リーグと契約するのは難しいと判断してのJリーグ入りとも思えます。

現清水のヨンセンもポストプレーヤーとして強力な選手でしたが、上背は186cmと日本人が決して届かない高さではありませんでした。それに比べると、ケネディは194cmで日本の170cm台のCBでは届かない高さからヘディングができます。昨日の名古屋は、浦和がロングボールに弱い情報を得てサッカーを変えたのか、それともケネディの加入で変えたのかはわかりませんが、アーリークロスをケネディの頭に合わせるサッカーでした。

3点目を入れたヘディングは、ケネディの真骨頂で、名古屋はケネディを軸にするという考え方は伝わってきました。ただ、まったく対応が効かないかといえばそんなことはなく、坪井あたりは体をつけて少しでも相手の体のバランスを崩そうという守備で、これを1試合通じて徹底できれば完封の可能性もあるとは伝わってきました。

また、ケネディにも不得意なプレーはあります。それはカウンターの起点になったときのパスセンスです。名古屋はセットプレーの守備で、ケネディに守備をさせず、カウンターの起点として前に残していましたが、ケネディがボールを受けて他の選手に出す足でのパスは決して得意ではありません。これならケネディには守備をさせて、小川と玉田でカウンターを狙った方が確率は高そうです。

しかし、代表の岡田監督が、CBにフィジカルを求める以上、ケネディを完封すれば代表入りもあると思って、日本人のCBは気合を入れてケネディに対抗して欲しいと思います。個人的にはケネディにも対抗できそうな増川が味方なのは、残念なところもあります。
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