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W杯4強への道2(韓国代表)

2009-07-27 18:41:43 | ワールドサッカー
岡田監督が、4強の目標を口にするときに、よく引き合いに出されるのが、2002年日韓W杯の韓国代表です。韓国の場合、地元開催で観客の声援が後押ししたという特殊事情はありますが、当時の「海外組」の人数では日本とあまり変わらないチームの快挙は、岡田ジャパンにとってもヒントになるはずです。

当時の韓国代表は、W杯予選は安定して勝ち上がっていましたが、本大会では日韓W杯の前は1勝も挙げていませんでした。今の韓国代表監督のホ・ジョンム氏が1998年当時の韓国代表監督でしたが、2000年アジア杯の不安定な戦いぶりで解任されていました。

それまで、韓国代表監督は韓国人がなるケースがほとんどでしたが、超大物がこのタイミングで空いていました。前回のフランスW杯でオランダ代表を4強に導いた、ヒディンク監督です。ヒディンク監督はオランダ代表監督を退任して、Rマドリードの監督をしていましたが、ちょうど解任されたところに韓国代表から話が来ます。

ヒディンク監督は、のちに世界中どこへ行っても結果を出す監督として、世界中からオファーが来るほどの監督になりますが、当時はまだそこまでの熱狂にはなっていませんでした。当時の韓国代表は、まだ3バックで相手2トップを根性でマークするサッカーの面影がありました。

ヒディンク監督はマンツーマンをやめ、3バックでも4バックでも戦えるチームを作って世界に対抗しようとしました。最大のハイライトはベスト16のイタリア戦です。イタリアにリードされた韓国は、なりふり構わずにDFを下げてFWを入れる采配を見せました。

当時、W杯の決勝トーナメントは延長に入ったらVゴール方式で決着をつけるルールでした。そのため、一見無謀に見えたこのヒディンク采配は、とにかく先にゴールを決めてしまえという、理にかなった策でした。安貞桓のVゴールで狙い通りイタリアを破った韓国は8強でスペインと対戦します。

さすがのヒディンク監督も、予選リーグから安定した戦いを見せたスペイン相手に90分で勝てるとは思っていませんでした。しかし、PK戦に持ち込めば勝てる可能性もあると言っていました。その通りにPK戦に持ち込んだ韓国は、GK李雲在の活躍で4強をつかみます。

この韓国代表から得るものは、策を打つと決めたら思い切って打つ必要があることでしょう。まだ、アジア相手の予選では劣勢の展開をあまり経験していない日本は、岡田監督がどれほどの引き出しを持っているか、それにかかっていると思います。
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