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闘莉王の移籍について

2009-12-02 18:29:48 | 浦和レッズ
マスコミには、闘莉王の今季限りの浦和退団は確実とされています。埼玉新聞の一面にも載りましたから、ほぼ間違いないでしょう。移籍先に関しては様々な報道があり、オランダリーグ一部のトウェンテ、スペインリーグ一部のサラゴサなどが興味を持っているようです。

ただ、闘莉王の場合、普通の日本人Jリーガーとは多少事情が違います。まずは異文化への適応力ですが、15歳のときにブラジルから来て、一度言葉も習慣も全然違うところへ来た経験があります。多少の環境の変化は大丈夫だと思います。

また、言葉もポルトガル語が母国語だったので、言葉の似ているスペインは馴染みやすいでしょうし、オランダだとしてもチームにブラジル人がいれば話もできます。いわば、海外移籍には有利な要素を持っている選手です。

ただ、W杯目前の今、ポジションを失う可能性のある海外移籍にはリスクも伴います。また、スピード型でない闘莉王が試合中の流れの中で上がりたがるのは、外国では厳しく禁止される可能性もあります。たとえポジションを取れても、プレーして楽しくないストレスを感じることになるかもしれません。

また、移籍先として候補に挙がっている中東諸国は、個人的には避けた方がいいのではと思います。確かに給料の額なら浦和の2倍以上もらえるかもしれませんが、キリスト教徒にはイスラムの戒律の厳しさは辛いらしいという話を聞いたことがあります。

また、カタールやUAEではサッカーファンは生で試合を見ることは少なく、冷房の効いた部屋でテレビで見た方がいいという考え方を持っていると聞いたことがあります。浦和の満員のサポに慣れた闘莉王にとっては、観客だけはJ2でプレーしているような感覚になるでしょう。

まあ、あと1試合残っていますから、本格的な交渉はそれが終わってからでしょうが、本人にとって悔いのない決断を下して欲しいと思います。
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