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10年ぶりの頂点目前(ストイコビッチ)

2009-12-30 17:22:47 | 他チーム
天皇杯制覇まであと1勝とした現名古屋監督、ドラガン・ストイコビッチの現役時代の思い出です。ストイコビッチが来日した当時、彼が世界トップレベルの選手という事実は知っている人が少なく、90年イタリアW杯当時の活躍を覚えている記者が慌てて取材を申し込むと、名古屋の広報が「そんなに有名な選手なのか」と逆に驚いたほどです。

プレーでの記憶は、来日した直後の94年、雨の瑞穂でリフティングで長い距離を持ち上がったプレーが一番です。しかし、彼にとって日本での生活は、最初は何度もレッドカードを出されたように快適なものではなかったらしく、すぐに帰国するつもりだったようです。

また、代表キャプテンだった彼にとって、ユーゴと日本の移動距離にも苦しみました。それでも帰国直後の試合にちゃんと出たあたりはさすがのプロ意識ですが、監督に「ハーフタイムの15分だけでもいいから寝させて欲しい」と許可をもらうほど疲れ切っていたようです。

それでも、ストイコビッチの見せる個人技は、やはりさすがでした。昨日、現役時代の天皇杯決勝で、何度もキックフェイントを見せて相手守備陣を手玉に取ったプレーが放送されていましたが、後ろにも目が付いているのではと思うほどのヒールキックとともに、個人技ならJリーグのレベルは超えている存在でした。

今でも、FKとCKなら名古屋の現役選手よりうまいらしく、FKやCKの守備の練習をするときはストイコビッチがキッカーになるんだそうです。退席処分を食らった「監督のゴール」もありました。

監督としては、正直向いていないと予想した人が多かったと思いますが、実際はなかなかいいチームを作っています。オールコートプレスのサッカーで1年目は旋風を巻き起こし、今年もACL準決勝まで進んでいます。もちろん、名古屋の場合、豪州代表のケネディを取ってくれるなどのバックアップが得られるという事情はありますが、カリスマが欲しかったという日本らしい人選です。

来季は金崎と闘莉王を加え、移籍市場では「勝ち組」と言われている名古屋を、どう率いるか、敵ながら注目しています。
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