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フィンケサッカーの手本(エストゥディアンテス)

2009-12-21 18:50:52 | ワールドサッカー
クラブW杯の決勝戦、バルセロナを応援されていらっしゃった方にとっては、やりたいサッカーができずに苛立ったかもしれません。しかし、その要因となったのはエストゥディアンテス(アルゼンチン)の周到な戦略でした。

エストゥディアンテスはバルセロナが3トップで、中盤が3枚できついだろうというところを突いてきました。浦和のフィンケ監督のサッカーとよく似た、サイドに人数を割いて数的優位を作るサッカーでした。確かに、こうすることで相手のサイドMFが一人しかいないところを突けます。

しかし、浦和で再三このサッカーの難しさを知っている私にとっては、どうやってサイドチェンジを防ぐのか注目して見ました。浦和は逆サイドの守備意識が足りず、相手にカウンターで走られる場面が目立ったからです。

結論から言えば「特効薬はない」というものです。エストゥディアンテスがこのサッカーを機能させられたのは、FWのボセリ、トップ下のベロンといった前の選手が懸命に動いて、相手の攻撃を少しずつ遅らせたからです。

浦和の場合、ポンテやエジミウソンのようにいいボールを待つタイプの選手がいますから、こういう選手たちに守備を要求するのは厳しい作業かもしれません。

エストゥディアンテスは世界トップレベルのクラブ、バルセロナ相手にあと一歩まで追い詰めたのですから、戦術に凝るタイプのチームらしい意識の統一を見せました。一つだけエストゥディアンテスに悔いが残るとすれば、ベロンの使い方だったかもしれません。

既に34歳になり、欧州のトップレベルのチームを去ったベロンに、延長戦まで戦うスタミナはなかったでしょう。エストゥディアンテスが延長戦を想定していれば、ベロンは途中出場になる可能性が高いです。

しかし、監督の決断は90分決着で、ベロンはスタメン起用でした。あと一歩で90分決着での勝利だったのですから、この決断は間違いではなかったでしょう。しかし、結果的には延長戦でベロンの足がつり、運動量の多いサッカーはできなくなりました。

ベロンが後半10分くらいからの途中出場だったらどうだったかと思うと残念で、勝負は微妙なところで決まるものです。
コメント (2)
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