2000年代、終わる

来年は2010年ですから、一つの区切りと言える2000年代の終焉になります。この10年間を振り返るといろいろな思い出があります。コンピュータの2000年問題で担当者だった私は、旧バージョンのソフトを次々バージョンアップする説得に回っていました。

結果的には、2000年問題は何も起こらず、単に大騒ぎしただけで終わりましたが、我が家も食料の備蓄は念のためやっておきました。

しかし、私にとっての2000年代は2度の大病で苦しみました。病気の前は走ることが趣味だったのですが、何でもやってやるんだと思っていた、ギラギラした輝きは消えました。手術も2度行い、まだ完治していません。

坂を上っていたのが90年代とすれば、2000年代は勢いが落ち、停滞の10年だったかもしれません。

苦しかった10年でしたが、得たものがこのブログでした。やはり、他の人に読んでいただくものですから、試合を冷静に分析して、熱くならないように気を付けていました。それは自分自身の性格にも反映したらしく、人間的にはこの10年で多少は成長したと思います。

また、すっかり趣味に定着したサッカー分析も少しはうまくなったかなと思います。浦和戦での相手の出方、特にACLで見る未知のチームの戦い方は、私の「引き出し」を増やしてくれました。

病気が完治していない以上、南アフリカに行くことはできないでしょうが、日本でテレビを見ても何か感じるのがW杯の戦いですから、来年のことは楽しみにしています。

他に2000年代に得たものは、季節の変化を近所の花や果物で感じることができるようになったことです。以前は走る趣味でしたから、こういうものは通りすぎる途中の、単なる景色でした。マラソンが散歩になったことで、近所の小さな季節の変化が見えてくるようになりました。

無理をしないことも、この10年で得たものです。試合を見ることはもちろん好きですが、あまりにたくさんの試合を見すぎると、分析が追いつかなくなります。そうなると楽しくないので、あまり無理はせず、週に1試合のペースを超えないように、慎重に行動計画を立てたつもりです。