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現実主義に屈する(12/10浦和対アルジャジーラ)

2017-12-10 21:42:51 | 浦和レッズ
今日未明に行われた、クラブW杯の浦和対アルジャジーラ(UAE)のビデオを見ました。結果は皆さんご存知の通り、0-1で浦和の敗戦に終わりました。その敗因を分析すると、相手アルジャジーラの「現実主義」にやられたというものです。アルジャジーラは、初戦のオークランド戦で機能しなかったウイングサッカーをきっぱりと諦め、4-3-1-2という攻守を明確に分けるサッカーを選択してきました。

おそらく、アルジャジーラサイドが、浦和の川崎戦か横浜FM戦のどちらかのビデオを分析して、浦和のボール支配率が高くなったところをカウンターで狙おうとしたものと思われます。そういうサッカーが可能なのは、アルジャジーラがトップ下のブスファのパスと、2トップのマブフート、ロマリーニョのスピードに自信があるからでしょう。

特に、オークランド戦で機能しなかったマブフートは、2トップになったことで持ち味のスピードを出しやすくなっていました。決勝点になった、マブフートのカウンターからの独走は、まさにアルジャジーラの狙い通りの形です。これでリードを奪えば、あとは4バックと3ボランチを守備に専念させて、浦和の攻撃を遠目からのクロスに絞らせることができました。

浦和側から見ると、長澤を起用しなかった意図が理解できません。消化試合だったリーグ戦の2試合で、矢島が特にアピールするほどの出来ではなかったので、負傷など何か事情があったのかもしれません。矢島がインサイドハーフであまり機能しなかったことで、浦和の攻撃の拠点が柏木一か所になってしまいました。

また、興梠の不振も痛いです。こういう、一発勝負のトーナメント戦では、FWの出来は試合を左右します。相手GKがこぼした絶好のチャンスに詰めていながらシュートできないなど、ストライカーが機能しなくては浦和の勝利は遠かったというイメージです。浦和は強力なポストプレーヤーを持っているチームではないので、アルジャジーラが真ん中を固めてクロスに攻撃を絞らされた結果、高さで浦和FWに競り勝てばいいと相手が明確に割り切ることができました。

コンディションの問題もあったでしょう。浦和は、ACLで勝つために最大限の努力をしましたが、その後の消化試合で2連敗していました。メンバーを落としているとはいえ、一度達成感を持ってしまった後に、もう一度チームを引き締めることができなかったのではと思っています。アウェイのアブダビで、アルジャジーラに勝つのは簡単なタスクではなかった、それを改めて感じることになりました。
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