浦和敗戦にショックは受けていますが、明日は東アジア選手権の日本代表の中国戦があります。中国はアジア最終予選で、日本と反対側のA組に入り、6チーム中5位で予選で敗退しています。それでも、中国代表が強くなる可能性はあります。理由は、監督にイタリア代表を率いてドイツW杯で優勝した、マルチェッロ・リッピ監督がいるからです。
リッピ監督の名声が最初に響いたのは、ユベントス(イタリア)時代の欧州CL優勝です。当時のユベントスは、以前は「貴婦人」と呼ばれていた華麗なサッカーをするチームを、体力レベルを上げて徹底的に走るチームに改造していました。フォアチェックが売り物のFWラバネッリや、中盤の底で渋い輝きを放っていたデシャンなど、走る選手を重用した監督でした。
のちに、広州恒大(中国)でも指揮を執りました。当時、ACL優勝まで導いた采配を見せましたが、このときのリッピは徹底した現実主義を見せ、コンカ、ムリキ、バリオスという南米の外国人3人で攻め、残る中国人8人で守る極端な役割分担のサッカーを見せました。クラブW杯では通用しなかったものの、アジアを勝つためには最善とも言える手でした。
その縁で、中国代表を率いることになりました。今回リッピがどういうチーム作りをしているかは、映像を見ていないのでわかりませんが、それまで長身FWを置いてパワーサッカーを仕掛けるイメージがあった中国代表を変えている可能性もあります。予選こそ敗退しましたが、ホーム最終戦で、勝てばW杯に大きく近づく立場だったウズベキスタン代表を破って意地を見せました。
W杯優勝監督がアジアに来るというのは、異例ですが、これまで日本と韓国以外に強豪のいなかった東アジアのレベルを上げるためにはいいことでしょう。中国の国内リーグのレベルが、大物外国人選手の大量流入で上がっていることもあり、中国人選手がどれだけ伸びているか、この試合である程度見えると思います。
日本としては、中国のサッカーは速くて強いものの、戦術的にはそれほど習熟していないという今までの弱点を突けるかどうかです。ハリルホジッチ監督は相手の弱点を狙うのが上手いので、この試合で中国代表の弱点をうまく狙えば、共和国戦で負けの内容だったハリル株も上がるかなと思います。
リッピ監督の名声が最初に響いたのは、ユベントス(イタリア)時代の欧州CL優勝です。当時のユベントスは、以前は「貴婦人」と呼ばれていた華麗なサッカーをするチームを、体力レベルを上げて徹底的に走るチームに改造していました。フォアチェックが売り物のFWラバネッリや、中盤の底で渋い輝きを放っていたデシャンなど、走る選手を重用した監督でした。
のちに、広州恒大(中国)でも指揮を執りました。当時、ACL優勝まで導いた采配を見せましたが、このときのリッピは徹底した現実主義を見せ、コンカ、ムリキ、バリオスという南米の外国人3人で攻め、残る中国人8人で守る極端な役割分担のサッカーを見せました。クラブW杯では通用しなかったものの、アジアを勝つためには最善とも言える手でした。
その縁で、中国代表を率いることになりました。今回リッピがどういうチーム作りをしているかは、映像を見ていないのでわかりませんが、それまで長身FWを置いてパワーサッカーを仕掛けるイメージがあった中国代表を変えている可能性もあります。予選こそ敗退しましたが、ホーム最終戦で、勝てばW杯に大きく近づく立場だったウズベキスタン代表を破って意地を見せました。
W杯優勝監督がアジアに来るというのは、異例ですが、これまで日本と韓国以外に強豪のいなかった東アジアのレベルを上げるためにはいいことでしょう。中国の国内リーグのレベルが、大物外国人選手の大量流入で上がっていることもあり、中国人選手がどれだけ伸びているか、この試合である程度見えると思います。
日本としては、中国のサッカーは速くて強いものの、戦術的にはそれほど習熟していないという今までの弱点を突けるかどうかです。ハリルホジッチ監督は相手の弱点を狙うのが上手いので、この試合で中国代表の弱点をうまく狙えば、共和国戦で負けの内容だったハリル株も上がるかなと思います。