Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

クラシコのマニアック分析

2017-12-28 22:32:47 | ワールドサッカー
先日、クラシコのレアル対バルサについて書きましたが、書き足りないと感じたのでマニアック分析を追加します。まず、4-3-3がおなじみだった両チームの布陣が、どちらも4-4-2に変更になっていたことが最初に気づきです。FWのネイマールが抜けて中盤を強化したバルサは予想通りですが、レアルもベイルをスタメンから外してトップ下を置く布陣に変えていました。

また、バルサを相手にするチームのサッカーを見るときに、最大の注目ポイントはメッシをどう抑えるかです。この日のレアルは、前半はジダン監督の立てた手が機能していました。ボール支配率を上げる、メッシにマンツーマンで一人マーカーをつけるという両方の手を使って、メッシがマークを嫌がって下がってくることがレアルの狙いでした。

メッシの持っている、圧倒的な個人技を発揮されてしまっては勝てないので、どうにかしてメッシに得意でないプレーをさせようとしたのがレアルの意図だったと思います。面白い手ですが、こんな強気なメッシ対策は、レアルほどのボール支配率が可能な強豪でなければできない、クラシコならではの手だと思います。

しかし、メッシが封じられるなら他にボールが持てる場所を探せばいいというのが、バルサのバルベルデ監督の手でした。前にキープできるポイントがあれば、スアレスのスピードも使えますし、バルサらしい後ろからの攻撃参加も見せられます。それを実現させたのが、新加入のMFパウリーニョの技術でした。右のMFですが、運動量が多くいろんな場所に入ってこられます。

3-0というスコアは意外でした。やはりレアルが退場者を出したのは非常に痛かったです。退場者が出ていなければ、ベイルを入れて3トップにするオプションもジダン監督は考えていたと思います。退場者が右SBのカルバハルだったので、どうしてもDFを補充しなければならなくなり、FWのベンゼマを下げてDFのナチョを入れたことで、レアルの勝機は潰えたように感じます。

それでも、一人少なくても時折はチャンスを作れるのがレアルですが、カウンター対策まではどうしようもなく追加点を入れられました。バルサは無敗、レアルは3敗目という成績を考えると、今季のスペインリーグは決着が見えたように感じた試合でした。
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シュツットガルト対バイエルン

2017-12-28 22:17:54 | ワールドサッカー
ドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルト対バイエルンのビデオを見ていました。シュツットガルトにはFW浅野拓磨がいますが、彼の出番は10分ほどと短く出来を語れるほどではないので、この日はバイエルンを中心に見ていました。バイエルンに、W杯で日本と対戦する、ポーランド代表FWのレバンドフスキとコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスがいるからです。

まずレバンドフスキですが、4-1-4-1の1トップに入っていました。彼の最大の売りは何でもこなせる柔軟性で、ヘディングをしても強く、足元も上手いのでキープできますし、スピードやシュートテクニックもすべて兼ね備えています。彼を抑える方法はあるか、少し考えてみました。佐藤寿人のようにオフサイドラインと駆け引きするタイプなら、やり方次第で消すこともできるでしょう。

しかし、レバンドフスキは運動量が多く、真ん中に張っているだけでなくサイドや引いた位置でもボールを持てます。自陣で守備をすることもあるので、マンツーマンで抑えに行く手が使えない相手です。この日の相手、シュツットガルトが自陣に3枚のDFと4枚のMFでブロックを作って健闘したので、そういうゾーン守備で守るしか発想が出てきません。

ハメス・ロドリゲスはインサイドハーフでの出場でした。彼が、先ほど述べたシュツットガルトの守備の前に消されたのがバイエルンの苦戦の原因になりました。テクニックがあって、相手をはがすことができるので、それができたときはチャンスになっていましたが、ゾーン守備で抑えに行く手が使えそうだと思えた内容でした。

試合は、終盤までシュツットガルトの守備が機能して0-0のまま終盤まで進みました。この試合を動かしたのは、途中出場のミュラーでした。今季はわずか1点と結果は出ていませんが、W杯通算9得点を誇るシャドーの選手です。このミュラーが、レバンドフスキが動いて空いた1トップの位置にうまく入り込んだことがバイエルンの勝利に結びつきました。

決勝点はそのミュラーが、左サイドのコマンのクロスをうまくトラップして、低く抑えたシュートを放ち、ここまで好守を見せていたGKの16番の堅守をこじ開けました。最後、シュツットガルトにPKが与えられるチャンスがあったものの、バイエルンGKが止めて、試合は1-0でアウェイのバイエルンの勝利に終わりました。

シュツットガルトは、序盤は縦パスからの9番のポストプレーと19番のスピードでうまくバイエルンの陣内に入ってチャンスを作れていましたが、その9番の負傷交代も響きました。そんな要素が絡んだ試合でした。
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