Kobby loves 埼玉&レッズ

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磐田戦マニアック分析

2018-08-16 17:19:52 | 浦和レッズ
磐田の布陣、5-4-1を機能させるためには、中盤の4枚の動きが最も重要です。プロレベルなら、DFが5枚いれば相手の攻撃に対しスペースを与えないことはできますが、中盤の4枚がボールを受けられる位置に動いてボールを引き出せないと、相手にボールを支配されて一方的な試合にされてしまいます。特に、シャドーの2枚、松浦と山田大記は時間帯によってはボランチの仕事もするという運動量が必要です。

その運動量が、後半の磐田は明らかに落ちました。浦和の攻撃を抑えていた中盤の戻りが遅くなり、前半はあれほど抑えられていたファブリシオが、後半は空くようになります。もちろん、浦和側もそれは理解しており、ボランチの青木を上げて攻撃を狙うことでその弱点を突きに行きました。それが、先制点となった青木のミドルシュートから、GKが反応したこぼれ球をファブリシオが押し込むゴールで表に出ることになります。

その後の磐田がどう出るかは注目していました。攻めに出るなら、DFの森下を下げてFW大久保を入れて前節までの4-4-2に戻す選択も考えられますが、布陣はそのままにして、川又out大久保in、山本康裕out上原inと同じポジションを入れ替えてきました。しかし、運動量の低下がファブリシオを空けた理由なのでそれはその後も解決せず、武藤雄樹のパスを受けたファブリシオはまったくのフリーで、GKカミンスキーの上を抜くシュートで2-0となりほぼ試合は決しました。

浦和は柏木に1枚イエローカードが出ていたので、早い時間で長澤と交代してきました。長澤がどこまで試合をできるコンディションになっているかがキーでしたが、長澤は柏木のようにスルーパス連発とはいかなかったものの、バランスを崩すようなことはなく、ある程度ボランチの役割はできていたように感じます。

磐田は大久保が精神的に安定していなかったようで、軽微な接触で倒れたり主審に繰り返し抗議したりと試合に入りきれず、磐田が大久保をどう生かすかチームとしての形も見られませんでした。これで浦和はたたみ掛け、CKから槙野のヘディングシュートで3-0とすると、最後は途中出場の荻原のドリブルからのラストパスでファブリシオが空き、そのシュートで4-0として試合は終わります。

ファブリシオはハットトリックとなりました。これだけ点を取れれば多少運動量が少なくても、許容して点を取ることに期待して起用できます。興梠以外から点を取るのも浦和の課題でしたが、それも解決の糸口が見つかり、今後が楽しみになってきました。









































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守ってきた磐田(8/15浦和対磐田)

2018-08-16 14:10:06 | 浦和レッズ
昨日の浦和対磐田、結果は4-0という浦和の勝利に終わりました。しかし、前半だけ見ていると磐田が浦和対策を徹底し、浦和が攻めあぐねた苦しい展開でした。それは磐田の入り方にも表れており、磐田は前節スタメンだったFW大久保を外してDFの森下を入れ、5バック気味に引いてくるやり方を徹底してきました。浦和の3-6-1の1トップ2シャドーに対し、磐田の3バックで数的同数を保つ狙いです。

また、浦和が岩波からのロングボールで縦パスを狙う傾向があるのも読んでおり、ファブリシオと興梠への縦パスは徹底してカットしに来ました。前に起点ができない、浦和としてはじりじりするような展開が続きます。もっとも、しばらくすると浦和もこれに対し対策を立ててきます。逆サイドへの斜めのパスを狙うものでした。

磐田の5バックは、ピッチにバランス良く置くよりは、浦和の1トップ2シャドーにぴったり付いてくる動きをしていたので、斜めのパスで宇賀神や森脇が空く場面は何度も見られました。岩波から宇賀神、槙野から森脇といった、斜めのロングボールが浦和の攻撃の一つのパターンでした。フリーで彼らアウトサイドがボールを持てれば、必然的に真ん中の興梠やファブリシオにもチャンスは出てきます。

それでも、前半は0-0で折り返しました。宇賀神が決定的な場面を外したこともありますが、磐田も浦和の守備に対策を立てており、川又を常に岩波のサイドに置いており、ロングボールに対して岩波が競り負けたことで危ない場面も作られました。特に、右サイドは岩波と森脇が両方スピードに難があるので、そこに小川や松浦が走り込んでくることでピンチを作られました。

山田大記がミドルシュートをポストに当てていなければどうなるか分からない試合でした。もっとも、崩された右サイドとは違って、出場停止のマウリシオの代役の阿部勇樹は安定しており、川又を走らせようとしたスルーパスを正確に読んでカットするなど、バランスをうまく取って守ることができていました。

この試合は強い風の影響も受けました。前半は西川のゴールキックがハーフウェイライン手前までしか飛ばず、それも浦和苦戦の一つの要因でした。後半、その風を利用すれば展開は変わるかもという読み通りの試合になったのですが、続きはマニアック分析で補足します。



























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