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組長の前に沈む(6/22天皇杯浦和対群馬)

2022-06-24 22:47:19 | 浦和レッズ
自宅のインターネットの不調で更新が遅くなりました。水曜日の天皇杯3回戦、浦和対群馬戦は、0-1でJ2群馬の勝利という番狂わせが起きました。群馬を率いる写真の大槻監督は、浦和の弱点とも言える、1トップに本来ウイングの明本が入っているところが狙いでした。ユンカーが離脱している今は、FWを専門とする選手がいないので、どうしてもウイングの選手がFWをやることになります。

群馬の策は、4-4-2で後ろ2ラインを低い位置に引いて、バイタルエリアに4人を残すものでした。浦和にサイドまでは持たれてもいいと割り切って、とにかく1トップの明本とトップ下の江坂を消してきました。これに対し、浦和もクロスを上げても合わないので、クロスをマイナスに出してミドルシュートを狙っても、群馬の厚い壁に阻まれます。

また、大槻監督の手が有効だったのは、FWに2枚を残していたからでした。大槻監督の4-4-2は、MFとFWの間の距離が空くので、浦和にボールを持たれるとFWは孤立する恐れもあった布陣ですが、思い切って縦パスからカウンターを仕掛けると、この2枚のFWが生きる展開にできます。群馬が仕掛けた右サイドのカウンターから、天笠が倒されてPKかと思って一瞬浦和DFの動きが止まった隙に高木が蹴り込んで群馬に先制点が入ります。

こういう、ビハインドを追う展開になると、浦和がウイングの選手をFWにしているデメリットが出ます。浦和は残り時間の多くでボールを支配しますが、どうしても明本や交代でFWに入った松尾はウイングの選手なので、ギリギリのところでパスを選択してしまう迷いが出てしまいます。もちろん、大久保のシュートがクロスバーに当たったなど不運もありましたが、あれだけゲームを支配している割にはシュート数は9本と多くありませんでした。

こうなってくれば、手堅いタイプの大槻監督は、FWを1枚減らして5-4-1で自陣に引く布陣を選択します。大槻監督の声で「岩尾をマークしろ」と響き、その通りにFWに岩尾を追わせることで、岩尾からのロングフィードを出させないようにしてきました。この策の前に、浦和は焦りばかりが目立つようになり、チームとしてこう攻めるという形は見えてきませんでした。

最後はCKでGK西川を敵陣に上げてシュートを狙わせた奇策も打ちましたが、西川のヘディングシュートはクロスバーを越え、試合はそのまま0-1で群馬の勝利に終わりました。名古屋戦からメンバーを入れ替えなかった、ロドリゲス監督の手も裏目に出て、天皇杯の戦いはここで終わってしまいました。ちょっと嫌な雰囲気で、次の神戸戦に向かうことになったのでしょうね。
コメント
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