Kobby loves 埼玉&レッズ

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ブラジル戦プレビュー

2022-06-03 23:27:23 | ワールドサッカー
今度の月曜日、日本代表は国立競技場で、ブラジル代表と対戦します。ブラジル代表のメンバーはだいぶ前に発表されていました。GKアリソン(リバプール)、MFカゼミーロ(Rマドリード)、FWネイマール(PSG)などを含むベストメンバーでの来日を予告していましたが、過去にはベストメンバーでの来日を言いながら直前でメンバーを落としたペルー代表の例もあり、ちょっと疑っていました。

しかし、6/2にブラジルは韓国とソウルで対戦しており、ソウルまでベストメンバーを連れて行っていました。これなら、ほぼそのメンバーで東京にも来るだろうとようやく確信が持てました。日本代表がそういうベストメンバーの代表と対戦するためには、韓国代表戦とのセットになるタイミングが相手としては好都合で、その通りのスケジュールです。

もっとも、その韓国代表との試合は5-1でブラジルが圧勝しています。PKが二つあったなど微妙なところも影響したようですが、それだけの実力差があったと判断するのが妥当でしょう。もちろん、日本代表にとっても相当の格上で、日本代表がやりたいサッカーはなかなか出させてもらえないような、強い相手なのは間違いありません。

相手のキーマンはネイマールです。世界的な知名度を誇る彼ですが、意外にも欧州での得点王などの個人タイトルはないです。それは彼のプレースタイルが理由で、スピードがあるのでウイングで起用されることが多く、直接点が取れるセンターFWに比べると得点数という意味では不利になります。それでも、過去には日本代表戦でハットトリックを記録するなど、日本にとっては個人技にやられる恐れがある相手です。

ブラジルを率いるのは、2012年にコリンチャンスを率いてクラブW杯優勝に導いたチッチ監督です。日本では守備をしないMFやFWだった、エメルソン(元浦和)やダニーロ(元鹿島)をサイドハーフで起用し、彼らに守備をさせることで堅い組織を築いていました。昔の南米のチームは華麗な個人技という印象ですが、この監督がいる以上、今回のブラジル代表にも組織を持ち込んでいるでしょう。

今回、欧州のチームがネーションズリーグで来日できないタイミングなので、よくブラジルを引っ張ってきたと、マッチメークをする日本サッカー協会の努力は認めます。それでも、ボコボコにされてしまっては試合の意義がなくなってしまうので、ブラジル相手に何ができるか、気持ちを保って試合ができることを期待したいです。
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ポジショニングとカバーリング(6/2日本対パラグアイ)

2022-06-03 22:27:01 | ワールドサッカー
昨日の日本代表の親善試合パラグアイ戦は、4-1で日本の勝利に終わりました。パラグアイはニューカッスル(イングランド)のMFアルミロンも出場しており、W杯予選敗退は決まっているパラグアイも、メンバー的にはある程度揃えてきました。それでも、この日は日本がすべてにおいて上回りました。4-4-2でバランス的には保てるパラグアイの布陣ではありましたが、この日の日本で良かったのはカバーリングでした。

パラグアイは伝統的に堅い守りからのカウンターが売りのチームで、日本がボールを持って上がった裏を縦パスで狙うような攻撃も見せてきました。しかし、日本代表の良いところは教えられなくても良いポジションを取ってカバーリングができることです。テレビの映像では「カウンターか」と感じたようなパラグアイの縦パスに対して、遠藤航や谷口彰悟あたりが当たり前のようにスペースを埋めていました。

また、日本は攻撃でも良いところを見せました。この日は最終予選で出番の少なかった、鎌田大地や原口元気がスタメンで出ていましたが、持っている個人技でサイドに持ち出すことができていました。鎌田のシュートがポストを叩くなどちょっとした運が味方していなかった序盤でしたが、中盤で逆にカウンターを仕掛けたのが当たって浅野拓磨が抜け出して先制点を得ます。

鎌田に珍しいヘディングシュートが出て2-0として折り返すと、このゲームは勝てるとみてベンチの森保監督はCBの吉田麻也とアンカーの遠藤航を下げて、左SBの中山とボランチの板倉を入れてきました。このメンバーで日本代表にふさわしいクオリティを保つ、このゲームのもう一つの狙いもできていました。パスミスからパラグアイの7番のシュートで失点したのは残念ですが、原口元気が個人技で持って、ファーサイドの三笘をフリーにしてすぐに3点目を得ることができました。

日本代表の課題として、システムが最終予選の途中で変わった影響もあり4-3-3のシステムで起用できる選手に制約があることです。堂安律や久保建英は、4-2-3-1だったU-24日本代表では不動のレギュラーでしたが、4-3-3のシステムにフィットしにくいため今の代表では使いにくいです。彼らが、サイドのFWでどこまで起用できるかを、森保監督は試したかったでしょうが、途中出場の久保はともかくスタメンだった堂安はスピードで仕掛けてもプレーできるところを見せました。

また、田中碧と守田英正で固定されていた、インサイドハーフでも鎌田と原口が起用できました。こういう「実験」に使える試合はなかなかないので、その実験はできたのではと、得たものの多かったゲームだったと思います。
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