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今季チーム初完封(今井達也)

2023-04-13 22:02:04 | 他スポーツ
今日の西武ライオンズは、ポテンヒットとエラーで取ったラッキーな2点を、先発の今井達也投手が132球の力投で完封し、ロッテに2-0で勝利しました。今日はその今井のネタです。今井は作新学院高校時代に夏の甲子園の優勝投手になっており、西武ライオンズにはドラフト1位で入団してきます。もっとも、高卒の時点ではまだ体が出来上がっておらず、1年目は登板ゼロに終わります。

今井がブレイクしたのは2年目のシーズンでした。二軍から昇格して即先発で起用すると、初登板初勝利は1999年の松坂大輔以来という記録を作ります。辻監督は今井についてはずいぶんと我慢して起用しており、押し出し四球を出しても、6回4失点くらいまでは許すと可能な限り引っ張りました。2年目に5勝を挙げてローテーション投手の一角に食い込みます。

今井の投げ方を見ていると、変に力が入ったところがなく、素直に投げ下ろしています。おそらく高校時代に結果を出した投げ方をあまり変えていない様子で、コントロールの不安はありますがストレートは最速152kmが出て、小さく曲がるスライダーでカウントを整える投手です。もっとも、去年までは線が細いところがあり、四死球で自滅して、楽天戦では1回から宮川哲をリリーフに送られるような失態もありました。

そんなときに、自主トレを共にしたチームメイトの武隈投手の考え方に触発されるところがあり、昨季限りで武隈が引退して空いていた「48」を自ら希望して今季からつけています。もともとは「11」だったので異例の変更ですが、フロントからは「本当にいいのか」と念を押されながらも、武隈の思いも背負って投げると今季は肉体改造もして筋肉質になってきました。

今日の勝利で、早くも今季2勝目です。まだ四死球の不安もありますが、今日はその四球のランナーを背負った後でうまく併殺で切り抜けていました。シーズン四死球数1位という不名誉な記録を作ったこともありますが、今季はちょっと違うのではと、期待して見たくなっています。
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