カウンターを辛くもしのぐ(4/9名古屋対浦和)

今日の浦和のアウェイ名古屋戦は、0-0の引き分けに終わりました。もっとも、0-0で終わった割には攻防があった試合でした。名古屋は中央にユンカー、左に永井、右にマテウスとスピード型を多く並べた3トップでした。浦和の1トップ興梠に技術を発揮するスペースを消そうと、3バックで中央を固め、守るときは両アウトサイドを下げて5バックで耐える時間もありました。

それでも、このゲームでペースを握ったのは名古屋でした。名古屋はセットプレーでヘディングで競り勝ち、GK西川が片手で弾き出す危ない場面も作られました。また、名古屋は永井がカウンターで攻め上がる場面に強みを発揮しており、1対1で対応したショルツが足先に当てて防がなければ、大差で負けていた可能性もあります。

浦和が、このゲームを0-0で長くしのげたのは、GK西川が相手クロスを確実にキャッチできたからでしょう。3-4-3で両アウトサイドを外に張らせる名古屋が攻めを機能させるにはサイドからのクロスを通したいところでしたが、西川がこぼしたりパンチングしたら危ない場面で、安定してキャッチできたことが、このゲームの興味を最後までつなげた要因でした。

浦和はアクシデントにも見舞われます。右SB酒井宏樹が太ももの裏を痛めプレー続行が不可能になり、荻原が左SBに、左にいた明本が右SBに回る布陣変更で対応します。この荻原は好調を維持しており、相手右サイドのマテウスへの対応はもちろん、攻撃でもドリブルでアクセントをつけていました。もっとも、試合を動かすには変化が必要と判断したスコルジャ監督は、1トップの興梠を下げて新外国人のカンテを入れてきます。

浦和は待っているFWより、動いてもらいに行くFWが好きなようで、カンテもそういうFWでした。縦パスを足元に収められる技術は確かなものを持っており、周りを生かしながら好機を伺う様子に見えましたが、浦和に一つビックチャンスがありました。カンテのキープからの縦パスで、大久保が左サイドを抜け出し、残るDFは一人だけでした。大久保はゴール前にクロスを上げ、松崎はまったくのフリーでした。

もちろん、全速力で走ってダイレクトで当てるシュートするのは難しいですが、松崎は確実に止めてシュートしたかった様子でした。しかし、このトラップがミスになってGKランゲラックに止められ、チャンスは生かせず試合は0-0で引き分けました。カンテが中央で待って点を取るより、こういう周囲との連携を出していくのが、どうも狙いのように思えました。

チョウジソウ

今日の桜草公園散歩は、このチョウジソウが目的でした。主役のサクラソウは次第に雑草の陰に隠れ、見頃を過ぎてきていますが、このチョウジソウは雑草の陰になってもしぶとく咲いています。絶滅危惧種なので、こういう保護されている場所でないと見ることができない様子ですが。チョウジソウの名前は、漢字を当てると「丁字草」になります。花の形が、漢字の「丁」に似ているからなのでしょうね。