今度の火曜日、日本代表はW杯アジア2次予選の第2戦のシリア戦を、中立地のサウジアラビアで迎えます。この試合は放映権を巡って悪質な代理店が法外な要求をしており、今の時点ではテレビ中継の予定がありません。日本代表がW杯を賭けて戦っている様子を、映像で見られないのは本当に残念ですが、勝ってくれると信じて待つことにします。
シリアは政情不安で地元ダマスカスで試合ができない不利はありますが、それでもサウジアラビアのジェッダを開催地に選んだということは、ここが日本にとってやりにくい場所だと思っているからでしょう。事実、中東の砂漠気候はなかなか慣れるのは難しく、いくら水を飲んでものどが渇くような、苦しい状況で試合をすることになります。
日本は初戦のミャンマー戦で、田中碧を1アンカー気味に置く4-3-3が機能して勝利しました。シリア戦が今回の予選では山場ということで、初戦で温存した伊東純也、遠藤航、久保建英などに出番がある可能性が高いです。戦術的にも定番の形とも言える4-2-3-1に戻る可能性もあり、このシリア戦は確実に勝ち点3を取る戦いを目指すでしょう。
シリアは初戦の北朝鮮戦を1-0で勝利しています。シリアにとっても、この日本戦で勝てば2次予選通過がぐっと近づくので、どうにか日本が嫌がるようなゴール前の競り合いなどのパワーサッカーを見せてでも勝ちに行くでしょう。今回のシリア代表の映像を見ることはできませんでしたが、過去に親善試合で来日したシリア代表のイメージで語ると、3バックで最終ラインを安定させて、少ない人数で攻め切って点を取るチームでした。
もっとも、当時のシリアは埼玉スタジアムのグラウンドが「良すぎた」ため、ドリブルでボールタッチを誤ってボールを置き去りにするようなミスもありました。また、3バックのDFも最初のクロスには確実に対応していましたが、何本も連続してクロスを上げ続けると次第に集中力が切れてミスをするチームでもありました。
映像が手に入らない可能性が高いので、この試合のゲームレポートは書けないでしょうが、ニュースから「勝利」という情報が入ってくればそれでよしとします。今回の放映権騒ぎは気持ちを盛り上げたいところに水を差されましたが、これが日常になって欲しくないという思いです。