浦和レッズは、FWホセ・カンテ選手の現役引退を発表しました。途中加入ながらチームトップの得点数を誇っていた彼の引退には正直驚いています。カンテは1990年生まれの33歳で、生まれはスペインですがルーツを持つギニア代表でプレーしていました。ラテン系の外国人選手は英語が苦手な選手もいますが、カンテは英語でインタビューに対応できる語学力があります。
プレースタイルはポストプレーヤーです。ボールを足元に収める技術と、遠目から思い切って狙うシュートが彼の武器でした。彼を初めて見たときには「興梠慎三とプレースタイルが似ている」という印象でしたが、パワーは興梠を上回るものを持っていました。無慈悲カンテと呼ばれるほど、難しい位置からシュートをねじ込むことで相手にとっては脅威でした。
ポーランドやキプロスを渡り歩いたカンテですが、中国にも在籍してアジアを既に知っていたことは彼の強みでした。中国の地方チームを知っていれば日本は環境が良いと感じたことは間違いなく、ACLのアウェイ戦でも安定したパフォーマンスを発揮してくれました。G大阪戦で頭突きで退場になるなど、メンタル的には不安定なところもありましたが、途中からは浦和の1トップはカンテで決まりでした。
彼のキャリアでは、2019年のレギア・ワルシャワ(ポーランド)時代のリーグ優勝と、2023年の浦和レッズでのACL優勝が主なタイトルです。ポーランドでプレー経験があったことで、スコルジャ監督が特徴を知っていたことも彼を獲得した理由だったでしょう。カンテのように、欧州一流クラブに在籍した選手ではなくても、探し方次第でいい選手はいるという例になりました。
この引退で、浦和は後任探しに着手していることでしょう。まだ次期監督も発表になっていませんが、やはり軸になるFWはどうしても必要で、それは外国人選手になる可能性が高いでしょう。体が強く安定していたカンテの代役はそう簡単には見つからないでしょうが、1月の移籍市場で獲得できるよう、楽しみにするだけです。