Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

緩急の意識(菊池雄星)

2015-06-13 21:56:10 | 他スポーツ
今日の西武プリンスドーム、6点を先行した西武が終盤追い上げられながら、最後は増田→高橋朋己の必勝リレーで締めて6-4で勝利しました。この試合、中継はなかったようなので、スカパーのプロ野球パックを契約している方以外は試合展開をご存じないでしょうが、西武先発菊池雄星が8回無死までノーヒットノーランペースでした。

ブログのタイトルもノーヒットノーランを意識して考えており、菊池雄星の投球内容を中心に書くつもりで動きを追っていました。そのため、ノーヒットノーランはなりませんでしたが菊池雄星を中心に書きます。菊池雄星は花巻東高校で春準優勝、夏4強と活躍した甲子園の星で、西武には1位競合の末抽選で入団しています。

高校時代に150kmを出しており、即戦力の期待もありましたが、入団1年目は戦力にならず苦労しました。しかし、菊池はその速球を安定して投げるために体を大きくすることを意識し、今は体重100kgを超える大男になっています。プロの、中6日で半年間投げ続けるというのは相当の負担で、並みの肉体ではできないと本人が意識して体を作ったのでしょう。

今日の菊池が良かったのは緩急のつけ方です。緩急は野球ではよく言われますが、私のような野球経験のない素人でも、投げた瞬間には球種はわかります。そのため、菊池の投げるカーブやチェンジアップでストライクが取れないと意味がなく、変化球を捨てる打者の策を許さないことが重要です。

実際、カウントを整えるボールによくカーブを使っていた菊池は、決め球に150kmのストレートを使って、何度も見逃し三振を取っていました。悪いときの菊池はストレートがボールになってカウントを自分で悪くしてしまいますが、この日は意表を突いて畠山に三球勝負を挑んで見逃し三振に取るなど、たぶん今季一番の内容だったと思います。

ノーヒットノーランを意識して続投させた田辺監督ですが、代打田中にセンター前に運ばれるヒットを見て、即座にバスケスと交代させます。結果的にはこの采配はミスになりましたが、たぶんノーヒットノーランを賭けて投げている投手が打たれて途絶えると、気持ちが切れることを配慮したのでしょう。

続きはあとで書くつもりです。

























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前半の貯金(6/13なでしこ対カメルーン)

2015-06-13 18:02:46 | レディース
今日は西武ドームの野球観戦ですが、なでしこジャパンの女子W杯も気になったので、ぎりぎりまで家でテレビを見ていました。なでしこの相手、カメルーンは対戦したことのない相手ですが、今まではアフリカの女子サッカーは比較的遅れているという図式が成り立つのかなと考えていました。

カメルーンは4-3-3の布陣でした。格下サッカーをするなら、前を減らして中盤を厚くするはずなので、この布陣なら日本が圧倒的にボールを支配できるだろうと予想できます。事実、カメルーンの3枚のMFは日本のボール支配に対応できず、サイドの川澄、鮫島が仕掛けられた日本は、川澄のクロスから大儀見がスルーして、鮫島がフリーのシュートを決めてあっさり先制します。

カメルーンは中盤の守備が間に合っていないので、日本のサイド攻撃は有効でした。2点目も宮間のクロスからGKがクリアし損ねたボールを、フリーの菅澤が頭で決めて、日本は早い時間で2点のリードを奪います。いいときの日本なら、このままの展開で押し切れるだろうと思います。

しかし、それからが違いました。カメルーンの高い位置で取ってからのショートカウンターが機能し始めたからです。カメルーンはスピードのあるチームで、3トップはそのスピードを前面に出した戦いを意図したものです。バンクーバーの人工芝の感触に手こずる日本のパスミスや、ラストパスのカットから、カメルーンは速い攻めでシュート数は日本を上回るほどでした。

日本の佐々木監督も、この試合の流れが良くないことは意識していて、左MFの鮫島を左SB、ボランチの宮間を左MF、左SBの宇津木をボランチに置く配置転換を、後半頭から試みました。結果的にはこれは裏目でした。なでしこのパスが回らなくなり、左MFの宮間が孤立するようになって、慌ててベテランの澤を投入してボランチに置かざるを得なくなりました。

結果的には、カメルーンの反撃が遅く、後半ロスタイムの得点だったので、日本は2-1で辛くも逃げ切ることができました。しかし、W杯の優勝を目標にするなら、この内容は不安です。ある程度押される試合もあると予想はしていましたが、1次リーグからそうなるとは思っていませんでした。通過は決まりましたが、ベスト16、ベスト8は苦しい試合になるでしょう。
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ライバルを恐れさせた日本(6/11日本対イラク)

2015-06-13 10:21:28 | ワールドサッカー
日本代表のイラク戦、内容でも上回った完勝でした。イラクのキャプテンの1トップ、マハムードが不在ということを最初に確認しました。アジア杯4位と結果を出したイラクは、基本は2ラインコンパクトサッカーからの堅守速攻を武器にするチームです。マハムードがいないと、その速攻を収めるターゲットがないと思いましたが、試合を見るとイラクが本調子ではなさそうということは見えてきました。

もともと、イラクというチームはサッカー協会の資金力が足りないので、アウェイの遠征にいい環境を提供できないチームです。そのコンディションの悪さは、イラク自慢の後ろ2ラインのコンパクトさが保てないところに表れていました。日本がバイタルエリアでボールが持て、ハリル監督の売り物のダイレクトプレーからの速攻が、見事にはまった試合だったと思います。

日本にとっては、イラクを圧倒することによって、シンガポールやアフガニスタンを恐れさせたいという意図もあったと思います。その意図は実現できました。特に、効いていたのは柴崎で、先制点につながった本田圭佑への長いスルーパスは、日本の攻撃はどこからパスが出てくるかわからない、そういう警戒心を植え付けたことと思います。

セットプレーの精度も武器になります。2点目の槙野が空いたのは相手のマークミスですが、シンガポールのように技術はあっても強さが足りないという東南アジアの相手には、セットプレーの力技は効きます。槙野と吉田で、先制点を奪っておいてあとは後ろでつないで時間を使うような、安全運転のオプションも、暑さが予想されるアウェイではありうると思います。

前の4人の連携も、ハリル監督になって改善した点です。一人が仕掛ければ一人はマークしにくい位置に流れてゴールを狙う、そんな連動性は欧州の強豪チームの選手を集める日本だからこそ実現できる攻撃です。宇佐美が仕掛けて、岡崎慎司が決めた3点目などは、それが機能した得点だったと思います。

シンガポールは10人で引いてくる可能性もあり、今回のような速攻主体が機能するかどうかはわかりませんが、それでも今回の2次予選の相手にはいろんなオプションがある日本の攻撃は怖いと、恐れを抱かせるには十分な試合だったと思います。
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シンガポール戦プレビュー

2015-06-12 18:55:41 | ワールドサッカー
来週の火曜日、日本代表はW杯アジア2次予選の初戦のシンガポール戦です。昨日のイラク戦の内容が良かったので、シンガポール戦はゴールラッシュを期待していますが、W杯予選は独特の雰囲気があるので、そう簡単にはいかない可能性もあります。

シンガポールは東南アジアの赤道に近い国です。英語が通じて治安がいいので、日本人の海外旅行先の定番です。サッカーの実力は、国の大きさが淡路島ほどと小さいので、それほど強いチームではありません。

もっとも、日本代表はジーコジャパン時代の1次予選でアウェイでシンガポールと対戦して、終了間際の藤田俊哉のゴールで辛うじて勝利した苦い記憶もあります。日本代表が弱かった昔は、東南アジアのサッカーが強かった時代もあります。

それでも、このシンガポール戦はホームの埼玉スタジアムです。日本代表はもちろんこの2次予選は1位通過を目指していると思いますから、シンガポール戦は勝ち点3がどうしても必要です。こういう格下相手の試合は、不用意なミスに気をつけながら、いかに早くセーフティーリードを得るかが重要です。

日本代表は、過去2大会が3次予選からのスタートだったので、こういう格下相手の試合は久しぶりです。そのノウハウを知っている遠藤保仁も今回は代表を外れました。パニックにさえならなければ大丈夫でしょうが、決定力を欠いて長い時間点が取れなかった場合だけが怖いです。
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イラク戦プレビュー

2015-06-11 18:18:32 | ワールドサッカー
日本代表は、W杯アジア2次予選前最後の親善試合で、イラクと横浜国際競技場で対戦します。イラクは、2次予選の相手がベトナム、タイ、インドネシア、台湾というすべて東アジアの、移動や気候が苦しい組を引いたので、気候の似ている日本で慣れようとする意図もあると思います。

イラクは日本とは何度も対戦しています。一番最初に思い出すのは、1993年アジア最終予選でロスタイムに追い付かれてW杯出場を逃した「ドーハの悲劇」ですが、最近でも2013年最終予選、2015年アジアカップでの対戦があります。

イラクは1986年メキシコW杯出場の経験があるサッカー強国で、実際日本と対戦した試合を見る限りでは足元の技術はしっかりしています。戦争やテロで、ホームゲームを中立地で行う苦労もしていますが、国を挙げてサッカーに取り組む情熱は確かなようです。

イラクは、地理的にUAE、カタール、サウジアラビアなどの産油国と近く、文化も同じアラブなので、これら産油国のビッグクラブでプレーする選手が中心選手です。有名な1トップのベテラン、マハムードもカタールリーグ得点王の実績を誇ります。

もっとも、アジアカップの映像を見る限りでは、イラクはいいサッカーをする時間もありますが、それが長い時間キープできません。キャンプをイラク国内で開けないなど、チームとして集合する機会が少ないことが影響していると思われます。

イラクは2007年アジアカップ優勝の実績もあります。当時はブラジル人のビエイラ監督が短期契約で、アジア杯を勝つためだけに特化した、マハムードめがけてアーリークロスを放り込む個人技サッカーが通用しました。しかし、今はマハムードの運動量が当時より落ちており、この手はもう使えないでしょう。

イラクという比較的強い相手と親善試合が組めたのは幸運だと思います。アジアのライバルは、最終予選での対戦の可能性がある日本との対戦は、情報漏れを警戒して嫌がることがあるからです。それが実現した以上、イラクに勝ってその幸運を生かす必要があります。ハリル監督の「年内無敗」の公約は、日本の力なら達成可能ですから。
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清水戦マニアック分析

2015-06-10 18:32:41 | 浦和レッズ
昨日のなでしこジャパンの試合は、まだビデオを見ていないので後へ回し、今日は清水戦のマニアック分析を書きます。注目ポイントに挙げていた、清水FWウタカの特徴は最初にチェックしました。32歳とベテランなので、運動量は少ないですが、足元の技術はしっかりしており、ボールさばきが安定していました。

2トップを組む大前はトップ下の位置からウタカの脇まで広い範囲をカバーしており、ウタカにいいボールを入れてからのダイレクトプレーで大前を生かそうというのが清水の意図と感じました。ただ、ウタカがあまり動かないので、ボールを入れさせないことも浦和の守備次第で可能です。

ウタカには岡本が付く場面が多かったですが、ウタカに前を向いて仕掛けさせないという役割を、岡本は果たしてくれました。ただ、デュークが好調でサイドに起点を作られていたので、デュークから大前へのホットラインが機能する可能性はありました。

それが、後半二度あった大前のシュートチャンスという形で表に出ました。サッカーの勝利には大抵論理の裏付けがあるというのが私の考えですが、この試合に関しては浦和の勝利は論理を超えていた印象です。そのため、先日の記事で「西川と興梠で勝った」と書かざるを得ませんでした。

清水の5バックは、最初は若手主体の熟成不足を感じましたが、次第に浦和の攻撃に慣れてきた印象です。浦和の1トップ2シャドーを5バック3ボランチで挟むゲームプランで、目下売り出し中の武藤雄樹が何もさせてもらえませんでした。正直、浦和が負けていてもおかしくない試合でした。

岡本は足がつって鈴木啓太と途中交代しましたが、この試合に関してはよくやったと言っていいと思います。相手は岡本の位置を狙っていたので、破綻せず無難にプレーすればよしという状況でした。90分持たせるのはこれからの課題として乗り越えて欲しいですが、森脇離脱のピンチを救ってくれたのは大きいです。

















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苦しんだ試合(6/7浦和対清水)

2015-06-08 19:44:35 | 浦和レッズ
この清水戦、まずは相手の出方を見る私にとっては驚きの立ち上がりでした。浦和のミシャサッカー対策の常套手段である5バックは見慣れていますが、清水の5バックは非常に浅いラインを引いていました。これなら、高い位置で取れば比較的簡単にショートカウンターが狙えます。

5バックは、2014年ブラジルW杯でコスタリカが機能させてポピュラーになった戦術ですが、これを機能させるためには中盤のボールの受け方が大事です。DFラインから確実にボールを引き出して、時にはシュートで攻撃を完了しないと、一方的に押し込まれて破綻してしまいます。

最初、清水はそれができていませんでした。5-3-2の中盤でボールを何度も奪われ、浦和にショートカウンターを浴びます。その決定機を、李が2度外したことが、この試合の苦戦の理由になりました。次第に、浦和の圧力に慣れてきた清水は、味方の誰が好調かわかってくるようになりました。

それは左アウトサイドの豪州人、デュークでした。浦和の対面は、比較的守備が苦手な関根なので、デュークの個人技は効いていました。クロスが上がれば、ウタカ、大前の2トップが効いてきます。また、浦和の1トップ2シャドーが清水の3枚の中盤の前に消されたのも、浦和苦戦の理由です。

清水は、サイドはある程度捨てて、浦和の1トップ2シャドーを消すゲームプランでした。浦和の頼みの右アウトサイド関根が、デュークへの守備に追われてしまったので、浦和はサイドを使うことができませんでした。

浦和が相手の攻勢で苦しむ展開は、今季のJリーグでは見られませんでした。そんな苦しい展開を救ったのは興梠です。柏木がドリブルで仕掛けた後のクリアボールを拾って、キックフェイントを混ぜながらシュートコースを空けて、値千金の先制点を得ました。

清水も好調のデュークをFWに上げ、さらに石毛をFWに上げて点を取りにきました。この展開をしのげたのはGK西川の好守があったからです。決定機を止めてくれる西川の存在は大きく、この日の清水の出来の良さを考えると、勝てたのが不思議な試合でした。

書き足りないことは明日のマニアック分析に書きます。















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ゲームメーカーのメッシ(欧州CL決勝バルセロナ対ユベントス)

2015-06-07 20:17:32 | ワールドサッカー
欧州CLの決勝、バルセロナ(スペイン)対ユベントス(イタリア)のビデオを見ました。ユベントスのチームカラーは堅守速攻で変わっていませんが、バルセロナの出方は注目でした。先日の準決勝バイエルン戦は、メッシを右サイドに回して縦パス主体の現実主義のサッカーでした。

今回は、その戦いとは対照的に、堅守速攻のユベントス相手に先手を取りに行くポゼッションサッカーでした。前半4分、華麗な個人技を見せたイニエスタ(8番)をフォローしていたのは、堅実で普段はあまり上がってこないボランチのラキティッチ(4番)でした。

そのラキティッチがゴールを決めてバルサが先制すると、ボール支配率はバルサ67%、ユーベ33%と差がつきます。それでも、ユーベは守備一辺倒にはならず、時折速攻からシュートに持ち込んでいました。働き蜂のトップ下ビダル(23番)、運動量の多さを誇るテベス(10番)、ボールへの反応の良さを誇るモラタ(9番)の良さも十分発揮されていました。

バルサはCBはストロングポイントではないので、ユーベが2点目を失わないように気をつけながら、うまく速攻を機能させればわからない試合でした。その通り、後半にモラタのゴールで一旦はユーベが追い付きます。しかし、バルサには驚異的な存在のメッシがいました。

メッシはグアルディオラ時代は3トップの中央でしたが、今は右サイドに回されています。ただ、ウイング的にサイドに固定されるのではなく、真ん中に入ってロングパスを供給することもできます。この、メッシが持っているゲームメーカーとしてのセンスは発見で、トップ下をやっても名ゲームメーカーになれるのは間違いないです。

それでも、メッシの最大の売り物はドリブルです。相手が何人できてもかわせる、その個人技は試合を決めたスアレスの2点目につながりました。ユベントスがゴールを狙って、普段の堅守速攻を捨てて前にかかってきたので、そこからのカウンターはバルサにとっては簡単なタスクでした。メッシがいれば、彼がどんな役割をしても楽しめるのは間違いなく、クラブW杯を楽しみにしたいと思います。
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ジーコイズムの後継者(小笠原満男)

2015-06-07 13:53:05 | 他チーム
今日は埼スタの清水戦に行くので、即日更新ができなかった場合に備えて穴埋めネタを用意しておきます。今回ネタにするのは、ジーコイズムの継承者といえる、鹿島ボランチ小笠原満男選手を取り上げます。小笠原は、鹿島三冠当時の主力ボランチで、当時はインタビューが苦手でぶっきらぼうな答えしかできませんでしたが、東日本大震災で故郷の大船渡を復興させる使命を感じてからしゃべれるようになりました。

プレーでは、鹿島に脈々と続く「ジーコイズム」の継承者というイメージです。小笠原のゴールで今でも思い出せるのが、日本代表フィンランド戦(2005年エコパ)での、50mロングシュートです。ハーフウェイ付近でボールを受けた小笠原の、誰もが予想できなかった超ロングシュートが貴重な追加点になり、2-0で日本が勝った試合です。

そのように、相手を出し抜くプレーは今でも得意にしていますが、以前は守備的な選手に後ろを支えてもらって攻撃に出る方が得意でした。鹿島でダブルボランチを組んでいた相手は守備的な本田泰人や青木剛でした。今はもっと攻撃的な柴崎と組んでいるので、柴崎が前、小笠原が後ろという位置関係です。

小笠原は代表キャップ数も多い、実績あるベテランですが、代表では不遇だった記憶です。小笠原の代表時代の多くはジーコ監督時代ですが、国際Aマッチデーでない国内組の試合は遠藤と小笠原のダブルボランチでしたが、海外組の小野伸二や稲本、中田英寿が帰国すると判で押したようにベンチに回された苦い日々でした。いったい、遠藤と小笠原はどんな思いで代表に合流しているのだろうと当時は思っていました。

それでも、2005年ドイツW杯最終予選の朝鮮民主主義人民共和国戦で決めた直接FKなど、代表で輝いた一時代は築きました。海外挑戦もイタリアのメッシーナでプレーし、今は鹿島のレジェンドとして渋い輝きを放っています。1999年ワールドユース準優勝のメンバーも、今は35歳になり現役選手は少なくなってきましたが、小笠原のようにテクニックで勝負する選手ならまだやれると思います。敵ですが、プレーは観察してみたい、そんな相手でいて欲しいです。
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9人守備の讃岐(6/6大宮対讃岐)

2015-06-06 22:16:46 | 他チーム
今日はNack5スタジアムまで、J2リーグの大宮対讃岐を見に行ってきました。大宮はスカパーの中継を見て、ある程度情報を持っていますが、讃岐は初めて見るチームなので、どういう入り方をしてくるかは注目でした。もちろん、J1から降格してきた大宮と、昨年J3で2位の長野パルセイロとの入れ替え戦を勝って辛うじてJ2に残留した讃岐では力の差は否定できません。

それは讃岐の戦い方に表れていました。讃岐の布陣はマスコミでは4-2-3-1と書かれるでしょうが、実際は4-5-0-1という、9人で引き、1トップのアンドレアめがけてアバウトにロングボールを蹴ってくる戦術でした。この戦い方では、アンドレアも孤立してなかなかボールを受けられず、試合は圧倒的な大宮のボール支配で進みます。

このような展開で、讃岐が狙うのは長い時間を0-0でしのぐことです。大宮が讃岐の守備を嫌がって、讃岐の9枚のブロックの外で回し続ければ、讃岐にとっては時間を進めることができるので狙い通りです。実際、大宮で多くボールに触っていたのは、カルリーニョス、泉沢、和田、横山というサイドかボランチの選手で、このまま0-0で前半を終えるようなことがあれば退屈な展開になります。

大宮サイドがそれを破るには、あえてプレッシャーのきついブロックの中でボールを持つか、仕掛けて相手を抜くかが必要です。その困難なタスクを、前半20分という比較的早い時間で泉沢が仕掛けてゴールという結果を残したのは、大宮にとっては精神的に楽になれたでしょう。あとは、アンドレア対策で菊地と河本で挟んで消す、サイドの突破をケアするなどの対策を取った大宮は1-0とリードして折り返します。

大宮は讃岐のブロックの前に、1トップの播戸が消されていたので、ムルジャを投入してFWに置きます。このムルジャの投入は効きました。長身ですがターゲットマンというよりは、ボールを持ってテクニックを発揮することが得意なFWです。ムルジャの投入でボールが回るようになった大宮は、家長の縦の突破からのクロスを横谷が押し込んで2-0として勝負は決まりました。

このNack5スタジアムは、ピッチが近いので選手の個人技を見るには最適なスタジアムです。今日、個人技で目を引いたのはムルジャでした。結果は相手DFを抜けなかったとはいえ、ヒールキックで角度を変えて、相手DFの背後を抜こうとしたテクニックは、さすが元セルビアリーグ得点王だと感じました。
































後半最後の怪しい雲行きです。少し雨に降られました。






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