p.30 死ぬ覚悟をしたら、もう何も怖くない
著者は敗戦直後の樺太で、本当にひどい飢えと恐怖の経験をし、
p.31 一度でも死ぬことを覚悟したら、人生は変わると思う。
私自身は50数年前、本当にお気楽なアルバイトとして
新車の陸送をやっていて、死にかけたことがあります。
二日ほど意識不明、脳内出血で頭は倍くらいに膨らんだそうですが、
外傷や後遺症は無く、奇跡的に生還しました。
でも、その体験はやはり強烈でした。
「人間、いつなんどき、スパッと命を絶たれるか、わからない!」
あの時、あのまま即死していたかもしれないので、
人生は、悔いのないよう、しっかり生きよう!
と、決心しました。
だからTVでコマネチを見て感動したとき、すぐに器械体操を始め、
アリアを歌う友人の声に感動したときも、すぐに習い始め、
コマネチごっこは挫折したけれど、いまの踊り好きに発展しました。
アリアへの挑戦は今も続いています。
子育て時代は、中島みゆきの♪恨み節に心酔し、
アリアと正反対の喉声で弾き語りばかりしていました。
それらの歌や踊りの集大成が、現在のミュージカル活動です。
縁あって、地域の健康体操指導にも繋がっています。
産後休暇が6~8週間の時代に(もちろん育休もなく!)
産休明け保育園や学童クラブをつくる運動をしながら
理数系でない私が、それを求められる職場で、
盛大な夫婦喧嘩も含め、様々な苦労をしてきました。
それらのことが、以下の著者の言葉とピッタリ重なります。
p.227 結局、人生は全部つながっている
つらいこと、苦しいこと、楽しいことも、無駄なもの、
余計なものなんてない。それが全部、血となり肉となり、
その人の基礎になって、人の一生がつくられていくんだと思う
今、コロナ禍で筆舌に尽くしがたい苦境にある方々が多いと思いますが、
どうか、その苦境をバネにして、使える制度は賢く使い、
行政の至らない部分は「自分たちで変えさせよう!」という思いで、
立ち向かっていただきたいと思い、応援しています。