今日のブログタイトルが、この本の書名であり、
副題が「動物行動学で見る『日本型リベラル』考」です。
なんのこっちゃ?というタイトルですが、本文を見ると、
p.78 竹内>私は「不倫」という言葉が嫌いなんです。
単なる「」浮気に「倫理に反する」という価値観を
導入しているのは人間だけですから。
つまり、京都大学理学部→同大学大学院博士課程中退で
動物行動学研究家と称される竹内氏の説によれば、
p.124 浮気は男の繁殖戦略
竹内>男と女の決定的な違いは、繁殖にあります。
女は一旦身籠ると、出産・授乳という過程を経るので
次の繁殖は何年か先になります。
一方で、男は一度射精したら、極端に言えばすぐに次の
チャンスが訪れる。だから女は慎重に相手を選ぶし
男にしょっちゅう声をかけたりしません。
男はダメもとでどんどん声をかけていく。だからすぐに女に
ちょっかいを出す。そういう根本的な違いがあるのに、
男の繁殖戦略についていろいろ文句や批判をするのはどうでしょうか
なるほど。研究家といわれるだけに、よく勉強されていて説得力あり。
私自身も、この点に関しては同感です。
川村>男女の”道ならぬ関係”に変な道徳観念を持ち込んではいけない
竹内>浮気が良いか悪いかという価値観を導入するのは変でしょう。
p.79 浮気は動物学では「ペア外交尾」と表現されます。ペア内の交尾と
その外での交尾を区別することがある。
つまり、動物のオスは、自分の遺伝子をあまねく出来る限りたくさん
残したいから、積極的に浮気する。
動物のメスは、優秀な遺伝子を持つオスと交わりたいから、
やっぱり浮気する。
ので、、、「ペア外交尾を非難するのは、間違いである」
ということらしいです。
竹内>人間以外の哺乳類は、夫婦になったらずっと一緒に
行動します。なぜなら、そうしなければ、メスがほかのオスと
交尾をする恐れがあるからです。だからオスは必死になって
ガードしている。
そういう自然界の常識とは裏腹に、人間はなぜか別行動をとります。
そうなると浮気が発生するのは、当たり前でしょう。だから浮気は
いけない、倫理に反するというのは、
言葉によって他者をコントロール出来るようになった
人間に特有の価値観であり、
単に浮気に成功できない冴えない男たちのプロパガンダ
ではないかと思うのです。
私はポリアモリーの概念を知ってから、結婚制度に反感を持っていますから
動物行動学ないし、本能に従って考える手法は好きです。
ただし、社会生活を営む人間でもあるので、全員がWin-winでなければ
ダメなんじゃないの~?と強く思います。
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