自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

リベラルアーツ ②

2014-01-11 05:52:20 | 生き方






東工大の講演会、講師陣は人生経験豊かなキャリアの方ばかり。
聴衆は、学生さんと教職員、そして一般人です。

若い学生さんからの質問が愉快でした。

Q: 実用を伴わない「芸術」は、人生の役に立つものなのか

講師陣の答えは、もちろん、

  「実用性・合理性ばかりでは、人間社会は成り立たない。

  様々な人間の存在、様々な考え方を知っていることが、

  社会的合意形成に役立ち、大きな仕事に繋がる。」


例えば、ホリエモンが株の買収によって会社乗っ取りを仕掛けたとき、

買収される側の人間の感情を考えずに、経済論理だけの行動をしたのが、

彼の敗因だったのだそうな……


ここで彼の学生君、「そう言われれば、そりゃ、そうだけれど、

ということは、<好きなこと・興味あることを犠牲にして>

我慢して、芸術や教養書も読まねばならないのですね??」


ま、細かい言葉遣いは違っているかもしれませんが、私には、

上記のように聴こえました。


講師陣は苦笑いの体で、「そういうことです」という返事。

本当は、我慢して読み進むうちに、楽しくて仕方ない心境になる筈、

という顔つきで、ニコニコされていましたが。


私が一番大量に本を読んだのは、高校時代、通学の電車の中です。
1時間半くらいかかったので、長編のドストエフスキー、トルストイ、
ヘッセ、スタインベックなど、ああいう時代に読むようなものを
作家別に読破するのが楽しみでした。
今の若いひとたちみたいに、ゲームとかお洒落とか、楽しいことは
あんまり無かった時代です。

就職して十数年。職場が駒場から淵野辺という<辺境の地>へ移転。
車で30分の筈が、電車と自転車を駆使して1時間40分の遠距離通勤に。
横浜線の電車の中で熱中したのは、読書ではなく、

  ミュージカルシナリオを書くことでした

自分が子供の頃に読んだおとぎ話風でもなく、文豪の長編の真似でもなく、
「私が言いたいことを、曲や踊を使って、シナリオで表現するんだワ」と、
手が勝手に動いたのです。文学作品のような高尚なものではありませんが、
60代半ばを過ぎても、この作業は今でも続いていて、人生の喜びです。

東工大講師陣や遠山さんの話を聴いて、思い返してみると、

「読書というインプットがあってこそ、アウトプットに繋がり、

  仕事や家庭作り、人間形成に広がりが出る」のかもしれません。

その結果が、「良い家庭や良い仕事」なのかどうかは又、別の話で、
冷や汗タラタラ の私です。

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リベラル・アーツ 講演会

2014-01-10 10:01:20 | 生き方






自転車で10分の距離に東工大があり、時々、無料の講演会が楽しめます。
昨夜のテーマは

 <いまこそリベラルアーツ!>

元文部科学大臣・遠山敦子さんをゲストに
東工大リベラルアーツセンターの4人の教授陣の興味深いお話が
繰り広げられ、楽しい時間でした。

  遠山さんの幼少の頃のお話を聞くと

  あらゆるジャンルの本を系統立てて、読破する習慣、

  教科書など、貰った直後に読んでしまう能力と意欲、

  色々な困難や職業の巡りあわせに、却って意欲をかきたてられる、など、



聞くほどに、あまりにも凄すぎて、呆然。

ま、私は私なりに変人だし、飛びぬけて「出来る」人を羨んでも仕方ない。

でも、自分と全く違うタイプの辣腕の方々の生の声を聴く機会があるのは、

ラッキーです。
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勝間和代さんのメルマガ

2014-01-09 05:55:03 | 生き方




彼女の名前を知ったのは、書店で「やせる!」という本を発見した時です。
(確か、そのとき、私のブログでも紹介しました)

彼女の経歴は、経済アナリスト、著述家、評論家などなどで、
学位はファイナンス修士(専門職)(早稲田大学)。
株式会社監査と分析取締役(共同パートナー)、
中央大学大学院戦略経営研究科客員教授などなど、華々しくて、
私には全然、縁が無い人でした。

それが、彼女の「やせる!」を読んで、
「さすが、多読で、重要な情報を読み解く能力が凄い!」

「何をやるにも、例えば、マージャン、ゴルフ、歌、クイズ番組出演で、

  情報収集、論理的思考、メンターの確保、集中力、実行力が凄い」


などと、分り、色々参考にさせてもらうことにしました。
彼女は「勝間塾」という有料の勉強会を主宰していますが、
無料のメルマガも配信されていて、私はこれを結構楽しんでいます。

真似できることは少ないけれど、「へぇぇ~~!」と思います。
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「バツイチなんて言わせない」 中村久瑠美・著 2013/9

2014-01-08 08:32:49 | 推薦図書






毎年お正月に弁護士の中村久瑠美さんから彼女の事務所の会報が届きます。
異業種交流ネットワーク「上昇気流」の創始者の一人であり、
華麗なバツイチとして、キャリアウーマンの最先端を行く彼女。

今年の会報に紹介されていたのが、上記の本です。

趣旨は、

「離婚した人に対する、<バツイチ>という呼び方は、現実にそぐわない。
 
 離婚したら、生活全般が向上し(=QOLを改善)、幸せになることが重要。

 そのためには、法律を良く知り、賢く対処しよう!

 賢く、上手に離婚すれば、そのイメージは<マルイチ>そのもの!」


驚いたのは、序章で突然、日野原先生の名前が登場したこと。

私が日野原先生の著書に触れ、傾倒し始めた4年前ですが、
彼女は、そのさらに10年も前、西暦2000年夏に

日野原先生を団長としたQOL研究会(於:New YorkとSan Francisco)に
医学関係者、介護や社会福祉関係の方たちとともに参加したそうです。

P.11 QOLは、医療と介護という車の両輪をいかにうまく機能させ、

   患者や高齢者の生活や人生の質をいかに上げるかを図る概念として

   アメリカをはじめとして先進諸国で50年ほど前から研究されてきた。


   日本でも20年ほど前から医学研究者のあいだで、

   がん患者や高齢者にはたんなる治療を施すだけでは不十分なのでは?

   という疑問、一人ひとりの生活や人生にまで立ち入った

   総合的ケアがなされないかぎり、患部だけを治療したところで

   個人のQOLは上がらず、安らいだ生活(人生)は送れない、

   という事態に注目するようになってきていた。


という訳で、先進的な目を持つ(=世界を常に見据えている)日野原先生や

久瑠美さんのような方々は、とっくにQOLの重要性を唱えられていたのです。


彼女は弁護士であり、法律の専門家です。が、医療問題でなくても、
人が幸せに暮らすためには、

「当人のQOLを保つ」という概念が重要だと痛感し、
日本国憲法の中に、その精神を見出し、研究し、

P.18 QOLを法律問題に導入することが非常に大切!と確信したそうです。

この後、「事実は小説より奇なり」という感じで、
信じられないような男女の感覚のすれ違い、葛藤の実例が紹介され、
興味本位で読んでいるだけでも面白いのですが、

随所に現れる「人生とは? 仕事とは? 結婚とは?」などの問いに対する
著者の考え方から多くを学ぶことが出来ます。

離婚を考えている人も、そうでない人にも、ご一読をお薦めします。
 


 
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「白米中毒」 ⑤ ケトン体回路

2014-01-07 20:14:54 | 推薦図書






P.135 私たちの体には、ブドウ糖から得るエネルギーを使い果たしてしまい、

   たとえ飢餓状態に陥ったとしても、ブドウ糖の代わりに、

   脂肪を分解してエネルギーに変えることができるケトン体を産生し、

   これによってエネルギー補給ができるシステムが備わっている。


この抜書きを読んだだけでは、良く分らないと思います。
ま、私なりにまとめると、

人間は、

普通の生活で、普通の食事をしている限りは、

糖質やたんぱく質を摂取し、グリコーゲンやアミノ酸に変え、

最終的にブドウ糖に分解してエネルギー源としているようです。

  これらは<解糖系><糖新生>という、エネルギー産生回路です。

ところが、山で遭難など、極度の空腹状態に陥ると、

P.138 まるでレスキュー隊のごとく華道するのがケトン体回路なのです。

   ケトン体回路では、体内の脂質を分解して、脂肪酸を産生します。

   さらにその脂肪酸を分解してケトン体を産生し、

   このケトン体がブドウ糖に代わって体内でエネルギー源となるのです。


P.139 そういう回路がもともと人間には備わっているにもかかわらず、

   その一方で、わずか一食抜いただけでも、猛烈な空腹に襲われて

   「とても耐えられない」と訴えるタイプの人もいます。


   そうした人は、ズバリ言いますと、

   いつも炭水化物主体の食事をしている人に違いありません。

   ブドウ糖回路によってエネルギーを取り込むサイクルが常態化して

   いることから、

   ケトン体回路のスイッチが入り難くなっているのでしょう。

   そのため、すぐに空腹を感じてしまうのです。


この後、「白澤式ケトン食事法」、そのルーツとなった「Atkins Diet」が
紹介されています。
興味がわいた方は、是非、自分で読んで、効果を検証してみてください。

私に関して言えば、「とっくに実践しているわ

だって、「自力整体」の整食法が、まさに、このケトン体回路を促す、

  <空腹目覚め、空腹労働の勧め>だからです。

白澤式とそっくり同じではありませんが、似たようなものです。

朝は炭水化物抜きで、みそ汁+果物や浅漬け。昼は少量のツナギ食。

夜はご馳走です。でも、半分は生野菜で、煮物の根野菜もたくさん食べます。
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「白米中毒」 ④ 栄養素密度

2014-01-05 05:58:32 | 推薦図書






P.122 栄養素密度という言葉はあまり聞き慣れない言葉かもしれません。

   これはアメリカ、ペンシルベニア大学のファーマン博士の研究による

   考え方で、もっとも健康的な食事は、

   H=N/C比の高いものだと定義されています。


お~、ここで勝間和代さんの本に出てきたN/C比が再登場です。

軽くお浚いすると、Nは微量栄養素、Cはカロリーで、

Nを大きく、Cを小さくするほど、栄養素密度の高い健康的な食というわけです。


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「白米中毒」 ③  <白米原理主義>

2014-01-04 05:56:51 | 推薦図書


P.71 「白米原理主義」というビジネスモデルがあるそうです。

P.72  端的にいえば、砂糖中毒にしても、白米中毒にしても、

   これはビジネスモデルの結果なのです。

   消費者を中毒に陥らせて、さらに商品を買わせ、

   そこから逃れられなくしている、という壮大なマッチポンプです。


   白米のビジネスモデルは、カレーライスに代表されると思います。

   カレーライスを食べている人は、ほとんど噛んでいません。

   短時間に白米を胃の中に入れる手段がカレーライスになってしまって

   いるきらいがあります。


   これもれっきとしたビジネスモデルです。

   中毒患者は、薬物を大量に短時間に摂取したい、

   噛んでいる暇なんかない、というわけです。


   お昼の短い時間に、大量の糖分を胃に入れる方法として、

   非常にコンビニエントな方法が、カレーライスや天丼、カツ丼、

   牛丼といったサラリーマンの昼食です。


「だって美味しいし、安いし、手軽だし、便利だし!!!」という反論に、

この本の著者や、健康志向の私たちは、なす術を持ちません。

誰でも、自分が痛い思いをするまでは、現状を変える気になりません。


かく言う私だって、転んで捻挫して、長い「膝痛」に苦しむまでは、

運動のやり過ぎ、甘いものの食べ過ぎを抑制する気が起きませんでした。


なので、こうやってブログに書いていることは、
ごまめの歯軋り、または何かの遠吠えにしかならないと思いつつ、
自分のためのメモ、そして同好の士への情報、と考えています。





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「白米中毒」 ② 低血糖症とは

2014-01-03 11:16:00 | 図書メモ






P.51 炭水化物を摂取すると、2時間ほどでブドウ糖に変化。

   いわゆる「血糖値」とは、血液中のブドウ糖の量のこと。

   (空腹時の血糖値は100mg/dl。食事の2時間後は140mg/dl未満が正常値)


   血糖値を上昇させるホルモンはたくさんあるが、

   下げるホルモンはインスリンのみ。


   炭水化物をたくさん摂取していると、絶えず膵臓からインスリンが分泌。

   精製された食品(白砂糖や白米など)は、

   短時間に血糖値を急激に上昇させるため

   インスリンを過剰に分泌する必要が出てくる。


   こうした食生活を長期間続けることにより、

   インスリンによる血糖調節ができず、始終血糖値が乱高下したり、

   食事によって血糖値が反応しなくなるなどの異常な状態になる。


   この状態を「低血糖症」と呼ぶ医師もいます。


でもまぁ、極端な場合だけだよね……という言葉がそこここから聞こえそう。
でも、最近良く聞く色々なケースを考えると、
ひょっとしたら、結構深刻な事態なのかも……、とも思えます。

P.52  柏崎美子氏監修の「低血糖症と精神疾患治療の手引き」によると、
   「カテコラーミン」というホルモンの働きで起きる、諸症状が
   あるそうです。

   例えば、①攻撃的行動 ②うつ的症状 ③性格の異常化

      ④感情の抑制ができない ⑤判断の東郷ができない

     ⑥引きこもり ⑦自律神経失調症 ⑧過度な完璧主義

     ⑨健康の認識水準の低下 ⑩自責の念 ⑪過度な目的志向

     ⑫幻聴・幻覚 ⑬不眠・悪夢 ⑭キレる症状  

     ⑮ストレスへの対応(悪化) ⑯感情表現の欠如

P.54 また、肉体的な症状として、

     手足の冷え、呼吸が浅い、目の奥が痛む、動悸がする、頻脈、

     狭心痛、手足筋肉のけいれん、失神発作、月経前緊張症、

     手指の震え、偏頭痛、発汗、体重減少、腰痛、便秘、

     立ちくらみ、意識障害、痙攣、目前暗黒感、日光が眩しい、

     甘いものが無性に食べたい、胃腸が弱い、集中力の欠如、


などなどなど、全部書く気が起こらないほど、色々あるので、
やっぱり、著者が言っていることは正しそう……と思います。

ま、著者は西洋医学のお医者さんで、かつ英文でしっかり論文発表され、
エビデンスも紹介されているので、説得力があります。

私のブログの読者の皆様も、この本を是非、自分でご覧になってください。
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「白米中毒」 白澤卓二・著 2013/2

2014-01-02 05:52:14 | 推薦図書






なかなかショッキングなタイトルです。

  「白米は美味しくて、微量栄養素が少ないので、体に悪い」

  「白米を常食すると血糖値が上がり易く、糖尿病になり易い」

何故そうなのかという理由や、
最新のダイエット事情(=健康的な食べ方のこと)が、
分かりやすく説明されているので、お奨めです。

何回か、この内容を知人や家族に口頭で紹介しようとしましたが、
聞き手の皆さんは、それぞれの「白米に対する思い入れ」や
個々に育まれてきた和食の知識に満たされていて、
すぐに数々の反論・ご意見が飛んできます。

それほどに「日本人と白米」は深く結びつき、
「美味しい食べ物」としての「銀シャリ」の位置は不動のモノのようです。
著者はこの白米をマイルド・ドラッグと位置づけて、危険性を訴えています。

でも、5年ごとに改定される厚労省の「日本人の食事摂取基準」で
2010年版においても、

<日本人のエネルギー摂取量の50~70%を炭水化物でまかなう>こと

となっているそうです。

以下、白澤医師(順天堂大学大学院医学研究科 加齢制御医学講座教授)の
言葉をそのまま書き写します。

P.193 いまだに国家が、炭水化物の摂取を推奨しているといっても
   いいわけですが、これでは

   国が糖尿病の多発をもたらしているといわざるをえません

国策として保護されている米・米農家・和食・米を原料とする食品など、
この業界の人たちからは猛反対の火の手があがりそうな、
そして、肝心の消費者たる国民の大部分も「白米や白パンが大好き」ですから
いったい、どうなっていくの??と、胸が痛みます。

私自身は、
<白米は滅多に食べません>
たまに
<散らし寿司>を振舞われたときは、そこそこ食べます。

握り寿司の時は、具だけお刺身として食べます。

どの食べ方が良いのか、理想的なのか、100年以上のデータを見なければ
なんとも言えないのでしょうね。でも、

日本の医療費が鰻昇りに膨れ上がっていっていることだけは、
厳然たる事実であることを、もっと国民は認識して、
改善策を考えるべきだと思います。

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