自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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高齢者医療の倫理的問題 その②

2014-05-09 12:09:58 | 生き方






実は医師も悩んでいる(日本老年医学会理事長を中心とした研究班の調査)

人工的水分・栄養補給(AHN:Artificial hydration and nutrition)の導入に際し、

  「認知症の終末期で食べられないと診断した患者に、

   AHNを差し控えたら倫理的に問題なのではないか」と考える医師が51%。


  「この状況の患者さんであれば、AHNを行うほうが倫理的に問題である」

   という医師が33%だそうです。


  また「経口栄養からAHNに移行する判断基準がわからない」という医師は45%。


  ************************

  オーストラリアでは、以前は胃ろう造設があったが、
  その経過がよくないというデータが集まり、さらに米国や英国の
  データも併せて考えて、

  <この段階では(胃ろうを)やらないほうがいい>という結論を出した。


  しかし、日本の医師の中には、

  「アルツハイマー病の末期でAHNを差し控えることは、

   餓死させることと同じである」と捉えて、胃ろうか経鼻経管を

   選択する人が39%だそうです。

   (母数は991名で、4割は学会認定の老年病の専門医)



●「餓死」という医師の認識

  医学・生理学の文献では、

  終末期の患者で苦痛の少ない最期の実現のためには

  「AHNは不要です」「かえって邪魔です」ということが書かれています


  「高齢者の最期の段階では、枯れるように亡くなっていくのが、

   本人にとってもっとも苦痛の少ない、ある意味理想的な亡くなり方」である。



  AHNを差し控えることで脳内麻薬(βエンドルフィン)やケトン体が

  増えますから鎮痛鎮静作用がもたらされます。


米国の老年医学会はAHNに関して最期のケアを次のように提唱しているそうです。

  *適切な口腔ケアは最期まで行ってください。

  *人工的な栄養投与はほとんどの症例において患者のためにならない。

  *死を間近にした患者は空腹や喉の渇きを覚えない。


終末期を点滴で管理するのでなく、本人の好きな味の<小さな氷のかけら>を

家族が含ませてあげる程度で充分なようです。

******************************************

以上、「教育医療」5月号より、気になった文章を私なりにかいつまみ、
ご紹介しました。そっくりそのまま写したわけではないので、
読者の皆様も、是非、「新老人の会」に入会されて、
このような役に立つ記事を、ご自分で読んでください。

欧米で提唱され、実績をあげている理論が、何故、日本で無視され続け、

不要な(と思われる)終末期医療に莫大な医療費が費やされ続けるのか?


将来の日本を担う人たちのために、少しでも早く、こういった事態が
改善されることを切に願います。

  
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高齢者医療における倫理的問題 (教育医療5月号より)

2014-05-08 05:51:27 | 生き方






<新老人の会>会員になると、毎月、小冊子が2冊、郵送されます。
月報と「教育医療」、どちらも読み応えがあるので< お勧め! >です。
5月号に「医療者サイドの葛藤」のことが載っていたので、ご紹介します。


●日本におけるこれまでの延命医療問題

  17年前の日本社会では、人口栄養チューブを使わないで自然な看取りを
 することは、新聞で社会問題として糾弾されるような社会的風潮のある時代
 だったそうです。

  実際に紙上で糾弾された医師は、日本老人医学会の会員であり、現場では

 「患者さんができるだけ最後まで自分の口から食べることができるように
  創意工夫をして、食べてもらっていた。そして、いよいよ自分の口から
  食べることができなくなったら、その時は自然な看取りということで、
  家族とも合意していた」そうです。

  当時の学会員は憤りを覚えて、新聞社に訂正記事の掲載を求めたが、結局
  訂正記事が出されなかったので、

  「高齢者の終末期の医療とケア」のガイドライン作成や
   2012年の「立場表明」に繋がったそうです。


●胃ろう(腹壁を切開し胃内に管を通す術)----家族の後悔

  この手術を施した場合の家族の後悔は主に2種類。

  ①胃ろう造設後、早期になくなった場合、家族は
   「痛い思いをさせただけだったのではないか」と思う。

  ②より多くの場合で、
   「胃ろう造設後の生き方が家族として肯定できない」ということ。

    胃ろう造設後の生き方は、<無理矢理生かされている>状態。

   本人がもし何か言えるとすれば、「これは嫌だ」と言うのではないか。


   介護は大変だし、いつ終わるかもわからない。こうなるとわかっていれば
   胃ろう造設はしませんでした、という家族が非常に多いそうです。
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ハワイ島の旅 

2014-05-07 05:32:38 | Nature 自然

トイレ休憩で寄ったドライブ・イン。壁に面白い絵が描いてありました。



フクロウや猛禽の絵に夫の想像力が膨らみます。


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終末期医療の意思表明書

2014-05-06 05:59:40 | 生き方

2日目はハワイ島一周観光(Optional tour) 朝7時半~夜8時半(13時間、420kmの旅)

バスの車窓から見えたマウナケアの頂上付近と天文台の数々

↑ほかのツアー客をPick upするために立ち寄った高級ホテルの玄関。


呼吸法の大先輩で、ナビゲータ仲間である高科憲邦氏が発行する月刊誌「たのし」に
素晴らしい記事が載っていたので、ご紹介します。

シリーズ・タイトルは「若者を助ける高齢者になりたい」(執筆者は加藤明氏)

  コンセプトは、「医療費をなるべく使わず元気に暮らそう!」

  「その間に<終末期医療の拒否宣言書>だけは書いて、回りの者に渡しておこう」


こうしておくことで、現在の若者たちに巨万の支援を実行できるので、
高齢者・若者を問わず、誰でもが書いておくべきこと!と、私も大賛成です。

これまで、色々な終末期に関する本を読んだり、ご紹介してきましたが、私の中で、

<未だ助かる可能性がある時に、全ての医療を拒否するのか?>という
疑問がありました。


でも、やっと、納得のいく文章にめぐり合えたと思います。
加藤氏の参考例(彼の叔母上が実際に使用された用紙)をそのままご紹介するので、
読者の皆様も、どうぞご活用ください。

    終末期医療の中止を求める意思表明書   
私の傷病が現在の医学では不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、

私の家族、縁者ならびに私の医療に携わって下さっている方々に

次の要望を表明いたします。


この宣言書は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものであります。

従って私の精神が健全な状態にある時に私が破棄するか、または撤回する旨の
文書を作成しない限り有効であります。


① 私の疾病が現在の医学では不治の状態であり、

  既に死期が迫っていると診断された場合には、

  死期を引き延ばすための延命処置は一切お断りします。


  具体的には

  イ 人工呼吸器をつけてから48時間経っても自発呼吸が戻らない場合の

    人工呼吸器の取り外し。


  ロ 自発呼吸がある場合でも、意識を失ったり、朦朧となってから48時間経っても

    意識が戻らなかったり朦朧状態が続いた場合の

    点滴、胃瘻などのほか栄養補給の中止。


  ハ 点滴と栄養補給をやめた後、自力で飲食できない状態時での飲食介助の中止。


  ニ 前項においての昇圧薬、脳圧低下薬、輸血、人工透析、血漿交換など

    終末医療の中止。


② 但しこの場合、私の苦痛を和らげる処置は最大限に実施してください。そのため、

  例えば麻薬などの副作用で死ぬ時期が早まったとしても、一切かまいません。



以上私の表明宣言にいよる要望を忠実に果たして下さったお医者さん、看護師さんや

その他病院スタッフの皆様に深く感謝してお礼申し上げるとともに、

皆様が私の要望に従って下さった行為一切の責任は私自身にあることを付記いたします。


           平成      年    月    日

  住所:

  
         本人自筆署名                   歳  印



         家族自筆署名                      印
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ホテルのランク

2014-05-05 09:16:37 | 登山&Trekking








今回のツアーは、ホテルのランクを上げるかどうかの選択肢がありましたが、

<清潔で安全なら何処でも良い>というのが我が家のポリシー。

海岸近くのフツーのホテルでしたが、海辺のスーベニール・ショップや教会、レストラン、
スーパーマーケット、アイスクリーム・スタンドなどが手近にあって大正解。

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Hawaii Islandの夜

2014-05-04 06:03:17 | Nature 自然

上はホテル(King Kamehameha)内のプールサイド。



ホテルドアから地続きの浜ははPrivate beachのような感じで、
綺麗に整備されています。散歩コースがあり、Beachに結婚式場もあります。





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ハワイ島1日目の鳥と動物

2014-05-03 05:49:46 | Nature 自然








ま、鳩や雀、野良猫などは、普通に居て、割とFriendlyなのが不思議。
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ハワイの鳥 ④

2014-05-02 05:53:03 | Nature 自然


Saffron Finch 名前の通り、サフラン色のフィンチです。



かなり近づいても逃げないで、怪訝そうな顔をしているだけ。



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ハワイの鳥 ③

2014-05-01 08:55:54 | Nature 自然


これはMyna。いたるところにいます。
鋭い目で、ヒヨドリモドキと呼ばれているそうな。



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