こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

夕日に染まっているようには見えない変わった形の雲(2022年8月)

2022-08-25 | 

今は薄日が差しているが、当地ではすっきりしない空模様が先週から続いている。しかし、ときには撮らずにはいられないような景色が現れる。一作日、午後後半に一時的ながら、うろこ雲と波状雲が青空を背景として浮かぶことがあった。

今更のことながら、水という奇跡の物質の姿とそれによって生まれる自然の変化には思いがけないものがあると思いつつ、この景色をしばらく眺めていた。

 

 

閑話休題。

日の入り直前には何とも面白い雲が西方向に現れた。その形は何に例えられるだろうか。当方はかつて注目を集めた超音速旅客機コンコルドを想ってみた。たまたま、ある空港でその特異な姿を眺めたことがあるからだ。

 

そして、不思議なことに、大部分の雲(積雲)が夕日に染まっているにもかかわらず、この雲はほとんど夕焼け色を帯びていなかった。

 

雲は飛行機雲に由来するものであろうか。うろこ雲あるいはひつじ雲に分類されそうな雲が一定の方向に並んでいる。

 

 

この雲がなぜ夕焼け色を帯びていなかったのであろうか。その原因を少しは探ってみようかと思ったが、許されている範囲(量)でビール(350 mL)をゆっくりと楽しむ時間帯が迫っていた。雲が赤く見えるのはこちらに太陽の赤い反射光が届くからであり、白く見えるのは青から赤にいたるまでの反射光がこちらに届くからだと、中途半端なことを思いながら撮影を止めた。

 

23日夕刻、桐生市にて。

 


今日の雲(2022年7月末日)

2022-07-31 | 

今日は青空を背景とするひつじ雲(朝)そして入道雲(午後)が今月の終わりを告げるに相応しいほど美しかった。明日からはどのような空模様が描かれるだろうか。今は明日の天候を予告するかのように上空が黒い雲で覆われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この頃、群馬は存在感のある地方になったようである(気象庁ホームページから)。

 

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明日、大学病院眼科に入院し緑内障手術を受けますので、記事の更新を当分の間休みます。現役時代に酷使した付けが今頃になって回ってきたようです。

 

 

 


昨夕の入道雲、夕日で輝いて

2022-07-07 | 

 

 



 

 

7月6日午後7時過ぎから、

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この組み合わせ(帯状雲と入道雲)も現れたが、夕日に染まる前に低層雲で覆われてしまった(午後5時頃)。

 

 

先週、最高気温全国1位などにて、自分達が住む街の名が全国版ニュースに登場した。ところが、今週は梅雨の時季が戻ってきたような天候が続いている。それでも、ときにはカメラを持ち出したくなるほどの空模様が現れる。美術館である絵画に目が釘付けになるような思いで、わたくしはその空模様を凝視する。

昨夕は午後5時過ぎから部分的に青空が現れた。そして、その部分に入道雲が山並みから突然に顔をだして生き物の如くに成長し、夕日で輝いた。マジックアワーが過ぎて入道雲が暗闇に消えるまで、わたくしは散策路での展望台から離れることができなかった。

 

 


梅雨の晴れ間に、上空に広がる波状雲の夕焼け(2022年6月)

2022-06-22 | 

日の入り後、周囲が暗くなりはじめたとき、上空の雲が夕日に染まる。山並みを額縁とする限られた空間での彩りは、ときとして唖然とするほど美しい。

この日、日の入りは午後7時3分(群馬)であった。数分後、上空の波状雲が夕日に染まりはじめた。アップした画像は7時10分頃から同30分頃までに撮ったものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余韻のときに向かって

 

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6月16日午後7時過ぎ、桐生市にて。ホワイトバランスは曇りに設定した。

 

 


さまざまな形の波状雲が広がる青空のもとで、桐生川にて(2022年2月)

2022-02-28 | 

今日は先週までの冷たい空気が懐かしく思えるほど暖かい一日であった(最高気温 15.0℃、最低湿度28%、北から北西の風 1-3 m) 。そして、午後3時頃から、さまざまな形の波状雲が上空に広がった。久し振りに現れた面白い形の波状雲に魅せられて、わたくしは桐生川の堤防を歩いた

 

桐生川中流域にて

 

 

 

 

 

山並みの高さは250-350 mである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波状雲の形は時々刻々と変化した。

「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」(鴨長明、方丈記)。

 

 

 

 

波状雲は高い位置で大気が波打つことによって現れるとされている。大気が上昇すると冷やされて雲ができる。下降すると温められて雲は消える。さまざまな形の波状雲が現れるのは、地上での穏やかさと異なって上空では大気が複雑に上下動を繰り返していることを示唆する。

 

ところで、ここでの境目はどのような大気の動きで生まれたのであろうか。

 

 

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28日午後、桐生川にて(桐生市)、EOS 6D、EF 17-43 mm F4L。


見上げると、波状雲が放射状に配列している(2022年2月)

2022-02-04 | 

朝夕において変わった雲が浮かぶ景色は、当方にとって撮らずにはいられない撮影対象である。昨朝は波状雲が今年の恵方の方向に配列した空模様(放射状雲)が印象的であった。

 

波状雲から成る放射状雲

 

放射状雲は遠近法によって現れるとされている(実際には、平行している場合が多いとのこと)。

 

遠近法を強調している近くの山並みに感謝。

 

 

 

2月3日朝、桐生市にて。

 

 


里山の上空で夕陽に染まるレンズ雲(2022年1月)

2022-01-30 | 

三方を山で囲まれた地で上空を眺めていると、青空をカンバスとして描いているような雲が浮かぶ光景に出会うことがある。先週は、そのような例として、山並みの上空に発生した雲が吊し雲型のレンズ雲に変化する過程を追ってみた。

 

最終的に現れた光景。吊るし雲の他に高度の異なる数種の波状雲が夕陽に染まっている(2枚組パノラマにて)。

この時季、午後5時頃になると、周囲の山並みは日陰部分に入る。

 

吊るし雲のクローズアップ

波状を思わせる構造が部分的に現れている。

 

 

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以下は、吊るし雲が生まれたときの経時変化である(30分間)。

 

上空の気流が波状に流れているためであろう。細かい波状構造をもつ雲が生まれた。

 

3層型に変化しはじめた

 

吊るし雲型のレンズ雲が現れてきた。

 

 

吊るし雲と呼ばれるレンズ雲は、富士山のライブカメラ映像にしばしば登場する。しかし、標高が高くない山に現れることは珍しいと言われている。事実、このときまで、当方も近くの山並み(250-1100 m)の上空で、このような形のレンズ雲を見たことがなかった。

 

 

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1月27日午後5時頃、桐生市にて。

 

 


日の出を待つ(その1) ロールケーキ状雲と朝焼け 2021年8月

2021-08-31 | 

今朝、午前5時15分頃にて。

 

緊急事態宣言の適用によって不要不急の外出の自粛が求められている現在、近所の展望スポットで日の出や日の入りの光景を眺めることが多くなった。空模様の大きな変化とそれによって生み出される一期一会の構図を期待してである。ところで、自分達の街では、ときどき気圧の谷が横たわっているような構図が上空に広がる。ちなみに、街は関東平野と新潟方面まで連なる山並みの境界に位置している。

 

今朝は、ロールケーキ状雲が山並みの上空に現れ、その雲が朝日に染まって輝いた。ロールケーキ状雲は、昨夜の雷雨の影響で湿った空気が停滞しているところに冷たい風が吹き込み、気圧の谷が生まれたことによるものであろう。

 

日の出を待って(午前5時14分頃)。朝日はこの里山の山頂付近から昇る。群馬での日の出は5時14分であった。

 

ロールケーキ状の雲が北東方向に現れた(午前5時14分頃)。

 

ロールケーキ状雲が朝日で輝きはじめた(午前5時16分頃)。山並みで囲まれた街に、まだ日差は届いていない。

 

広角2枚でのパノラマにて(午前5時16分頃)。

 

午前5時17分頃にて。

 

雲形は、5分後に崩れはじめた(午前5時21分)。

 

ロールケーキ状雲は完全に消えた(午前5時40分頃)。先程の出来事が夢物語での一場面であったかのように。

 

 

撮影、8月31日、桐生市にて。


今日の入道雲、2021年8月

2021-08-27 | 

昨日から猛暑や熱中症警戒アラートなどの高温注意情報が各地で出されている。当地でも今日は、入道雲(積乱雲)が透明な青空を背景に強い日差しで輝いた。地面はかなり暑くなったが、入道雲は上州名物の熱雷をもたらすほどまで発達しなかった。熱せられて上昇する下層の空気があまり湿気を含んでいなかったためである(12-18時での湿度、50-60%)。

 

 

 

 

 

夕刻にて。

 

久し振りに、我が街の名がランキングに登場した。

 

ちなみに、昨年は8月に最高気温 40.5℃が記録された。このときは、入道雲が蒸発して生まれたような雲が現れた。

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緊急事態宣言が、20日から9月12日まで群馬県に対しても適用されている。

撮影、8月27日午後、桐生市にて。

 

 


夏空、積乱雲が浮かぶ景色、2021年8月

2021-08-02 | 

この頃、午前中から積乱雲が日差しを受けて輝くことが多くなった。アップした画像は、昨日午後4時過ぎに散策コースで出会った景色である。

 

 

 

 

 

 

 

急に黒い雲が上空に現れた。そして、雷鳴が響いてきた。

 

撮影、8月1日、群馬県桐生市(桐生川)にて。

 

「余談」

先月22日での最高気温である(京都府福知山・京都市と同じく全国第1位)。


昨日は、虹色の彩雲が太陽の周りに現れた(2021年6月)

2021-06-21 | 

今日は雲の多い梅雨の晴れ間らしい空模様になっている。さて、昨日午後、波状雲とうろこ雲が上空に浮かぶ時間帯があった。そして、雲が太陽の方向まで移動したとき、虹色の輪(彩雲)が太陽の周りに現れた。

彩雲では、波状雲による彩りの特徴とその範囲の広さが印象的であった(比較のために信号機(赤)を入れて撮った)。

 

彩雲は、太陽の光が雲の粒を回り込んで進むこと(回折)により発生する。波長が長い赤い光は波長の短い青い光よりも大きな角度で雲の粒(水滴)を回り込む。進行方向は光の色(波長)によって進行方向が変わるので、色が分かれて(分光)、虹が見えるようになる。 「気象庁ホームページから部分的に引用(一部加筆)」。

 

 

これらの画像は肉眼で直視できない光景である。撮影では、絞りf値を16-18と大きくし(広角レンズ)、ファインダーの直視などは避けた。

 

 

ディスプレーに現れた彩雲を、印象派の画人達はどのように描くであろうか。自然からのプレゼントは美しく変化に富んでいる。

 

 

昨日の彩雲は、関東各地で見られたとのことである(ウェザーニュース「お天気ニュース」、6月20日)。

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北東方向では、高層雲や中層雲が浮かんでいた。そして、夕刻、これらの雲は夕日で赤く染まった。

 

 

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撮影、6月20日午後、桐生市にて。


梅雨入り前での透明な青空、2021年6月

2021-06-11 | 

今週は晴れて暑い日が続いている。そして、天気予報では「関東甲信では記録的に遅い梅雨入りの可能性も」との表現が見られはじめた(tenki.jp、6月11日)。

 

さて、昨日、当地では雲がほとんど浮かんでいない時間帯があった。そのときの青空は、カメラのセンサーの汚れが気になるほど透明であった。

 

「五月晴れ」。「五月(さつき)」は旧暦の呼び名であり、現在の暦では6月頃になると、聞いている。

 

平年ならば、この状態は「梅雨の晴れ間」ということなる。しかし、今年は梅雨入りが遅れている。

 

他の日での空模様である。

 

波状雲とひつじ雲(前記事の続きとして)。

 

山頂の標高は約300 mである。

 

尾根筋は、浅間山、八ヶ岳連峰、奥秩父連山の展望台である。

 

自然の芸術に目を奪われて。少し歩いては立ち止まり、そしてシャッターボタンを押す、これを繰り返した。

 

堤防の手入れが行き届いている(定期的な草刈りなど)。ここではヒガンバナなどが咲く。

 

時に応じて、朝日や月が山頂から昇る。

 

6月6-11日、桐生市にて。


波状雲とひつじ雲で覆われた景色を眺めながら、2021年6月

2021-06-07 | 

昨日、天候回復後、上空が波状雲とうろこ雲で覆われた。その広がりは手持ちの広角レンズではフォローできないほどであった。

 

 

 

 

波状雲やひつじ雲(高度5000 -7000 m)は、大気の状態が不安定であることを示すといわれている。

 

 

ひつじ雲が背後からの日差しで輝くときを待って。

 

 

 

 

6月6日午後4-5時頃、桐生川沿いにて(桐生市)。

EOS 6D、17-40 mm F4L。

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今日、当地での最高気温は31℃ であった。関東地方の梅雨入り平年日は6月7日とのこと、今年はいつ頃になるだろか。

 

 


今日の夕焼け、2021年5月

2021-05-30 | 

先週水曜日から夕刻になると、上空に厚い雲で覆われる天候が続いている。そのため、いわゆるスーパームーンによる皆既月食(26日)の撮影は空振り三振に終わった。今日も午後6時過ぎから、黒い雲が漂いはじめた。しかし、その雲は久しく出会ってなかったほどまで夕日に染まった。

 

 

 

 

 

 

 

5月30日午後7時頃、桐生市にて。

 


今月の空模様(その6)、ひつじ雲と光輪、2021年5月

2021-05-24 | 

青空にひつじ雲やうろこ雲が浮かぶ空模様は、自分のような雲ファンにとって何度眺めても見飽きない場面である。今朝は、久し振りに強い日差しが周囲に届いた。そして、梅雨の時季にもかかわらず、ひつじ雲で覆われる時間帯があった。

 

ひつじ雲を通して輝く太陽の周りには、虹色の輪(光輪)が現れた。

 

場所を変えて。

 

光輪のクローズアップ(撮影ではフィルター類を使っていないが)。

 

 

ところで、強い木漏れ日を浴びて、庭の植物が元気を取り戻した。

ヤマアジサイ(伊予獅子てまり)。このものの小振りで色が控えめな花(花房)に、わたくし達は魅力を感じている。

 

ネジバナ(ラン科ネジバナ属の多年草)。この時季の葉は光沢があって美しい。

 

植木鉢で育てているが、今年も多数の新葉が展開している。ネジバナは菌従属栄養植物である。そのため、植木鉢で、ネジバナのみを多年草として育てることは難しいと言われている。この程度まで葉が育つと光合成が盛んになるので、菌根菌の助け(共生)は不必要になると思われるが。

 

ひつじ雲は天候が下り坂になる予兆であると言われている。午後、当地の空模様は日差しがほとんど見えない状態に変化した。

撮影、5月24日朝。