浅間山は自分たちが住んでいる街から真西の方向に位置している。そのため、春分の日の頃に、市街地で眺める夕日は浅間山に沈む。このときは、浅間山は霞に深く沈んでいたが、落日のときには山体と噴煙が浮かび出た。
次第に、山体と噴煙がはっきりと見えるようになった。
夕日は噴煙の背後に。
夕日が沈んだ直後。
肝心の夕日は雲のカーテンに隠れていた。しかし、浅間山の山頂と噴煙が濃い夕焼け色を背景として浮き出たとき、感動を覚えながらも何かもどかしさを感じた。この雰囲気を帰宅を待つ家族にどこまで伝えることができるだろうかと。
3月23日18時頃、群馬県桐生市にて。