先日、鮮やかな黄色の花が群馬・栃木の県境付近の林道沿いで咲いていた。花序が草むらの中に立っている姿には、このものがつる性の木の花であるとは思えないほどの存在感があった。
吸蜜しているハチの邪魔をしないようにして、花に近づいてみた。葉の形と付き方や枝にかぎ状の鋭い棘がある。ジャケツイバラ(別名、カワラフジ)が草むらで横たわっている姿はその名に相応しいだろう。
和名「蛇結茨」は、枝がもつれ合って伸びる姿がヘビ(蛇)がからみ合っている様子に見立てたことによる。花序は鮮黄色、果実は秋に熟し長さ10 cmほどで有毒。自然分布は本州(山形・宮城以西)、四国、九州、中国、ヒマラヤである(筑波実験植物園HP・植物図鑑)。
林道にて。この付近では、数年前に山林火災があった。
この尾根を歩くと、仙人ヶ岳に至る。
5月中旬、曇り。