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こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

桐生川での紅葉 2017年(その10)、エピローグ、瑠璃色の映り込みを求めて

2017-12-08 | 桐生川・紅葉{桐生川)

この日は午後3時頃に、わたくしはダム湖下流のスポットに向かった。スポットに着いたとき、数人のカメラパーソンが帰り支度をしていた。落日のときが迫っていたからだ。しかし、わたくしにとっては、これからが映り込みを撮ってみたい時間帯である。

太陽の高度が低くなると、ターゲットは日陰に入る。結果として、日差しを受けている場合とは一味違った映り込みが出現する。

午後3時半頃、水量が多いときに渦が生まれる流れが濃青色を帯び始めた。このとき、頭上には雲一つない青空が広がっていた。そして、望遠レンズをセットしたカメラのディスプレイには、期待していた瑠璃色(るりいろ)の層流が現れた。

 

層流での映り込みは刻々と変化した。波紋に青空の映り込みが見られたとき。

 

瑠璃色の水面に、小さな渦の存在を示す映り込みが加わる。

 

日の入りの直前に現れた光景から。映り込みとその周りの彩りは日差しの角度によって大きく変化した。

 

日差しの角度に応じて、映り込みを眺める位置を変えてみた。束の間のことながら、名残の紅葉による映り込みが加わる場面が現れた。

 

瑠璃色の映り込みを撮りながら、わたくしはフェルメールの絵に特徴的な色(ウルトラマリンブルー)に出会った気分になった。それはともかく、晩秋での映り込みは、わたくしにとって唖然とするほど美しいものであった。

ところで、秋の色としては青系では紫苑色(しおんいろ、淡い紫色)がある。秋の色に挙げられていないが、瑠璃色(やや紫を帯びた鮮やか青色)は秋晴れのときならではの映り込みの色である。


12月7日、桐生市梅田町、晴天 。EOS 6D、EF 70-200 mm F4L IS USM、ホワイトバランスは太陽光あるいは曇天に設定、RAWで撮影した画像をJPEGに変換した。