12月3日午後10時頃に撮った月の画像から
眩しいほどに明るい月を眺めながら、ついつい無粋なことを思ってみた。月面での色の違いが通常のデジタルカメラで区別できるだろうか。月の表面状態によって、太陽光の反射が異なるはずである。だから、太陽光の分光が起こるであろう。もっとも、自分たちが眺めている色は月面で反射された光が大気を通過してきた結果でもある。大気は月からの反射光を吸収・散乱する。
ともかく、試みに現像での彩度を変えてみた(個別の色については彩度を変えない)。撮影でのホワイトバランスは太陽光(色温度 5200 K)である。
先ずは、現像での彩度を100(キャノンの現像ソフトDPP4(Digital Photo Professional 4)でのレベル、標準値)に設定した画像である。
彩度を最小(0)に設定する。
彩度のレベル値を150に設定する。
彩度レベルを200に設定してみる(DPP4での最大値)。
彩度を上げた画像には、色が異なる部分(クレータなど)が少し表れている。好意的に判断すればである。ここで、ディスカッションに移りたいが、画像の色に影響するファクターは多過ぎる。我が身の浅知恵では結論を出せそうもないだろう。まあ、結びは、「自分にとって、先日のスーパームーンは面白い撮影対象であった。」と言うことにさせていただこう。
EOS 6D、EF 70-200 mm F4L、焦点距離 200 mm、ISO感度 200、撮影モードはマニュアル(絞り数値 9.0、シャッター速度 1/640秒)。余談ながら、通常の満月はシャッター速度 1/200ー1/400秒で撮っている。